「ジャヒー様」から受け取った“報われないのにポジティブ”な感覚──小倉 唯さん14thシングル「Fightin★Pose」発売記念インタビュー! 母性を意識したcw曲は“今”が詰まった仕上がりに
声優として、アーティストとして幅広いステージで活躍中の小倉 唯さんによる14枚目のシングル「Fightin★Pose」が2021年8月11日にリリース! 表題曲は、TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』第1クールオープニング主題歌。
前作とは打って変わって、明るくハジけた前向きで強がりなポジティブソングに。途中のラップや夏らしいアレンジも聴きどころとなっています。
今回、アニメイトタイムズでは小倉さんにインタビューを実施! 「Fightin★Pose」についてはもちろん、スマートフォンゲーム『アークナイツ』のイメージソングであるカップリング曲「ハートフォレスト」に関するお話もたっぷりと伺いました。
名前を変えて参加? 作詞コンペに挑んだときの心境
──表題曲の「Fightin★Pose」は、TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』の第1クールオープニング主題歌ですが、作品を読んだときの印象を教えてください。
小倉 唯さん(以下、小倉):原作を読ませていただいたのですが、主人公のジャヒー様はとにかく何があってもめげない、という前向きで、ちょっと強がりな面がとてもかわいらしく、勇気づけられる作品だと思いました。
──曲を制作されるときは、どのような流れで進めていくのでしょう?
小倉:主にコンペになるのですが、この曲に関しては、どういう曲にするかをスタッフさん達と一緒に考えるところから関わらせていただきました。作品自体のテーマが魔界と人間界という二面性があったので、曲の中でもその二面性を表現できないかと思い、曲調変化させるなど、少しトリッキーな要素を入れて欲しいとお願いしました。
──ラップがあるのはトリッキーな要素のひとつだったんですね。
小倉:ラップを入れたいという点は、リクエストした段階からお願いしていたかもしれません。ただし、サビはキャッチーなメロディーにしたかったので、結構難しい提案だったのではないかなと思います。
──しかも全体的にポジティブさも必要ですしね。集まった曲の中で、この曲がピンときたわけですね。
小倉:サビがキャッチーで覚えやすいメロディーであったことが大きな決め手でした。ラップもあり、遊び心もあって。実は、もともとの曲自体はもう少しシンプルなアレンジだったんですよ。この曲にアレンジ要素を足したら、さらに化けるのではないか、とピンときて選びました。
──すごい。アレンジまで想定して選んでいたのですね! そこから歌詞を書くことになった経緯は?
小倉:先に曲を決めたところで、歌詞もコンペをしようということになったのですが、せっかくだから私も参加してみたいなって(笑)。
というのも、曲を選んでいるときから、アレンジを含め完成形のイメージが私の中にあり、言葉が思い浮かんでいたんですよ。
これまで作詞を何度かやらせていただいていた経緯もあって。ここで、他の作詞家さんたちと同じ土俵に立ってみたいな、という野心が出てきて……(笑)。
──コンペに参加されたのですか?
小倉:はい。コンペでの名前はペンネームにして提出しました。プロデューサーさんだけは知っていたのですが、他の方は知らないまま歌詞を見てもらいました。
──それも勇気が入りますよね。素直な評価が聞けてしまうわけですから。
小倉:そうですね、そこはオーディションに挑むような気持ちと同じでした。この役ができるのは自分しかいない!という強い気持ちで挑まなければダメだと思って。そこは絶対的な自信を持って書きました(笑)。
──まさにこの歌詞の主人公みたいですね。
小倉:曲に促されて、私も負けないぞ!という勇ましい気持ちで挑みました(笑)。