『アルゴナビス from BanG Dream!』5バンドによるシングル同時リリース記念 中島ヨシキさんインタビュー|風神RIZING!の風太役を演じる中島さんがバンドの魅力と新曲をご紹介!
好評配信中のアプリゲーム『アルゴナビス from BanG Dream! AAside』や、今秋に劇場版『アルゴナビス from BanG Dream!』Prelude(仮題)、来夏に劇場版『アルゴナビス from BanG Dream!』(仮題)の公開も発表されるなど、様々な展開を見せる『ARGONAVIS from BanG Dream!』プロジェクト。
7月14日には作中に登場する5バンド、「Argonavis」、「GYROAXIA」、「Fantôme Iris」、「風神RIZING!」、「εpsilonΦ」の各シングルが同時発売! 今回は注目の5バンドから「風神RIZING!」の神ノ島風太役を演じる中島ヨシキさんにインタビューを実施!
「風神RIZING!」の魅力や演じる風太について、発売間近の1stシングル「ランガンラン/夢見るBoy守るため」のご紹介、『アルゴナビス from BanG Dream! AAside』をプレイした感想など語っていただきました!
いつか来ると予想していた『BanG Dream!』の男性版。楽曲やパフォーマンスのクオリティの高さにリスペクト!
――『ARGONAVIS from BanG Dream!』プロジェクトについての印象をお聞かせください。
神ノ島風太役 中島ヨシキさん(以下、中島):関わらせていただく前から『BanG Dream!』は知っていました。声優さんが実際に楽器を演奏しながらライブをするコンテンツであり、アプリゲームは僕も遊んでいました。
その男性版がいずれ来るんじゃないかなと考えていました。そして僕がオーディションを受けさせていただいた時には既に『ARGONAVIS from BanG Dream!』が始動していて、Argonavisも活動していたので、ライブ映像をYouTubeで見たりして。
「最近の声優さんは大変だな」と他人事のように思っていました(笑)。『ARGONAVIS from BanG Dream!』も『BanG Dream!』も楽曲やパフォーマンスなどすごいクオリティだなとリスペクトしていたので、まさか自分が関わることになるとはまったく思っていませんでした。
――『BanG Dream!』をプレイされていたのであれば、出演したい気持ちはあったのでは?
中島:もちろん、オーディションを受ける挑戦くらいはしたいと思っていました。ただハードルが高いコンテンツというイメージで(笑)。オーディションの資料をいただいた段階でも課題曲があり、歌唱審査もあって、出たとこ勝負で飛び込もうという気持ちでした。
――中島さんはご自身でユニットなど音楽活動をされているので、やりやすかったのでは?
中島:このプロジェクトに限らずコンテンツのライブではステージに立っているのは僕らではなく、あくまでキャラクターであり、キャストであった場合でもキャラクターを意識していなければと思っています。
だから僕が個人的にユニットやバンドとはやっていることも意識の持って行き方も違います。キャラクターソングはレコーディングもさせていただいていますが、楽器を演奏しながら歌えるかは別で。
1年前からギターを始めたくらいで、しかも風太はサックス担当ですし。サックスを吹きつつ、メインボーカルもやるという普通ではなかなか考えられないことですよね(笑)。でも今後、そういう見せ方もできたらいいなと思っています。
――プロジェクトの一環であるアプリゲーム『アルゴナビス from BanG Dream! AAside(ダブエス)』の魅力やプレイされた感想をお聞かせ下さい。
中島:僕は元々、リズムゲームが好きで、自分の出演の有無に関わらず、ひと通りは試していますが、自分の歌っている曲でリズムゲームができるのはなかなかできる経験でもないし、そこがまず感動ポイントでした。
そしてリリース前の特番でもいち早くプレイさせていただいて喜びもあったし、皆さんのお手元に届くんだなと実感できて嬉しかったです。ゲームシステムも譜面の作りなど独自の部分はあるけど、クリック操作や長押しなどはシンプルで奇をてらっていないから安心してプレイできました。
――風神RIZING!の曲をプレイすると、「こんなに難しい曲を歌っていたのか」と気付くこともあるのでは?
