夏アニメ『うらみちお兄さん』作曲・菊谷知樹さんに聞いた各楽曲(劇中歌)の制作秘話・裏話とは
劇中歌「浪花の恋のペアルック」制作秘話・裏話(9月6日更新)
想像以上の演歌感です! どのような演歌をイメージして作られましたか? また影響を受けた演歌歌手さんなどいたら教えてください。
このド演歌感は都はるみさん的なパワフルな演歌を目指してます。
原作のお姉さんがカラオケで熱唱している場面がそんなイメージでしたので。都はるみさんには影響受けてます。
「北の宿から」は小さい頃よく風呂場で歌ってました。「北の宿から」も小林亜星作曲!
演歌では珍しいと思われるカタカナ多めの歌詞。作る上で苦労した点などあれば教えてください。
演歌では珍しいカタカナ多めの歌詞ですが、とっても演歌にハマりやすい音数の歌詞でした。
劇中歌「エンドレス猛暑」制作秘話・裏話(9月8日更新)
曲の始めはキラキラ・ウキウキの夏!という印象ですが、間奏後の歌い始めはゆっくりしっとりとした雰囲気を受けました。大人の本音をひっそり言っているような「ホントはね」の部分は意識して作られましたか?
キラキラ、ウキウキの夏の歌、ということで夏のあのバンドさんのイメージで作ってます。
「ホントはね」のところのメロディーの感じは、歌詞とリンクして静かな感じに。本音をひっそりと言う感じで。
歌い方などキャストさんにリクエストした部分あれば教えてください。
歌い方などをキャストさんにリクエストしたことはなく……
「楽しい感じですかねー」とか「ここはちょっと抑えて、ですかねー」くらいは言ったかもしれませんが、もう最初のテイクからイメージ超えでしたので。さすがでした。
劇中歌「極寒スパイラル」制作秘話・裏話(9月9日更新)
すごくイントロが可愛いです! クリスマスや雪の曲みたいで…アイデアはどこから来るのですか? 参考にしたアイテムなどあれば教えてください。
イントロの音色とかコード進行はいわゆるクリスマスっぽいやつですね、強いていえば世界的に有名な男性二人組のクリスマスのあの曲にインスパイアされてます。
いけてるお兄さんが歌っている「かじかんだ心は~溶かせない」の歌い方が独特で面白いです。これはどのようにして生まれたのですか?
いけてるお兄さんの歌っている、「かじかんだ心は〜溶かせない」の歌い方は、レコーディング中、ビジュアル系のあのバンドみたいな感じだったらどうなるか……みたいな話になって、すぐ宮野さんがあのように歌ってくれました。大爆笑でした。
劇中歌「エンドレス猛暑・極寒スパイラル」制作秘話・裏話(9月9日更新)
「極寒スパイラル」と「エンドレス猛暑」は対照的な歌詞で、漫画のシーンでは真逆の季節にMVを撮影している設定なので、様々にアベコベですが…どこに焦点を当てて曲作りしましたか?
「極寒スパイラル」と「エンドレス猛暑」は真逆の季節にMVを撮影しているとはいえ、「極寒スパイラル」は冬の雰囲気、「エンドレス猛暑」は夏の雰囲気に思いっきり振り切った方がいいのかと。
曲はわかりやすく、っということですかね。
劇中歌「試食でめっちゃ美味しかったパン買って帰ると普通なのなんで」制作秘話・裏話(9月15日更新)
曲の後ろでフランス料理屋さんやパン屋さんでかかっていそうな音が聞こえます。パン屋さんに入店した感が味わえてすごく楽しいです。この曲はどんなイメージを持ってつくられましたか?
曲の後ろで鳴っている音ですが、目立つ楽器ではアコーディオンが使われてます。フランスのパン屋さんのイメージですね。
「虚勢を張った」部分の音が静かになっています。これは聴こえやすくするためですか? なぜそうしましたか?
「虚勢を張った」の部分はいわゆるキメを作って曲にアクセントをつけるというところで。
「虚勢を張った」っていう歌詞ともリンクしてて良いかと!
劇中歌「猫が何もない空間を見てる」制作秘話・裏話(9月20日更新)
冒頭の「何もない」の部分は少し寂しさみたいなものを感じるのに対し、後半はすごくほっこりに聴こえるこの曲。どちらにも捉えられる不思議な曲のアイデアを教えてください。
冒頭は寂しく、後半はほっこりの「猫が何もない空間を見てる」、シュールな曲を目指しました。これも完全に漫画を見ながら作ってます。うらみちお兄さんの猫の感じ、魚のペチンペチン……という感じ。
猫がどこか一点見つめる現象はよくあるそうですが、何をみていると想像して曲を作られましたか?
猫が一点を見つめる時、やっぱり見ているところは何もなく、そして特に何も考えてないんじゃないかなー……という感じで作曲してます。とっても漠然とした曲です。