声優アーティスト・大橋彩香が「Bilibili Macro Link –SP 2021」への意気込みを語る!|新鮮なセットリストを楽しみにして欲しい!
いよいよ2021年7月10日(土)に、中国の動画配信サイト「bilibili(ビリビリ)」が主催する大型ライブビューイングイベント「Bilibili Macro Link – Star Phase 2021」が開催されます。
昨今の状況を鑑みて今回はオンライン配信での開催となりましたが、イベントの模様は日本からも視聴することが可能(ニコニコにて有料配信。詳細下記参照)。現地に行くのは厳しいと涙をのんでいた方も、「Bilibili Macro Link – Star Phase」(以下、BML-SP)を体験する機会とも言えるでしょう。
そこで、これまで複数回「BML-SP」に出演し、今回はソロアーティストとPoppin'Partyとして出演予定の大橋彩香さんに、「BML-SP」の思い出や魅力、オンラインで開催される今回の見どころをお聞きしました。
「BML-SP」の魅力や日本のフェスとの違いとは?
――大橋さんは2018年にアイドルマスター シンデレラガールズとPoppin'Partyとして、2019年にはソロアーティストとして「BML-SP」に出演されています。参加して印象的だったことを教えて下さい。
※2018年は「Bilibili Macro Link – Star Phase × Anisong World Matsuri 2018」
大橋彩香さん(以下、大橋):まず、会場がすごく大きいことに驚きました。本当にたくさんの方が見に来てくれて、中国でもこういう(アニメやアニソン、ゲームなどの)文化を好きな人がたくさんいると実感できましたね。
あと、LEDがすごく大きくて、ステージの床もLEDみたいな感じでいろいろな柄になったりするんですよ。そういう演出がすごかったです。やっぱり、普段はなかなか向こうの方と直接お会いすることはできないじゃないですか。お客さんから会えた喜びや熱気がすごく伝わってきたのも、嬉しかったですね。
――このような大型フェスは日本国内でもいろいろありますが、盛り上がり方や応援の仕方などに違いはあるのでしょうか?
大橋:そこは同じですね。コールも日本語でしてくれますし、MCでも翻訳する前にリアクションがあるんですよ。みんなちゃんと日本語を勉強しているのがすごいなと思いました。
――普通に言葉が通じる感じなのですね。
大橋:そうですね。挨拶とかで少し現地の言葉(中国語)を喋ることはありますが、意外と日本語を聞きたいらしくて。確かに、私も海外のアーティストのライブを見に行くと、その人が頑張って日本語を喋ってくれるのも嬉しいですけど、母国の言葉を聞きたいと思うから、そういうことなんだろうなって。
――ちなみに、挨拶ではどのぐらい中国語を喋るのですか?
大橋:「皆さんこんにちは、大橋彩香です」と、あと1文ぐらいだったことが多かったと思います。中国語は文法が違うし、発音もすごく難しくて……。以前、キャラ声で中国語を喋ってみたこともあるんですけど、全然うまく喋れなかったんですよ。いろんな発声方法によってできている言語なんだと感じました。
――アニメもそうですし中国で流行っているものは、今だと日本と変わらないですよね。
大橋:そうですね。以前は、日本で少し前に流行っていたことが今流行っている、といった若干の時差があると聞いたことがあったんです。でも、時代は進んで、今はBilibiliで同時配信するものも増えていますし、そういう時差はないなと感じました。同じものを同時期に楽しめる感覚はすごくいいですよね。
――では、ステージ以外で印象に残っていることはありますか?
大橋:中国でもフラワースタンド(フラスタ)があったことですね。フラスタ文化はもともとあったのか、日本でやっているから始まったのかはわからないですが、楽屋の廊下とかにずらっと並んでいたんです。しかも、豪華なのがいっぱいあって、すごいなと思いました。アニメとかが好きな方は(世界共通で)フラスタを送りたいってなるのかもしれないですよね。
――日本でも年々フラスタは進化して、アイディアがすごいですよね。それは中国でも?
大橋:そうですね。中国では大きいのが多くて、フラスタではなくイラストのパネルがあったりとか、みんなのアイディアや愛の詰め込まれたものがたくさんありました。今はこの状況なのでフラスタはないですが、落ち着いたらまたフラスタやファンレター(を受け取ること)も復活して欲しいですね。
――ファンレターも日本語で?
大橋:はい。日本語で一生懸命書いてくれたファンレターをいただきます。頑張って書いてくれたんだと思うと嬉しいですね。
――ライブ中のケータリングや、中国での食事に関してはいかがですか?
大橋:一番印象に残っているのは、やっぱりタピオカですね。もしかしたら、毎日飲んでいたかもしれないです(笑)。あと、ケータリングではないですが、向こうのお店で日本食を食べたりもしました。日本の味そのままで美味しかったですね。
――過去にはカバー曲を歌ったこともありますし、「BML-SP」は結構レアな曲もありますよね。
大橋:そうですね。Poppin'Partyもそうですが、新しいことをする機会は多いと思います。
――このようなフェスは、自分以外のステージも楽しみだと思います。大橋さん的に今回は誰が楽しみですか?
大橋:皆さん楽しみなんですが、澤野弘之さんは特に楽しみです。澤野さんってあまりフェスに出られるイメージがないので、すごく貴重な機会ですよね。男性声優のアーティストでは、宮野真守さんをすごく尊敬しているので宮野さんのステージも楽しみです。
――オンライン開催ということで、何か意識していることはありますか?
大橋:オンライン配信だと、アップで抜かれることが結構あるじゃないですか。より表情やパフォーマンスを見られますし、ボーカルもしっかり歌わないとあらが目立つので、意外とオンラインって現地より緊張するんですよね。だから、見られている意識をしっかりもって取り組むようにしています。
――先ほど、LEDの演出の話がありましたけど、今回はどのようになりそうでしょうか?
大橋:バックのLEDはかなり大きいと聞いています。オンラインではありますが、今回もLEDは力が入っていると思いますよ。
――当日は日本だけでなく、当然中国でもたくさんの方が見ると思いますが、中国は視聴者数の桁が違いますよね。
大橋:すごいですよね。こういうライブだけでなく、最新アニメの再生回数も桁がひとつ多いぐらい違うので、すごいなと思います。アニメやゲームも中国でたくさん作られていますし。
――今では中国でクオリティの高い作品が作られ、そこに日本の声優が声をあてることも普通になりましたからね。
大橋:そうですね。私も普通に中国のゲームで遊びますし、お互いに良いものを作り合おうとしている感じがいいですよね。
――以前、May’nさんは中国語バージョンで楽曲を披露したこともありましたが、いつか大橋さんもどうですか?
大橋:ご提案いただくことはあるんですけど、英語よりもハードルが高いじゃないですか。なので、数年間は必要ですね(笑)。でも、できたら格好いいですし、WEIBOで賞(注目声優アーティスト賞)をいただきましたから、中国語をもっと頑張らないといけないなと思っています。