中島:レコーディングの時には気付かなかった音はより聴こえてきますね。ドラムやベースなど楽器の音もより鮮明に聴こえてくるし、「ここを譜面にするのか!?」という発見もあって。
自分が歌った時のノリでプレイすると不可解な譜面があることもあって、「何でここで叩いているんだろう?」と。よく聴いてみると、実はスネアがあったり、バスドラムが鳴っていたりと新しい発見が結構あります。逆に「ここを修正していただいたんだな」と反省したり(笑)。
――リズムゲームでは、プレイする楽曲の魅力も大切だと思いますが、『ダブエス』はオリジナルで、更にクオリティの高い楽曲というところもポイントですね。
中島:5バンドあるので、曲数もたくさんありますし、どのバンドも個性的なので、せっかくなら全バンドの曲をプレイしていただきたいです。
演じる風太は自身と違う性格も地声。本格的な長崎弁は中島さんからの提案!?
――演じられる神ノ島風太の印象とご自身との相違点をお聞かせ下さい。
中島:僕とは性格も地声の感じもまったく違います。最初のオーディションでは大学1年生らしく、少し大人っぽく、地声に近いテンションで役作りして臨んだんですけど、「もっと高く、もっと若く、もっと子供っぽく」と言われたことを覚えています。
演じる前から極端に明るくて、純度が高い、太陽のようなキャラクターだなと思っていました。そしていざ演じることになり、資料を渡されたら、オーディション時には伝えられていなかった設定が明かされていてビックリしました(笑)。
オーディションでは、ファントムイリスのボーカルのFELIX役も一緒に受けさせていただきましたが、結果的に風太は自分の性格とは対極にいるキャラクターなので演じがいがあるなと思いました。
――演じる時に心がけていることは?
中島:やはり方言ですね。長崎弁を使うので、方言指導の方に教わりながら収録しています。よくファンの方から「長崎ではそんなふうに言いません」というご指摘をいただくことがありますが、厳密に言えば地域ごとにも違いがあると思うし。そのうち長崎弁というより風太弁として浸透してくれればいいなと思っています。
――明るい性格ということもあり、メンバーの中でも長崎弁っぽさが前面に出ていますね。
中島:極端な長崎弁というか、おじいちゃんやおばあちゃんが使うような言い回しを意図して監修していただくようにしています。実は僕から「ゴリゴリの長崎弁のキャラにしたほうがいいんじゃないですか?」と提案させていただいて。
本格的な収録が始まる前に音声を録らせていただいた時はたまに長崎弁が出る感じのバージョンもありましたが、どっちつかずよりは振り切ってしまったほうがやりやすいし、極端な方言が個性になってくれればいいなと思って、「頑張るので、長崎弁をしゃべらせてください」とリクエストさせていただきました。
――風太が属するバンド、風神RIZING!の特徴や魅力についてご紹介お願いします。
中島:メンバーの5人のうち4人は長崎県出身の幼なじみなので、アットホーム感がありますね。演奏の上手い下手はともかく、ただ楽しみながら音楽をやろうというバンドに、東京出身の大和が加入して、今の体制になりました。
幼なじみの4人は大和に対して家族のように接しているけど、大和がすぐに打ち解けられるかというと難しいですよね。そんないびつさが見え隠れしているし、風太にも何かありそうで。
天真爛漫で、明るく楽し気に見えるバンドだけど、ひょっとしたらそうではないでのは? と感じさせるサブテキストで、バックボーンも複雑な部分が見えてきて。第一印象で感じた皆さんが風神RIZING!とは違う魅力にもつながっているのかなと思っています。
またトロンボーンとサックスを吹くメンバーがいて、しっかりバンドの音になっているところが他の4バンドとの違いかもしれません。風神RIZING!の曲にはすべてコール&レスポンスや掛け合いが入っているので、リスナーがいないと成り立たないところが好きな部分でもあります。
――スカというジャマイカ発祥の音楽とロックサウンドを組み合わせているバンドというのも珍しいですね。
中島:僕もこういうジャンルがあるんだなと知りました。金管楽器が入る音楽はオーケストラなど壮大なものを連想しますが、スカは庶民的で。
音楽にはいろいろな表情があると思うんですけど、風神RIZING!の音楽は原始的で、大きい音が鳴って、楽しそうだから、口ずさんでしまう、そんな単純明快さがいいんですよね。歌はすごく難しいんですけど(笑)。
雰囲気が明るくて、どんな時に聞いても元気になれる音楽を作っているバンドだと思います。