男が惚れる漢の生き様がここにあり!! 人生のバイブル『刃牙』本能を刺激する圧倒的名言まとめッッッ!!
烈海王の名言
中国拳法、最高の称号である「海王」をもつ漢・烈海王。『グラップラー刃牙』の最大トーナメントに登場した拳法家です。
作者にも読者にも、劇中のキャラクターにも愛されている人気キャラクターです。彼の武人としての闘い、生き様もそうですが、漢らしい人柄もその人気の要因です。作中では残念な結果になってしまった彼ですが、なんと現在「異世界転生」して活躍の場を変更。つくづくみんなに愛された漢が烈海王という人物です。
「わたしは一向にかまわんッッ」
そんな烈海王の代名詞とも言える名言の1つがこのセリフ。シリーズにおいても何度か発せられる言葉で、初出は『バキ』での死刑囚ドイルとのやり取りです。
喧嘩をふっかけてくるドイルに対してすべて「わたしは一向にかまわんッッ」と回答。何があっても冷静に、中国拳法という名の下に然るべき闘いをする覚悟が垣間見えますね。この後にもどんな無茶振りが来ても「かまわんッッッ」と言ってくれる烈さんや、逆にお前が「かまわんッッ」でもこっちはかまうのよ……という場面もアリ。
素直で誠実でステキな人です。
「キサマ等の居る場所は既に--我々が2000年前に通過した場所だッッッ」
こちらは、武人としての矜持がみえる名言です。
最大トーナメントで激突した武人・烈海王と空手の天才・愚地克己。空手を最新鋭の格闘術として完成させてしまったと自信満々に語る克己を、烈海王は一発で闘技場の砂に沈めます。
日本で最強の空手家だとされる克己、そして彼が編み出した技は中国拳法の長い歴史の中で通過したものに過ぎない。当時初めて読んだ私はそう言って去る烈海王の姿に子供ながら感動を覚えました。
「ウワアアアオオオオ」
これは個人的に大好きな名言、というか烈海王の漢としての一面です。言ってしまえばただの叫び声なんですが、あの冷静沈着な武人・烈海王がどうしてそんな声を上げるのか。しかも「ウワアアアオオオオ」と叫びながら繰り出しているのは技でもなんでも無い「グルグルパンチ」なんですよ。(両手をグルグルと回してめちゃくちゃに殴ること)
これは『範馬刃牙』シリーズで描かれた「ピクル編」での一幕です。ある日アメリカの発掘チームが、岩塩層の中に非常に綺麗に保存された人類らしき大柄な漢とティラノサウルスを発見します。これは恐竜が地球の覇権を握っていた時代に、たった1人で生き抜いてきた漢が発見されたということです(?) その漢の名はピクルです。
恐竜と闘って生き残っている漢がいる、この衝撃的なニュースは全世界の強者達を奮い立たせました。その中で1番に闘いたいと名乗りを上げたのが烈海王です。向かってくる獲物しか食べないピクルに困る徳川に対して「私を餌にしては如何かッッッ」と自ら立候補。中国4000年VS恐竜に勝った漢という前代未聞のマッチが開かれます。
そこで烈海王は善戦しますが、ピクルの圧倒的なフィジカルの前に成すすべがなくなってしまう。このままでは中国拳法が完全に敗北したことを認めてしまうことになる。それは烈海王のプライドが許さん!
