TVアニメ『デジモンゴーストゲーム』天ノ河 宙役 田村睦心さん×ガンマモン役 沢城みゆきさんインタビュー|二人が語るシリーズ最新作での新たな試みと魅力とは?
『デジモン』シリーズの最新作『デジモンゴーストゲーム』が2021年10月3日よりスタート! 主人公の宙(ヒロ)が父から預けられたガンマモンと出会い、様々な怪奇現象に巻き込まれていくストーリーで、怪奇現象や1話完結など新機軸を盛り込んだ注目作です!
放送直前となった今、主人公の天ノ河 宙役を演じる田村睦心さんとガンマモン役の沢城みゆきさんに、気になる本作に新機軸や魅力、ご自身のキャラクターについて、そして見どころなど語っていただきました!
『デジモン』シリーズはデジモンのかわいさや進化していく過程と人間味あふれるキャラが魅力
――お二人はこれまで『デジモン』シリーズに出演されていますが、『デジモン』シリーズの印象と長く愛されている理由をお聞かせください。
天ノ河 宙(ヒロ)役 田村睦心さん(以下、田村):デジモンのカッコいいところや、かわいいところが好きです。
ガンマモン役 沢城みゆきさん(以下、沢城):自分だけのバディ(相棒)って、子供の頃、憧れたよね?
田村:憧れます! バディ同士で戦ったり、デジヴァイスもおもしろくて。小学生の時、こっそり持っていって、みんなで遊んだりしていました。その頃からアニメも始まり、それまでゲームで遊んでいたものがアニメになって動いているのが嬉しくて。キャラクターたちも魅力的で、人間味があふれているんですよね。よくケンカをするけれど、最終的には仲良くなって。「アツいな」と子供心ながらに思っていました。
沢城:デジモンが進化していく様子もカッコいいですね。私は和田光司さんが歌っていらっしゃった『デジモンアドベンチャー』のOP主題歌「Butter-Fly」の印象が強烈で。
田村:あの曲が流れてくると「あっ、『デジモン』だ!」とすぐに思い浮かびますよね。
沢城:「Butter-Fly」に『デジモン』の魅力が凝縮されている気がして、『デジモン』という文化を支えている印象があります。
『デジモンゴーストゲーム』はデジモンと怪奇の組み合わせとノーバトル、1話完結など今までとは違うテイスト
――『デジモンゴーストゲーム』の資料や台本等をご覧になって感じた印象をお聞かせください。
田村:今までの『デジモン』シリーズとは全く違うテイストできたなと。基本的にデジモンは人間たちには見えていない。そこでデジモンたちがするちょっとしたイタズラが、人間にとっては怪奇現象に思えるという見え方がおもしろいなと思いました。
沢城:いただいている台本の表紙には、相方となるデジモン達はシルエットのように描かれていて。こんな風に見えたらすごく恐ろしく思えるけど、明かりの下にきちんと現れて、あんな風に自分の名前を呼んでもらえたら現れた時はビックリするかもしれないけど、ドアを締めることはできないですよね。なんだかそれ自体が、子供たちに対するメッセージの1つにもなっている気がして。
闇の中にいると脅威だけど、触れられるところまで近づいて、言葉を聞けば友達になれるかもしれないと。ちゃんと相手を知ることが大切というスタートは個人的に好きです。『ゲゲゲの鬼太郎』感もありますけど(笑)。
――『デジモンゴーストゲーム』ではゴーストやホログラムなど新機軸が打ち出されていますね。
田村:まず「デジモン」と「怪奇」を組み合わせているところが新鮮ですね。今まではデジタルワールドへ行って、敵と戦う印象がありましたが、この作品ではデジモンたちが人間界に来て、何かが起きるんです。デジモンたちも怖がらせようとしたり、悪さをしようとは思っていないようなので、明確な敵がいなさそうなところが新しいなと思いました。
沢城:収録したところまででは、まだ誰かが暗躍しているような様子もなさそうで…。それぞれのデジモンが楽しく過ごしていることがちょっと人間に影響を及ぼしている、迷惑になっているような感じ。これから大きな冒険に巻き込まれていくのかな?
田村:そうしたら1話完結は難しそうですよね。今回の1話完結というスタイルも『デジモン』シリーズでは珍しいかなと。今までは主軸があって、そこに向かってみんなが動いたり、進んでいましたので。なので、初めて見る方には入りやすいかもしれませんね。
宙はこんなに地味に演じていいのか不安に!? ガンマモンは「おー!」だけで感情を表現?
――デジモンのデザインなどビジュアルをご覧になった感想をお聞かせください。
田村:やはりデジモンかわいいなと。ガンマモンがとてもかわいかったので、「この子がパートナーなのか」と思ったら、ほっこりしました。
沢城:キャラクターの絵を見て、「子供たちの等身ってこんなに高かったっけ?」と思ったら、これまでは小学生がメインキャラのことが多かったけど、今回は中学生で「少しお兄さん、お姉さんなんだな」というところが意外でした。
――ご自身が演じるキャラクターの印象と演じる際に意識されていることは?
田村:宙は主人公然としていないキャラクターで。好奇心はあるけれど、割と現代っ子でクール。喜怒哀楽をはっきり表すタイプではないので「割と抑え目で」というディレクションを収録前にいただきましたが、実際に収録に入ると印象がないまま終わってしまうのではないかとも思ってしまいました。
沢城:生徒Aになってしまうんじゃないかという怖さがあるよね(笑)。
田村:そうなんです! OKをいただいたので大丈夫だとは思うのですが、ここまで地味にやってもいいのかなという恐怖感も少しあります(笑)。
沢城:収録前に、地岡さんからガンマモンは言葉の頭に「おー!」という感嘆詞がつくことが多いキャラクターだけど、自分の気持ちをまだ言語化できない男の子なので、喜怒哀楽を「おお!」で大いに演じ分けててくださいという説明をいただきました。毎度、試行錯誤しながら、違う音色で表現できればいいなと思いながら演じているところです。
理屈よりも本能が先に立つようなキャラクターなので、私が演じることで理屈っぽくならないように、とにかくのびのびと。宙くんのセリフに耳を澄ましながら、初めて見る人間の世界にワクワクしながら1本ずつ演じる中で、わかってくるかなと思っています。