
セレブ感漂う目黒駅・不動 雅と目白駅・綜馬 礼の双子ユニット!『STATION IDOL LATCH!』峯田 大夢さん・太田 将熙さんインタビュー/人違いから始まった出会い話や双子のようなレコーディング秘話も
優しさに溢れている弟と、弟を溺愛している兄
――11月10日発売の3rd CDには、ボイスドラマとユニット楽曲が収録されています。収録はお二人ご一緒でしたか?
太田:本当は一緒に収録したかったんですけど、このようなご時世なので別々でした。
峯田:最初に太田くんが収録して、その次に僕が録りました。僕の収録で終わりだと思っていましたが、その後にもう一度太田くんの収録があったそうです。
太田:そうなんです。ただ単純に僕の力が足りなくて、初回の収録時間内に録りきれなくて。2回目の収録では、峯田くん演じる雅くんの声を聴かせてもらったうえで収録させてもらいました。
峯田:なので、お互いの声をちゃんと聴けて収録できて良かったです。
太田:うんうん。本当にありがたかったです。
――お二人のボイスドラマを聴かせてもらいましたが、不動 雅くんは厳格な性格が表れているような声で、逆に綜馬 礼くんは優しい声で素敵でした。
太田:本当ですか!? 僕、自分が完全にミスキャスティングじゃない!? 大丈夫!?ってずっと思っていたので安心しました(笑)。
峯田:そんなに!?(笑)。
太田:だって、セレブじゃないし……。
峯田:それは僕も同じだよ!
一同:(笑)。
太田:あと、キャラクターのプロフィールにもありますが、「ノブレス・オブリージュの精神を持つ」「人間賛歌を人生の命題にしており……」と今まであまり耳にしたことがないような言葉がたくさんあったので、自分にはないところだらけというか、真逆なくらい違う人間じゃないかなと。でも、その分、役者として新しい引き出しが増えるとも思っているので、これからが楽しみです。
また、綜馬 礼くんの「人間は皆美しい。悪い人間なんて存在しない。悲しい人間がいるだけだ」というセリフは結構大きな意味がありますが、そう思える人はこの世の中にほとんどいないと思います。それを彼は本気で言っているのでとてつもなくピュアですし、まっすぐな人間なんだなと感じています。
――そんな彼を兄の不動 雅くんは溺愛していますね。
峯田:はい。聴いていただいたらわかるように、礼に話しかけるときと他の人と話すときの態度が全然違います。
過保護すぎなところがありますが、ボイスドラマで徐々に明らかになるように、誰よりも礼の近くにいて礼を応援しているのは「俺だ」というのを強く出してくるんです。
ユニットとして活動しているときは見に来てくれているパッセンジャー(=ファンの皆さま)を魅了することに徹底していますが、一歩そこから外れるとマウントを取りすぎて、パッセンジャーをライバル視しています(笑)。
太田:そうそう(笑)。
峯田:今後、礼のファンをライバル視してマウントを取っているシーンがちょこちょこ出てくるんじゃないかなと。特に、ライブではパッセンジャーの反応が直接見られるので、雅のマウントが出ると思います。
太田:あはははは(笑)。そう思うと、この二人って面白い関係性ですよね。
――個人的に、礼くんを追うように雅くんがLATCH!のメンバーになるシーンは、ちょっと笑ってしまいました。
太田:ユニットを組むと聞いて、その相方がいる部屋に入ったら兄の雅がいるという(笑)。
峯田:とんでもない行動力ですよね。最初、雅はLATCH!の存在すらあまり知らなかったのに、いつの間にかそのメンバーになっているので。
太田:弟の礼としては、本当にびっくりしました(笑)。
峯田:(笑)。
――ボイスドラマや楽曲を聴いていると、お二人がどんなパフォーマンスをするのか楽しみです。
峯田:この2人ならすごいパフォーマンスができるんじゃないかなと。実際に、双子ユニットが存在するように魅せて、さらにその上をいくようなパフォーマンスができたら良いなと思っています。
太田:曲も他のユニットとは違う、双子ユニットならではの楽曲になっていると思います。最初に聴いたとき、好きな方が多いんじゃないかなと思ったオシャレな楽曲です。
100%キャラクターとして歌う難しさを実感
――ユニット曲「Get into the Wonderland」のレコーディングはいかがでしたか?
峯田:レコーディングも太田くんが先に録っていたので、太田くんの声を聴きながら収録できたんですけど、サビの高音が二人とも似るという不思議な現象が発生しまして。
――まさに“双子”じゃないですか!
峯田:そうなんです。レコーディングの後半はしっかりと歌い分けをしましたが、最初のほうは「サビの歌い方が似てる!」とスタッフさんも言っていて、「双子だからアリかも」とディスカッションしていました。そういうのも含めてCDに落とし込んでいます。
AメロやBメロは1番と2番で歌い分けが変わったりするので、そういうところではそれぞれの個性を出していこうと、誰が歌っているかすぐわかるような感じで収録しました。
あと、ディレクションをしてくださる方が「お互いのキャラクターの特徴を好きなように出してください」とおっしゃってくださって、僕はラスサビ前のフェイクが採用されました。
――おぉ〜!
峯田:太田くんの場合は、2番のBメロかな。そこの歌い回しに礼くんっぽさが出ていて、採用されています。
太田:うんうん!
峯田:お互いにアイデアを出し合いながら擦り合わせて落とし込んだ部分もあるので、そこにも注目して聴いてほしいです。
――太田さんは、レコーディングどうでしたか?
太田:実は僕、キャラクターとしてきちんと歌うことが初めてでした。他の作品で歌わせていただいたことはありますが、そこでは完全なキャラクターとしてではなく、割と“自分”も出していい方針だったんです。
なので、『LATCH!』では100%キャラクターとして歌うため結構大変でした。自分の得意な歌い方や得意な音の出し方があると思うんですけど、それだとキャラクターではなく太田 将熙になってしまうので、普段使っていないような部分の声を使ったりしてすごく難しかったです。
――ある意味、初挑戦の現場だったのですね。
太田:現場のディレクターさんがすごく優しくて、いろいろと試させてくださいました。「こっちのほうがいいのかな?」とゆっくりディスカッションしたり、すごく丁寧に1つ1つ一緒に悩んでくださったりして。本当にやりやすかったです。
峯田:「いいよいいよ!声が出てるよ!今のピッチがいいよ!」って気持ちを盛り上げてくれたりね(笑)。
太田:あはははは(笑)。本当にそんな感じで導いてくださいました。僕自身、もっと綜馬 礼という人間を理解して、より自分の中に落とし込んで、自然と出せるようになったら良いなと思っています。
峯田:これから僕たちはどんどん変わって成長していきますね。
太田:はい。変わっていくと思います。