人気作『鋼の錬金術師』名言・名台詞まとめ│エルリック兄弟、ウィンリィ、ロイ・マスタングなど主要人物を中心にピックアップ!
「月刊少年ガンガン」にて連載された荒川弘先生による漫画『鋼の錬金術師』。2度のTVアニメ化、劇場版作品の公開、ゲーム化、実写映画化など様々に展開された人気ダーク・ファンタジー作品です。
連載終了後も多くのファンに愛されており、今年2021年7月には記念すべき20周年を迎えました。
そこで今回は、『鋼の錬金術師』の名言・名台詞をご紹介! エドワード・エルリック、アルフォンス・エルリック、ウィンリィ・ロックベル、ロイ・マスタングなどの主要人物を中心にピックアップしました。
目次
- 『鋼の錬金術師』名言・名台詞まとめ
- エドワード・エルリック
- 「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついているじゃないか」(第1巻)
- アルフォンス・エルリック
- 「だけど不自由である事と不幸である事はイコールじゃない 哀れに思われるいわれは無いよ!」(第12巻)
- ウィンリィ・ロックベル
- 「あーもうどうして錬金術師ってそうなのよ 等価交換の法則とかってバッカじゃないの? ほんとバカね 半分どころ全部あげるわよ」(第27巻)
- ロイ・マスタング
- 「私は非力な人間だ それ故に全てを守るには君達の協力が必要だ 私が君達の命を守る 君達はその手で守れる数だけ・・・わずかでいい 下の者を守れ その下の者は更に下の者を守るだろう 何があっても生き意地汚く生き延びろ 生きて皆でこの国を変えて見せよう」(第15巻)
- ヴァン・ホーエンハイム
- 「父親だからだよ 必要とか理屈とかじゃないんだ おまえ達が何より大事なんだ。幸せになってほしいんだ」(第27巻)
- イズミ・カーティス
- 「真理は残酷だが正しい」(第11巻)
- リン・ヤオ
- 「手ぶらで帰ったら腕ぶった斬ってまで尽くしてくれた臣下に合わせる顔が無いだろうがッッ!!!!!!」(第14巻)
- スカー(傷の男)
- 「神の道に背きし錬金術師 滅ぶべし!!」(第2巻)
- グリード
- 「金も欲しい! 女も欲しい! 地位も! 名誉も!! この世の全てが欲しい!!!」(第7巻)
- キング・ブラッドレイ(ラース)
- 「「家族ごっこ」 確かにそうだ あれは上に与えられた「息子」だ 息子だけではない「大統領の座」も「部下」も「力」も全て与えられた いわば権力者ごっこだ だが妻だけは自分で選んだ」(第20巻)
- お父様 / フラスコの中の小人
- 「知識は何よりも宝になる そして重荷にならない 生きていくための力だ」(第19巻)
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『鋼の錬金術師』名言・名台詞まとめ
エドワード・エルリック
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついているじゃないか」(第1巻)
死んでしまった最愛の人を生き返らせてくれると騙されていた少女・ロゼ。自分の全てを捧げてまですがってきた生きる希望を失ってしまった彼女に対し、エドワードが言ったセリフがこちらです。
なにかに頼って生きていくよりも、自らの足で前に進み生きていくことの大切さを教えてくれます。
過去に、禁忌とされる人体錬成を行い右腕と左足を失いながらも、自らの目的のため前を向き進んできたエドワードの言葉だからこそ、重みが増しファンの心に響くのではないでしょうか。
アルフォンス・エルリック
「だけど不自由である事と不幸である事はイコールじゃない 哀れに思われるいわれは無いよ!」(第12巻)
兄・エドワードと共に禁忌とされる人体錬成を行い、肉体を失い、魂を鎧に定着させているアルフォンス。
そんなアルフォンスに対し、錬金術を否定するスカー(傷の男)が「不幸な身体になってまで錬金術を信じるのかと」いう問います。その答えがこのセリフです。
「不自由=不幸」ではないことを改めて教えてくれます。また、自らの価値観で他人を否定し、哀れむことを間違いだと教えてくれる良いセリフではないでしょうか。
ウィンリィ・ロックベル
「あーもうどうして錬金術師ってそうなのよ 等価交換の法則とかってバッカじゃないの? ほんとバカね 半分どころ全部あげるわよ」(第27巻)
戦いが終わり、エドワードが新たな旅に出発する際にウィンリィにプロポーズしたシーン。告白に対してウィンリィの返答がこのセリフです。
物語に度々出てくる「等価交換の法則」を無視した素敵な返答ではないでしょうか。
エドワードのことを常に想い、エドワードの考えをこえてきたウィンリィだからこそのセリフだと思います。
ロイ・マスタング
「私は非力な人間だ それ故に全てを守るには君達の協力が必要だ 私が君達の命を守る 君達はその手で守れる数だけ・・・わずかでいい 下の者を守れ その下の者は更に下の者を守るだろう 何があっても生き意地汚く生き延びろ 生きて皆でこの国を変えて見せよう」(第15巻)
大統領となり、国家を変えたいと野心を抱くロイ・マスタングのセリフ。
