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『閃光のハサウェイ』で『ガンダムUC』を観た20代の私の話【後編】

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』でハマり、『機動戦士ガンダムUC RE:0096』を観た20代の私の話【後編】|今回はちょっとまじめな話をします……!

私が感じた魅力①情報を選択することが未来に繋がるという現代への重要なメッセージ

最終話でオードリーがした決断は、“ラプラスの箱”の全情報の開示でした。これは未来を考えさせてくれる大切なメッセージだなと思いました。

戦争の終結がいかに難しいことなのか。犠牲が多ければ多いほど後に引けなくなり、どちらが先に仕掛けたことなのかと終わり無い議論になってしまいます。まさにバナージとマリーダの食卓のように。

 
私が高校生くらいの時から考えていたことと『機動戦士ガンダムUC』のテーマはかなり近いものを感じました。

文化や技術は時代の中で大きく進化するけれど、人間は進化している確証はない。過去から受け継いだ情報を上手く使えているだけで人間は文化や技術と違い、永遠ではなく一生があるから考えていることは古代と大差ない、と考えていました。

これには2つの意味があります。1つ目はポジティブな意味。遺跡などを見た時に思います。例えばポンペイの遺跡、時代は変化しても人が楽しみたいと思うのは同じ温泉やライブ会場だったりすることを指します。文化と技術で楽しむ物はグレードアップしているけれど、いつの世も人が楽しみ気持ちは同じということです。

2つ目のネガティブな意味。いじめや戦争、人の心の歪みに関してもそれは思います。文化や技術の進化は情報が繋いだ賜物ですが、個人が進化しているわけではないので、いじめや戦争は繰り返される、人の心の全ては継承できないということです。

『機動戦士ガンダムUC』ではこのネガティブな意味が近いと思いました。モビルスーツなどはかなり進化しても、人が戦争やテロをする理由はいつでも変わらないのだということです。だからこそオードリーが情報を開示したことは素敵な行動だと思います。

どの時代でも必要なことかなと思いますが、正しい情報を知った上で未熟な人間が未来を考えることは大切です。『閃光のハサウェイ』で地球のタクシーの運転手との会話の中で、1000年先を考えるなんて偉い人たちは暇なんだねと言っている場面があります。確かに目の前の生活は1番大切だと思います。しかし、先の未来を全く考えないのではなく、わからないからこそ現状を知ることが重要なのではないかと考えさせてくれました。

 
少し重めな話になりましたが、私たちの考えを改めさせてくれるメッセージが詰まった作品だなと思いました。いつの世も必要なことを考えるきっかけをくれる素敵な物語ですね。

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