
“女の子がイチャイチャするアニメ”の印象を覆した「夢」の偉大さ——沖縄の水族館を舞台としたお仕事アニメ『白い砂のアクアトープ』照屋月美役・和氣あず未さん×久高夏凛役・Lynnさん 声優インタビュー
沖縄のイメージを落とし込んだ演技とは?
——沖縄を舞台としていますが、演じるにあたって勉強したことはありますか?
和氣:沖縄や水族館には何回か行ったことがあるので、演じ方は事前にイメージが固まっていました。私は東京出身ではありますが、東京の人と沖縄の人では時間の過ごし方が全然違くて、沖縄の人はのんびりとのどかに過ごしているイメージがあったので月美に関しては心に余裕のあるお芝居を心がけました。
くくるに関しては「がまがま水族館をどうにかしないと」「時間がもったいない」と焦ってばかりですが(笑)。
——方言の勉強はされましたか?
和氣:沖縄方言については、私のお母さん役の儀武ゆう子さん(※沖縄県出身)に指導をしていただいたんです。台本は標準語と沖縄方言が混じっていましたが、儀武さんにその場で言い方を正していただきました。
でも月美やくくるは若いので、そこまで方言をつかっているわけではないんですよ。「若いキャラクターはそんなにこってりつかわなくていいよね」ということで、有名な沖縄方言をちょっと言ったくらいでした。
Lynn:私は、もともと水族館が好きなのでその場の空気感は想像できましたが、沖縄はドラマで見たことがあるくらいで、実際に行ったことがないんです。でも沖縄出身の知り合いがいるので、その人の穏やかでどっしりとしているイメージを参考にさせていただいた部分もあります。夏凛もアフレコをしている段階ではまだ方言をあまり喋ってはいませんが。
役柄の仕事のイメージを掴みたくて(沖縄県の)南城市の観光協会のHPを見たんですけど、この島はハートの形にちなんだ観光アピールをしているんです。なんじぃというご当地キャラがいるんですけど、そういうかわいらしい市もあるんだなと知ったので、沖縄に行った際はいつか行ってみたいなと思っています。
——(笑)
Lynn:いろいろな観光名所があって、南城市だけでも充分楽しめるようなのでHPを見ていてワクワクしました。
——ちなみに、おふたりは好きな沖縄の料理や食べ物はありますか?
和氣:私が沖縄に行く時に絶対に買うお土産がパイナップル味のハイチュウなんです。沖縄のフルーツが好きで、ほかにもパイナップルが割り箸に刺さってるものも絶対に買います! あとサーターアンダギーもすごく好きで、手作りをしたこともあるんです。
——手作りとはよっぽど好きなんですね。
和氣:もともとはポン・デ・リングを作るつもりだったんですけど、繋がった丸が油に入れた途端に分解してしまい、結果的にサーターアンダギーになりました。すごく美味しかったです(笑)。ほかに紅芋タルトとか、甘いものが好きです。
——沖縄ならではの名物だらけですね。
和氣:そうなんです。お土産屋さんに行くといつも迷っちゃいますが、それも楽しみですよね。
Lynn:たしかに。私は本編にも出てくるラフテーがすごく好きです。お店に入ってメニューにあるのを見つけると必ず食べています。あと、この作品をきっかけに知りましたが、南城市の奥武島は天ぷらが有名らしいんです。沖縄に天ぷらのイメージがあまりなかったですし、しかも食べ歩きができるようなので、いつか食べてみたいと思いました。
作品を通して感じた水族館の大変さ
——先ほど少しお話にあったようにお仕事ものとしても楽しめる作品だと思います。演じられて、水族館のお仕事の楽しそうだと感じた所や大変そうだと感じた所があれば教えてください。
和氣:やっぱり生き物を相手するお仕事はすごく大変ですよね。特に水族館は魚の表情が全く読めないから動物園の動物と比べて病気や怪我が分かりづらいはずですし。ご飯をあげる時も動物園だったら一匹一匹にあげられますが、魚は生存本能が強い子がドンドン食べちゃうから、平等に育てるのはすごく難しいと思います。
でも、くくるとか、おじいみたいに、長年魚に寄り添っている人は見るだけで調子が分かるんでしょうね。そうなるためには勘とか慣れが必要だと思いますが。
——たしかに、表情がないから管理が大変そうですね。
和氣:そうですね。ちなみにこの作品は魚の動きがヌルヌルで、すごく丁寧に描かれているんですよ。
——PVに出ている魚たちがとてもなめらかに美しく動いていて印象的です。
和氣:そうなんです。スタッフさんが魚についてたくさん勉強したんでしょうね。当たり前ではありますが、もう魚でしたもん(笑)。
一同:(笑)
和氣:当たり前ではありますが(笑)、魚を描けるというのは改めてすごいと思いました。
——動きにも注目ですね。ではLynnさんはいかがでしょうか?