過去に参加した戦争で、意味もなく大量に人々を殺めた軍に疑問を抱いた彼は、自らが大統領となることで国家を変え、多くの人々を守ろうと考えます。
しかし、一人で人々を守るには限界があるため、自分と信頼関係にある部下達を守ることによって、その部下が誰かを守ることが出来ます。そうすることにより、結果全ての人々を守ることが出来ると、彼の覚悟が感じ取るセリフとなっています。
ヴァン・ホーエンハイム
「父親だからだよ 必要とか理屈とかじゃないんだ おまえ達が何より大事なんだ。幸せになってほしいんだ」(第27巻)
最終決戦にて、エドワードを救うため、自らを犠牲としたアルフォンス。彼を救うためにエドワードに、自分の命を使って真理の扉を開けろと進言した際のヴァン・ホーエンハイムのセリフです。
フラスコの中の小人によって不老不死に近い身体を持った彼は、エルリック兄弟の母親であるトリシャと出会い、人間である喜びを取り戻します。そして、フラスコの中の小人の計画を止めるため、兄弟が幼少期の頃に旅立ちます。
長い期間、父親らしいことが出来なかった彼ですが、誰よりも彼らのことを思い、父親らしく子供に幸せになってほしいと願う人間らしさ、優しさが滲み出ているセリフではないでしょうか。
イズミ・カーティス
「真理は残酷だが正しい」(第11巻)
エルリック兄弟の師匠・イズミ・カーティス。流産によって亡くした我が子を人体錬成によって蘇らせようとし、対価としていくつかの内臓を失ってしまいます。そんな辛い過去を持つ彼女のセリフです。
真理は優しく、自分の都合のいいことが起きるだけではなく、取り返しのつかないことを行うとすると残酷ながらも正しい代償が降りかかることを教えてくれる言葉ではないでしょうか。厳しくも優しい師の教えはエルリック兄弟の矜持に大きな影響を与えています。
リン・ヤオ
「手ぶらで帰ったら腕ぶった斬ってまで尽くしてくれた臣下に合わせる顔が無いだろうがッッ!!!!!!」(第14巻)
リン・ヤオは、シン国の第十二皇子であり、「王は民のために在る者」の信念を持ち、部下思いの一面もある青年です。
彼の護衛として、ランファンとフーという2人の部下が一緒に旅をしています。旅の途中、ランファンはホムンクルス・ラースの奇襲によって片腕を失ってしまいます。
このセリフは、部下を守れなかった自身の力のなさに怒った際の言葉です。この言葉から、リンがどれだけ部下のことを大事にしているか感じ取ることが出来るのではないでしょうか。
スカー(傷の男)
「神の道に背きし錬金術師 滅ぶべし!!」(第2巻)
錬金術を憎み、復讐のために国家錬金術師の命を狙うイシュヴァール人・スカー(傷の男)。
このセリフは、自身の娘と飼い犬を用いて錬金術で合成獣(キメラ)を練成した国家錬金術師ショウ・タッカーを裁く際に放った言葉です。
イシュヴァール殲滅戦によって、家族や多くの仲間を失った過去を持つ彼の錬金術と国家錬金術師に対する憎悪が滲み出ています。
グリード
「金も欲しい! 女も欲しい! 地位も! 名誉も!! この世の全てが欲しい!!!」(第7巻)
「強欲」の名を持つホムンクルス・グリード。このセリフは、イズミ・カーティスの元を訪れていたアルフォンスを誘拐した際に放った言葉です。
自らの欲に正直で、なにもかもを自分のものにしたい。この言葉は彼の持つ底なしの「強欲」を言い表しています。
キング・ブラッドレイ(ラース)
「「家族ごっこ」 確かにそうだ あれは上に与えられた「息子」だ 息子だけではない「大統領の座」も「部下」も「力」も全て与えられた いわば権力者ごっこだ だが妻だけは自分で選んだ」(第20巻)
軍の最高指導者であり、「憤怒」の名を持つホムンクルス、キング・ブラッドレイ。彼は他のホムンクルスとは違い、普通の人間に賢者の石を埋め込んだホムンクルスです。
セリム・ブラッドレイ(プライド)というホムンクルスとともに家族を演じ、お父様 / フラスコの中の小人の計画を成功させるために用意された人生を送ってきました。
しかし、妻だけは自らが選び、特別な感情を抱いていました。この言葉からは、彼の人間らしさを垣間見ることができます。
お父様 / フラスコの中の小人
「知識は何よりも宝になる そして重荷にならない 生きていくための力だ」(第19巻)
ラスト達ホムンクルスの生みの親にして、本作の黒幕であるお父様 / フラスコの中の小人(ホムンクルス)。このセリフは、ヴァン・ホーエンハイム(当時は名無しの奴隷)に放った言葉です。
ホーエンハイムを利用し、賢者の石を創るため、自らの肉体を手に入れるために、ホーエンハイムにこの言葉を送りました。
この言葉は、ファンのみならず多くの方に響く言葉ではないでしょうか。最終的にはホムンクルスに利用され、悲劇を生んでしまうのですが、ホムンクルスによって知識を与えられ読み書きができるようになったことで、ホーエンハイムは奴隷の身分から少しずつ解放されていきます。
エルリック兄弟も作中の至る場面で勉強する姿が見られる本作。敵の言葉ではあるものの、テーマの一端を担うような言葉です。
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