プリキュア5人とプリキュアシンガーたちによる「トロピカル~ジュ!プリキュアLIVE2021 Viva!トロピカSUMMER!LIVE」“おつきサマー公演”レポート|プリキュア、シンガー同士の絆が光る「私たちは永遠だよ!」
プリキュアシリーズの“あの曲”たちも
「もっともっとトロピカっていきましょーー!」というファイルーズさんの掛け声でプリキュアシンガーによるブロックへ。まずはMachicoさんが、五條真由美さんや北川理恵さんが世代を超えて歌いつないできた「シェアして!プリキュア」をパフォーム!
続いて吉武千颯さんが中央扉から登場。Machicoさんとイメージソング「Brave Parade」をダンスをしながら歌唱しました。さらに「一緒に踊れるよって方は一緒に踊ってください!」と、前期ED主題歌の「トロピカ I・N・G」を映像と共に披露。
ハート、キャッチなどの言葉が散らばっているこの曲。「実は歴代のプリキュアのタイトルがかくれんぼしているんです! (作詞の)こだまさおりさんの遊び心やプリキュアに対する愛を感じます」と話しました。
さらに「プリキュア楽曲は歌っている私自身もすごく力をもらえる曲ばかり。こんなにステキな楽曲を歌わせてもらっているんだから“私、できるよ!”って思ってしまうくらい(笑)」と“プリキュア愛”を語ると、Machicoさんもうなずきながら「特に『トロプリ』は“今のなりたい自分”がテーマなので、私たちもパワーを感じながら、ステージで歌わせてもらっています」と笑顔を見せました。
また、吉武さんはプリキュアシンガーの先輩である「(北川)理恵さんの分も今日はトロピカるんだ!」と拳に力を込める一面も。シンガー同士の絆も改めて感じさせます(なお北川さんはミュージカルを控えていたため今回のライブは未出演)
次のブロックではプリキュアシリーズの曲を披露。「久しぶりに歌うので緊張しているんですけど、みんなの心に、大きなお星さまを描けるように!」と『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』の挿入歌「星座のチカラ」を『映画スタプリ』の映像と共にお届け。
さらに『ヒーリングっど♥プリキュア』から、イメージソング「Good Good ハ~イ!!」(吉武さん&Machicoさん)、前期ED主題歌「ミラクルっと♥Link Ring!」(Machicoさん)を披露(!)。昨年開催予定だった「ヒーリングっど♥プリキュアLIVE2020 キュアTouch!ヒーリングっど♥MUSIC!」(新型コロナウィルスの影響で中止)のヒープリチームの思いも背負いながらの歌唱となりました。
ライブで真価を発揮する「CLAP!~勇気を鳴らせ~」
特にふたりの歌声に熱が帯びたのが『トロプリ』イメージソング「CLAP!~勇気を鳴らせ~」。『トロピカル~ジュ!プリキュア ボーカルアルバム~トロピカる!MUSIC BOX~』の収録音源もエネルギッシュでしたが、生で歌うことで光がより強烈に。
シンガロングパート(※)では日々のフラストレーションを洗い流してくれるかのような神々しい力強さを放っていました(ボーカルアルバムでは「歌:Machico コーラス:北川理恵・吉武千颯」バージョンのほか、3人それぞれがメインボーカルを取ったボーナストラックも収録)。
ラップパートは吉武さんが担当。観客のハンズクラップに乗りながら、まるでその場に北川さんもいるかのように、熱く、爽やかに歌い、その先へと踏み出す勇気を贈ったのでした。
※シンガロングパート
ライブなどでアーティストが観客と一緒に歌うことが想定されているパート。「Wow wow wow wow」など。
トロプリ映画の楽曲も一足先に披露!
常夏のごとく陽気な雰囲気から一転、雪景色を彷彿させるスモークの演出。10月23日に公開が予定されている『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』の楽曲を披露します。
日高さんのハイトーンパートで幕を開ける「シャンティア〜しあわせのくに〜 エンディング主題歌Ver.」を5人で、BPM速めの挿入歌「大好きのSnowball」をMachicoさんが届けました。後者のステージにはキャスト5人と吉武さんもあがり、“Snowball”で雪合戦を楽しむ一面もありました。
にぎやかな曲を終えて映画の話題へ。ファイルーズさん曰く「ローラがものすごく頑張る映画」だそう。まなつとローラのキラキラ輝く友情が「大好き」と話しました。日高さんは「すごくステキなお話です。さきほど歌った「シャンティア〜しあわせのくに〜」は映画を観た後に聞くと、また違った印象になるんじゃないかなと思います」。
「大好きのSnowball」で巨大雪だるまを転がしていた瀬戸さんは、映画について「本当に良いお話。いつもはカッコいいあすかですけど、映画ではちょっとお茶目な場面もあります」。
ファイルーズさんが「由依“さま”はどうですか?」(ファイルーズさんは石川さんのことを敬意を込めて、普段から“さま”付けで呼んでいる)と聞くと「『ハートキャッチプリキュア!』の皆さまと共演できたことがすごく嬉しかったです。全員一緒のアフレコは難しかったんですが、『ハトプリ』の皆さんが収録されている現場を少しだけ見ることができて。皆さん“久しぶり~!”ってすごく楽しそうで、私たちも5年後、10年後、こうなってたらいいなって!」と期待を込めて話しました。
その言葉を受けて「すごく良いお話!」「みんなずっとこのままでいてね」などと話していると、ファイルーズさんが「(ずっとこのままでいてね、という言葉に対して)うん! 私はどんなときも今一番大事なことをやるから!」とまなつならではの言葉を放ち、客席から拍手が起こります。
「私たちも出会って長くなりましたねぇ」としみじみ日高さん。「一緒にいる時間が増えて、すごく心地が良いです」。うんうんとうなずきながらファイルーズさんが「チームワークが深まっています。……最終話、どうなっちゃうんだろう」とポツリとつぶやくと、真顔で「やめてよ。私たちは永遠だよ」と日高さんがピシャリ(笑)。
そんなふたりの出会い、成長を描いた「プリティル~ジュデイズ!」をファイルーズさん、日高さんが披露。<「わたしの名前は夏海まなつ!あなたの名前は?」、「私はローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール」>──ふたりが向かい合ったり、笑いあったりする映像と共に掛け合いを届けると、今度はプリキュアキャスト5人で「おもいきりトロピカル!」を熱唱。両曲ともキュートな曲ではありますが、先の話も相まって5人の友情がよりエモーショナルに響きました。
本編ラストは出演者全員で「あこがれ Go My Way!!」。爽やかなギターロックにのせて、“今なりたい自分”への勇気をチャージ。Machicoさん、花守さん、石川さんが上手階段、ファイルーズさん、日高さん、瀬戸さんが下手階段、そしてこの日ライブを盛り上げたプリキュアダンサー4人と吉武さんが中央に。ラスサビでは横一列に並んでユニゾンし、感謝の思いを届けました。