ということで、海王の名を捨て1人の雄としてピクルに立ち向かうのです。だから技も構えも関係なし。涙混じりのグルグルパンチ。雄としての悪あがき「ウワアアアオオオオ」なんですね。烈海王アンタ漢だよッッッ。
花山薫の名言
中学生にして花山組の組長となった日本一の喧嘩師・花山薫。自分の腕一本で組長にまでのし上がったバリバリの強者として生まれた漢です。『グラップラー刃牙』で初登場し、最大トーナメント等で名試合を繰り広げました。
ファイトスタイルはゴリゴリのステゴロ。迫力の渋い漢の力比べをみせてくれるキャラクター。また相手がどんな闘い方をしてきても自らの軸を変えず、力のみで闘う姿から人気のキャラクターでもあります。
「こちとら喧嘩師 いつだってたぎってる 好きなときに来な」
これは『グラップラー刃牙』で描かれた最大トーナメントに参加した際の花山薫の名言です。第一回戦の相手は日本拳法家・稲城文乃信。屈指の武人である人物ですが圧倒的な暴力で一発KOする花山。
その目の前に稲城の師匠が立ちはだかります。武とは暴力に立ち向かうためにあるもの。それが暴力にあっけなく負けるのは見ていられないという武人として思いから花山薫との立ち会いを求めます。
その返答がこのセリフです。
「やってるこたァたかが喧嘩だ 意義もクソもねェもんだ」
「やりてェ奴アやりてェ時にやったらいい 受けるほうはいつだって受けたらいい」
「喧嘩ってのはそんなもんだぜ」
「こちとら喧嘩師いつだってたぎってる 好きなときに来な」
「寝込みでも…女喰らってる時でも…」
漢ッッッッッッッッッッッ
圧倒的漢ッッッッッッッッッッッ
この覚悟の前に日本拳法は白旗を揚げます。
「まだやるかい?」
この名台詞は『バキ』の死刑囚編から。花山薫は死刑囚随一の腕っぷしをもつスペックと闘いました。この組み合わせにする板垣恵介先生がニクイ。
圧倒的な腕力を持ちながら、極悪非道で卑怯な手も辞さないスペックと正々堂々と真正面から拳をぶつけるタイプの花山薫という対極の2人の闘いに熱くなったファンも多いのではないでしょうか。
スペックは武器も躊躇なく使用しますが、ほんとうの彼の技は「無呼吸連打」というものでした。人間は闘うときも呼吸をしており息が乱れてしまうと全力で打撃することができなくなったりします。しかしスペックは5分ものあいだ呼吸すること無く無限に殴打することができるというトンデモ人間です。
自由の女神像をぶっ壊したりもしてました。様々な手を使い相手を追い詰め、最後には無呼吸連打で叩きのめすスペック。
花山薫はそんなスペックの攻撃をすべて受け止め、一発全力の打撃を打ち込む。これにはスペックも驚きを隠せない。そして一言「まだやるかい?」
タフネスと攻撃力をこれでもかと見せつける花山薫に痺れましたね。この後もスペックは抵抗を続け弾丸まで使いますが、最後は圧倒的な花山薫のパワーによって成敗します。
愚地独歩の名言
日本空手界の重鎮にして、最高峰の格闘家。一生現役、神心会会長・愚地独歩。
虎殺しの異名を持つ歴戦の猛者です。世界最大級の空手団体の長らしく、戦闘だけではない型などの演舞も超一流。試合前のパフォーマンスなどで会場を盛り上げることもあります。
また人間を壊すためだけの空手も当然のごとく熟知しており、熟練の技、パワー、経験を活かして地下闘技場で熱い戦いをみせます。また「構え」を使った闘い方で攻守ともに高水準で穴のない完璧な格闘家です。
人間性も、一見真面目でカタブツそうですが、意外とユーモアが好きだったりおちゃめな部分もありギャップがまた良いですね。
サーカスから養子に迎え入れた息子・愚地克己との関係もなんだかんだ良い親子ですし、奥さんとも仲がいい。私生活も穴のない漢です。
「オレの空手は、ピストルの10倍スリリングだぞ」
これは愚地独歩が神心会の若い衆に言って聞かせた名ゼリフです。チャカやポントウと戦わねえとスリルがねえ! と豪語する若者に独歩は冗談っぽく言います。
超実践型の空手こそが愚地独歩の真骨頂。いついかなる場所で、誰にどのように襲われても迅速に相手を壊すことができる達人の領域に達している愚地独歩だからこそ言える名ゼリフです。
「完成したんだよ、愚地流が」
空手というものを限界まで突き詰めている姿が垣間見えるのがこのセリフ。達人となった愚地独歩はその飽くなき探究心から常に自身の空手について考え追求しています。最大トーナメントで勇次郎推薦枠である天内悠との試合前に、愚地克己に語ったセリフです。
その完成した「愚地流」とは正拳突きの拳の握り方でした。その名も"菩薩拳"
握りすぎず、開きすぎず。まるで赤子の拳の形のような、菩薩像の握り方のような形。限界まで脱力した形で放つ拳はスピード・パワーどれも今までとは比べ物にならない正拳突きになったのです。
しかもそれを独歩がお昼寝中に偶然見つけます。昼寝中に襲ってきた蚊を拳で落としたときの無意識の握りこそが菩薩拳のルーツでした。人生をすべて空手に捧げた漢らしい、日常に根ざした完成の瞬間でした。