Lynn:魚の種類毎に水温調整や餌の種類を細かく管理しなければいけないので、一瞬たりとも気が抜けないんじゃないかなと思います。水族館でお世話係さんの姿を見ることはあまりありませんが、普段から裏で細かい管理をしてくれているからこそ、私たちは水族館を楽しめているんでしょうね。裏では本当に大変なことが多いんだろうなと思います。
——そんな裏方の苦労がこの作品で描かれるんでしょうね。楽しみにしています。ありがとうございました。
[取材・写真/MoA]
プレゼント情報
TVアニメ『白い砂のアクアトープ』の放送を記念して、照屋月美役・和氣あず未さん、久高夏凛役・Lynnさんのサイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント!
応募期間:2021年7月15日(木)〜7月21日(水)23時59分まで
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※7月21日〆切
▼インタビューはこちらhttps://t.co/lQ7YtSunve #ATCP0715
TVアニメ『白い砂のアクアトープ』作品情報
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放送情報
TOKYO MX:7月8日より、毎週木曜24:00~
BSフジ:7月8日より、毎週木曜24:30~
MBS:7月13日より、毎週火曜27:00~
琉球放送:7月8日より、毎週木曜25:34~
AT-X:7月12日より、毎週月曜23:30~
:リピート放送:毎週水曜11:30~、毎週金曜17:30~
富山テレビ放送:7月15日より、毎週木曜日26:05~
(第1話は26:20~、第2話は26:10~と放送時間が変更になっていますのでご注意ください。)
■再放送情報
TOKYO MX:7月9日より、毎週金曜19:30~
配信情報
ABEMAにて地上波同時・単独先行放送
dアニメストア、Amazonプライムビデオほかにて順次配信
イントロダクション
監督・篠原俊哉、シリーズ構成・柿原優子、そして制作・P.A.WORKS。
少女たちの青春を描いた『色づく世界の明日から』でも手を組んだ彼らが新たに手掛けるのは、沖縄のちいさな水族館を舞台にした完全新作オリジナルアニメーション。
水族館で働く18歳の女子高生・海咲野くくるは、東京で居場所をなくし、逃避行をした元アイドル・宮沢風花と出逢う。くくると風花はそれぞれの思いを胸に、水族館での日々を過ごすようになる。
しかし、その大切な場所に、閉館の危機が迫りくる。
少女たちの夢と現実、孤独と仲間、絆と葛藤──。
きらめく新たなページが、この夏、開かれる。
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ストーリー
「――見えた?」
くくるは、そっと、がまがま水族館のヒミツを教える。
「ここではときどき、『不思議なもの』が見えることがある」
夏の日差しが降り注ぐ、沖縄。
那覇市内からバスに乗り 1 時間あまり揺られた先に、その水族館はある。
沖縄本島南部、美しいビーチのすぐ脇にある、ちいさな、すこしさびれた「がまがま水族館」。
18歳の女子高生・海咲野くくるは、そこでまっすぐ、ひたむきに仕事をしていた。
祖父に替わって「館長」を名乗るほど、誰よりもこの水族館を愛している。
ある日くくるは、水槽の前で長い髪を揺らしながら大粒の涙をこぼしていた女の子・宮沢風花と出逢う。
風花は夢だったアイドルを諦め、あてもない逃避行の先に、東京から沖縄へやってきたのだ。
がまがま水族館に流れる、ゆっくりとした、やさしい時間。
居場所を求めていた風花は、「水族館で働きたい」と頼み込む。
出会うはずのなかったふたりの日常は、こうして動き始めた。
しかし、がまがま水族館は、「不思議」と一緒に、「閉館の危機」という大きな問題を抱えてもいた。
迫りくるタイムリミットを前に、ふたりは立て直しを目指して動き始める。
かけがえのない場所を、あたたかな寄る辺を、守るために。
スタッフ
原作:project ティンガーラ
監督:篠原俊哉
シリーズ構成:柿原優子
キャラクター原案:U35
キャラクターデザイン・総作画監督:秋山有希
美術監督:鈴木くるみ
美術監修:東潤一
美術設定:塩澤良憲
撮影監督:並木智
色彩設計:中野尚美
3D監督:鈴木晴輝
編集:髙橋歩
特殊効果:村上正博
音楽:出羽良彰
音楽制作:ランティス
音響監督:山田陽
プロデュース:infinite
制作:P.A.WORKS
キャスト
海咲野くくる:伊藤美来
宮沢風花:逢田梨香子
照屋月美:和氣あず未
久高夏凛:Lynn
仲村櫂:土屋神葉
屋嘉間志空也:阿座上洋平
おじい:家中宏
主題歌情報
OPテーマ:ARCANA PROJECT「たゆたえ、七色」
EDテーマ:Mia REGINA「月海の揺り籠」