TVアニメ『異世界食堂2』アーデルハイド役 上田麗奈さん×シャリーフ役 田丸篤志さん×ラナー役 下地紫野さん インタビュー|シャリーフのいきなりプロポーズにビックリ! 家族の素晴らしさと家族が増える喜びを感じた11話【連載08】
通称「飯テロ」として話題になったアニメの新シリーズ『異世界食堂2』(原作:犬塚惇平/主婦の友インフォス ヒーロー文庫刊) が2021年10月より放送中! アニメイトタイムズではアニメ復活を祝して、前シリーズに引き続き、連動インタビュー連載企画として出演キャストなどアニメに関わる方々をお招きしてのトークをお送りしています。
第8回にご登場いただくのは、アーデルハイド役の上田麗奈さん、シャリーフ役の田丸篤志さん、ラナー役の下地紫野さんです。
視聴者をヤキモキさせてきたシャリーフも11話ではアーデルハイドへプロポーズ、そして成就と急転直下の展開でした。改めて、11話について振り返っていただきつつ、3人が登場する最終回12話の見どころなど語っていただきました。
シャリーフのいきなりプロポーズにビックリ! 家族の素晴らしさと家族が増える喜びを感じた11話
――まず多くの反響と祝福が寄せられた11話について振り返っていただけますか?
シャリーフ役 田丸篤志さん(以下、田丸):台本をいただいた時、シャリーフがアーデルハイドにプロポーズすることにも驚きましたが、プロポーズに至るまでの慌てぶりもすごくて(笑)。1期でも恋愛に疎くて、ラナーにもいろいろ言われていましたが、一国の王子として緊張する場面もたくさん経験しているはずなのにボロボロで。店に入るなり、まだ来ていないアーデルハイドの名前を呼んだり、彼女が入ってきたらすぐにプロポーズしたり。僕が思っていた以上のウブさを感じた11話でした。
ラナー役 下地紫野さん(以下、下地):いきなりプロポーズするなんてビックリしました。きっと参謀のラナーがいろいろアドバイスしたんでしょうね。アーデルハイドのお父さんと友好を築いてからプロポーズするところも、筋が通っていて素晴らしいですよね。恋愛へのダメっぷりは相変わらずですが、プロポーズが成就して良かったです。
アーデルハイド役 上田麗奈さん(以下、上田):11話ではシャリーフさんのギャップが垣間見えました。一国のリーダーとしての姿とプライベートになるとちょっとスキがあるところがたくさん描かれていて。台本を読んでいて、こんな人に好きになってもらえて良かったねという気持ちになりました。
ラナーさんもいつもお兄ちゃんを支えている、しっかりものの妹で頼りになるし。アーデルハイドは体調の関係で、一人で家にいることが多かったけど、2期では2人との関わりが描かれ、ここで同じ家族になるんだなと考えると感慨深いものがありました。お父さんのヴォルフガング役の(中田)譲治さんとも2期で初めて掛け合いすることができたのも嬉しかったし、2人が想い合っていることも伝わってきて。
そして家族が増える喜びも感じた11話でした。
頼りなく感じたシャリーフだったけど、11話で「自信を持ってお嫁にいっておいで」と思えるように
――11話を演じる前まで、上田さんはシャリーフについてどう思われていましたか?
上田:ちょっと頼りない気配があって、一国のリーダーではあるけど、アーデルハイドを嫁にやってよいものだろうかという気持ちはありました(笑)。でも11話でカッコいいところも見られたので、頼れる人だなとわかったし、「自信を持って行っておいで」と思えるようになりました。
下地:国の王子としてはきっと優秀だと思うけど、恋愛についてはまったくダメですもんね。妹としては応援したい気持ちが強かったので本当に良かったです。ただ、私が出演していないだけで、2話から11話の間に2人の距離が近づくエピソードがあったのだと思っていました。お二人に伺ったらそんなことはまったくなくて(笑)。アーデルハイドさんも11話でシャリーフを想っている描写があったので、お互いに好きだったんだなとわかって心が温まりました。
――田丸さんはシャリーフに「頑張れ」と思われていたのでは?
田丸:応援するというより、「その気持ちわかるぞ」と共感のほうが強かったかも。普通の恋愛でも悩むのに、彼は王子という立場があるから結婚へのハードルも高かったと思うし。あと女性陣の話を聞いていて、男は優しいだけではダメで頼りがいが必要なんだなと。
下地:確かに。
上田:そうかもしれない。
**一同:(爆笑)
田丸:でも第三者目線で、この恋が成就すればいいなと思っていましたが、一気に結婚してしまうなんて想像もしていなくて。もっと自然に仲良く会話できたらいいな、くらいの応援の気持ちだったのに。
――好意さえまだ伝えていないのに、プロポーズしようと思ったシャリーフの心境の変化や経緯は知りたいです。
田丸:ラナーがうまく好感度を上げる作戦を立ててくれたのか、いいタイミングを見つけてくれて「今だよ。兄君」と背中を押してくれたのか。何にせよ、シャリーフ1人の決断ではなかったんじゃないかと思います。
――上田さんが感じたラナーの印象もお聞かせいただければ。
上田:いつも頼りになるし、安心感もありますね。シャリーフさんは「次に何をするのかな?」と、見ているこちらがハラハラするところもあったりしますが、ラナーさんはブレーキもかけつつ、アクセルも踏んでくれて。本当に優秀な人だなと思うし、友達だったら最強だなと思います。
下地:人当たりも良さそうだし、私も友達になりたいかも。