『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』でハマり、『機動戦士Zガンダム』三部作を観た20代の私の話|私が感じた不思議について……謎が多くてますます興味が沸きました!
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(以下、閃光のハサウェイ)』からはじまった私とガンダムの物語……。前回、『機動戦士ガンダムUC』を見て少し真面目な話をさせていただいた杉村美奈です。みなさんからいただいたアンケートを読み、『機動戦士ガンダム』三部作と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の間が抜けていること教えていただきました。
なので今回はハサウェイとミネバの幼少期、マリーダに繋がる過去の物語に触れるため、『機動戦士Zガンダム』三部作を見ました!
ハサウェイが妹と飛行機のおもちゃで遊んでいてとても可愛かったです。『閃光のハサウェイ』ではかなり思い悩んでいましたし、『逆襲のシャア』ではトラウマになるクェスの死が起きてしまいました。もう見られない無垢な子どものハサウェイは貴重なシーンですね!
『機動戦士Zガンダム』の幼少期のミネバは高貴な守られているお姫様という印象でした。個人的にはバイオリンを弾くシーンが好きです。『機動戦士ガンダムUC』で勇敢に振る舞い、立派に演説をしている子になったのかと従兄弟の成長を見ている気分でした。
そして鑑賞させていただいた全体的な感想は……ちょっと不思議な話だなと思いました。今まで見た物語とは異なり、抽象的な感じがしました。今回はそんな「私が感じた不思議」についてレビューさせていただき、その謎の答えをみなさんに教えていただけたら嬉しいです。
記事アーカイブ
□『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で『ガンダム』を好きになった20代の私の話
□『閃光のハサウェイ』で『ガンダムUC』を観た20代の私の話【前編】
□『閃光のハサウェイ』で『ガンダムUC』を観た20代の私の話【後編】
私が感じた不思議①「かなり過激な主人公」
今まで見た作品の主人公は迷いや不安、葛藤などの感情を持つキャラクターだったので、全体的に共感しやすい印象でした。例えば、アムロの子どもならではの甘えが出る部分や、ハサウェイの迷いながらもマフティを運営している姿などですね。
誰もが一度は経験した気持ちを主人公たちも感じているので、無意識に自分を投影してしまいます。そして、そのキャラクターの感情を理解することで、より話に入りやすいなと思いました。
しかし、『機動戦士Zガンダム』の主人公、カミーユはかなり過激な行動をするのですごく驚きました。冒頭で名前をいじられて怒るのはわかりますが、殴りかかったり……自分の方が操縦が上手いと確信し、モビルスーツを盗んだり……。
過激な思想と行動に追いつけず、カミーユのキャラクターを掴むことができませんでした。彼は何を考えてるのでしょうか……。彼の真意を知りたいのですが……。
私が感じた不思議②「シャアという男と周りの女性の謎」
『機動戦士ガンダム』三部作と『逆襲のシャア』、『機動戦士Zガンダム』のシャアを見ていて、ふと気が付いたことがあります。”シャアのことを好きになった女性たちは誰も幸せになっていない!“ということです。
たしかにシャアは容姿もかっこよく、社会を変えるために働き、大人の余裕もあり……女性から好かれるのは理解できます。
ところがキスされても女性たちはみんな、どこか虚しさを感じてしまいます。なぜなのでしょうか。しかもシャアを好きになる女性は、社会的な地位も高かったり(重役)、才能があったり(ニュータイプ)して周囲から見ると幸福なはずの方ばかりです。仕事も恋愛も両方の幸福を手にできている彼女たちですが、寂しさを口にしています。
なぜか愛されている実感を女性に与えてあげることができないシャア。この謎を解く作品はありませんか? シャアという男の恋愛観を知りたいです。