夏アニメ『魔法科高校の優等生』制作スタッフに聞いた作品の制作秘話・裏話・見どころとは
2021年7月より放送スタートした夏アニメ『魔法科高校の優等生』。
大人気作品『魔法科高校の劣等生』のスピンオフ漫画が原作となっており、『劣等生』の主人公・司波達也(CV:中村悠一)の妹として登場した司波深雪(CV:早見沙織)が本作の主人公。
優等生の妹・深雪を中心に繰り広げられる、個性豊かなクラスメイトやライバルたちとの熱い物語が魅力的ですよね。
今回アニメイトタイムズでは、その魅力を更にお聞きするべく、監督の橘秀樹さんとシリーズ構成・シナリオ作家の玉井☆豪さんに、各話の制作秘話や裏話をインタビューしました!
ここでしか聞けない、制作スタッフさんからの各話のこだわりや見どころなどを大公開!
『魔法科高校』シリーズ好きは勿論、これから作品を視聴する方も楽しめる裏話が満載ですので、ぜひご覧いただければと思います!
目次
- 『魔法科高校の優等生』第1話 制作秘話・裏話(9月1日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第2話 制作秘話・裏話(9月2日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第3話 制作秘話・裏話(9月3日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第4話 制作秘話・裏話(9月9日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第5話 制作秘話・裏話(9月10日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第6話 制作秘話・裏話(9月16日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第7話 制作秘話・裏話(9月17日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第8話 制作秘話・裏話(9月23日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第9話 制作秘話・裏話(9月24日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第10話 制作秘話・裏話(9月4日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第11話 制作秘話・裏話(9月11日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第12話 制作秘話・裏話(9月18日更新)
- 『魔法科高校の優等生』第13話 制作秘話・裏話(9月25日更新)
『魔法科高校の優等生』第1話 制作秘話・裏話(9月1日更新)
『魔法科高校の優等生』のアニメを制作する上でのこだわり
『魔法科高校の優等生』のアニメを制作する上でのこだわりは、『劣等生』アニメとは視点を変えて、深雪を中心に『優等生』の女の子たちのドラマとして描くように心がけました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
『優等生』で達也を登場させる際に気を付けているところ
深雪が主役の『優等生』で達也を登場させる際に気を付けている部分は、達也は黙ってても存在感があるので、深雪たち「優等生」側のキャラクターより前に出すぎないように、でも陰から支えている感じは忘れないように。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
火災時、逃げ惑う兄弟に「さすがはお兄さんね」・達也への「さすがはお兄様です」の部分について
火災時、逃げ惑う兄弟に「さすがはお兄さんね」・達也への「さすがはお兄様です」の部分については、深雪にとって「兄」の理想が達也だと思うので、妹を守ろうとするあの少年に、達也と同様の「兄」としての優しさや強さを見たのだと思います。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
深雪とのシーンで気を付けているところ
『劣等生』『優等生』共に深雪とのシーンで気を付けている点は、『劣等生』と同じシーンは簡略化するか深雪目線になるように台詞やモノローグを調整してます。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
『魔法科高校の優等生』第2話 制作秘話・裏話(9月2日更新)
オープニング映像のコンセプト
オープニング映像については、『劣等生』が魔法科高校世界の裏の面を見せる作品だとすれば『優等生』は等身大の高校生としての表面を主題にしています。
そのコンセプトを込めた映像作りを心がけました。
[監督・橘秀樹さん]
見どころ、注目ポイントについて
『優等生』側固有の見どころ、注目ポイントについては、基本的に時系列は『劣等生』と合わせつつ、視点を達也たち二科生側から深雪たち一科生側に変えています。2話の場合は、ほのかと雫から見た話にしています。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
原作コミックにあるコメディーシーンについて
深雪の妄想の中の達也が王子様のようになっていた部分、『優等生』の原作コミックにあるギャグっぽいシーンをどうするかについて、脚本の段階で監督と話し合いました。
入れることで『劣等生』と区別化出来そうと考えて、脚本に盛り込みました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
エンディング映像について
エンディング映像については、スペシャルな演出、作画の方々にお願いすることができたので、すべておまかせしました。
[監督・橘秀樹さん]
『魔法科高校の優等生』第3話 制作秘話・裏話(9月3日更新)
一般生徒の描写が『劣等生』以上に増えていた意図
一般生徒の描写が『劣等生』以上に増えていた点は、意図的に増やしたわけではありませんが、深雪たち一科生は「優等生」なので、学生としての、学校内でのシーンが増えたのかなと。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
一般生徒の日常的な部分を描く上で意識しているところ
第一高校の一般生徒の日常的な部分を描く上で意識しているところは、2095年の話ですが、魔法を使えること以外は普通の高校生だと思うので、達也以外はあまり大人っぽくならないようにしました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
他シリーズでも登場したヒロインたちの本作での描き方について
光井ほのか&北山雫など他シリーズでも登場したヒロインたちの本作での描き方について、『優等生』は深雪が主役ですが、ほのかや雫たち一科生の女の子みんなのお話として描くよう心がけました。全員がヒロインです。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
キャラクターたちの関係性の部分を描く上で意識したこと
キャラクターたちの関係性の部分を描く上で意識したことは、森先生の描く「優等生」としてのキャラクターの関係性が可愛くて楽しいので、脚本はそこを崩さずアニメとして更に膨らます方向で書きました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
『魔法科高校の優等生』第4話 制作秘話・裏話(9月9日更新)
深雪が自室で選んでいる私服たちの描写について
深雪が自室で選んでいる私服たちの描写について、原作コミックでは番外編扱いだったシーンですが、『劣等生』では決して見られないであろうシーンということで、激論の末に盛り込むこととなりました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
四葉周りを本作で描く上でのポイント
深雪や達也と関係のある四葉周りを本作で描く上でのポイントは、十師族の話題もですが、『劣等生』でしっかり描かれた設定については、それを聞いた深雪の心情に焦点を当てて描くようにしています。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
深雪が九重八雲と一対一でお願いをするシーンについて
深雪が九重八雲と一対一でお願いをするシーンなど、ちょっと意外な組み合わせに思える部分、達也に内緒で動いている深雪が頼るとしたら誰か、と考えて、深雪たちの事情を理解している大人ということで八雲先生に登場してもらいました。
達也同様、八雲先生も深雪には甘々なのが書いてて楽しかったです。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
達也がいないところで深雪がどう動いていたのか少しずつ見えてきた部分について
入学編のエピソード中、達也がいないところで深雪がどう動いていたのか少しずつ見えてきた点は、『劣等生』では描かれていなかった部分を描くのが『優等生』のコンセプトの一つで、達也と共に行動していた深雪が単独で動き始めたのは、まさに『優等生』ならではの展開なので、深雪も主人公らしくなってきたかなと思いながら書いてました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]
『劣等生』でも描かれた演説シーン、再度描く上で注意したところ
七草真由美の演説はアニメ『劣等生』でも描かれた部分。再度描く上で注意した点は、『劣等生』での討論会は、有志同盟と生徒たちに向けた演説でしたが、ここでは深雪目線の「真由美の演説を深雪が聞く」シーンとして、真由美から深雪へのメッセージになるような一言を追加しました。
[シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪さん]