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格ゲー初心者よ、立ち上がれ!約7年動画勢だった私が、今『ストリートファイターV』を始めたワケ

【まるでアニメのような戦いがここ<現実>にもある】格ゲー初心者よ、立ち上がれ!約7年動画勢だった私が、今『ストリートファイターV』を始めたワケ

『ストv』の魅力、そして今更始めた私の話。

ここからは『ストv』の魅力について、試合以上に熱く語らせていただきます!

伝統のある『ストリートファイター』シリーズの最新作である『ストv』。
長い歴史のある作品にはゲームでも、アニメでも参入するのにハードルを感じてしまいますが、この作品は開発時のコンセプトに「リセット」というテーマが込められており、原点回帰したようなシンプルさと歴史を感じさせる奥深さが詰まった作品になっています。

発売から5年の月日が経ち、次回作の話も噂され始めている今だからこそ『ストリートファイター』シリーズに触れる最大のチャンスだと私は思います!

シンプルなゲーム性が魅力な今作は5年目という晩年を迎え、今が最もゲームとしての完成度が高く、戦略も煮詰まっています。 

しかし、現在でも格ゲー初心者の方の参加や、格ゲー経験者の復帰も見受けられ、また上記の通り大会シーンも大きな盛り上がりを見せ続けているのです。

この事実からも『ストv』が長く愛される魅力的なゲームだということがわかりますよね!では一体どういう理由があるのでしょうか?

 

シンプルで奥深いゲーム性

『ストv』は格闘ゲームの原点に立ち返るべく、5年の月日を経てそのゲーム性を丁寧に調整されています。

前作や他の格ゲーで行われているようなやや複雑なテクニックや仕様を削りながらも、単調なゲームにならないようなシステムやキャラクターの特色が追加されています。

競技性の高いゲームなどではどうしても強いキャラクターや武器などが存在し、ゲームバランスに偏りが生まれてしまうことも過去にはありました。

『ストv』ではキャラクターの調整も慎重に行われており、トップ層で行われる大会でも今まで日の目を浴びなかったキャラクターが良い成績を残すシーンが今でもみられています。自分の好きなキャラクターで楽しく対戦できるような環境が整っているのです。

戦闘のルールも至ってシンプル。相手の体力をゼロにしたら勝ちという前提の元で、ちょっと複雑なじゃんけんを繰り返すのが『ストv』だと私は思います。

攻めている方が有利なゲームになっているので、お互いにジャンプや前に歩くことで相手に近づき自分の当てたい技を繰り出すのが基本です。

逆に考えると、相手に近づかせないように自分が近づいて攻撃を当てるのが勝利のコツです。そこでじゃんけんのように「相手がどんな行動をするか?」を考えて(読み合い)自分の行動を決めていきます。

その読み合いを制したほうが勝利に近づくゲームになっています。この際に、「グーに勝てるしチョキにはあいこになる」だとか「グーにもパーにも負けるけどチョキにはめっちゃ勝つ」というような複合した選択肢を取ることもできます。

この選択の連続を対戦相手と2人で繰り返していくゲームが『ストv』となっており、プレイしても観戦しても楽しめるシンプルさと、相手の行動を読む奥深さが両立されています。

格ゲーコミュニティの暖かさ

もちろんゲームも素晴らしいですが、それだけではここまで愛される作品にはなれません。この環境を支えているのは、制作サイドと格闘ゲームを愛してやまないファン達が積み重ねてきた「格ゲーコミュニティ」があってこそなのです。

個人的にはこのコミュニティの暖かさが『ストv』や格闘ゲームの1番の魅力だと思います。

制作会社であるカプコンは、新規参入者と長年プレイするファンがどちらも気持ちよく楽しくプレイするために、様々な施策を施しています。

家庭用ゲームへの進出や、ゲームセンターが活気づくような工夫、そして「SFリーグ」と呼ばれる、プロスポーツリーグを参考にした大規模大会を継続して開催しています。

先程も紹介しましたが「STREET FIGHTER LEAGUE:PRO-JP 2021」が開催されており、You Tubeの配信視聴者は平均2万人と多くの方が視聴しています。プロ選手からプレイをしていない層の方まで誰がみても楽しいお祭として『ストv』の間口を広げる役割を担っている大会です。

他にも新型コロナウイルスが流行する社会の中でプロ選手や格闘ゲームファンのために奔走し格ゲーコミュニティ保全をしてくれています。

カプコンによる『ストリートファイター』への戦略や想いは、「ストリートファイターリーグからみるeスポーツの未来」という書籍でもたっぷり語られています。
 

 
また昨今のeスポーツシーンへの注目を受けて、プロ選手や人気の配信者の方々の活躍がありコミュニティが育てられています。

新型コロナウイルスによる影響によってオフラインでの大会の開催が中止されている中で、自分たちの活動も守りつつ新しいファンを作るために、初心者大会の開催や他のゲームに挑戦したり、格闘ゲームプレイヤーとしてメディア露出を行ったりと、自分たちの愛してやまない物を続けていくための様々な活動をされていました。

そしてゲームの競技面でも、レジェンドプレイヤーだけではなく多くの有望な若手選手が結果を残し、界隈の新陳代謝を予感させ、停滞することなく進み続けています。

また格ゲーコミュニティの最大の魅力は、制作サイドも既存のプレイヤーたちも「初心者に優しい」事だと私は思います。ここからは私の実体験も交えて、今『ストv』に触れて欲しい理由をご紹介します。

「誰もが味方になってくれる」進化したコミュニティ

私は『ストリートファイター』シリーズに登場するジュリというキャラクターが大好きで、そのキャラをきっかけに動画勢として追いかけるようになりました。別の格闘ゲームはプレイしていたのですが、ハードを持ってなかったり私生活の影響もあって『ストv』はプレイしていませんでした。

そこから約7年が経過し、大きな大会や好きな配信者のチェックをするくらいだったのですが「SFリーグ」があまりにも面白くて『ストv』熱が再燃。編集者さんにおさがりのPS4を譲ってもらったこともあり(笑)『ストv』を始めたのです。

 
かつて格闘ゲームにハマった人たちにとって重要な場所は「ゲームセンター」でした。私は居住環境や世代もあって体験していませんが、プレイヤーさんたちのお話や、ゲーム関連のアニメ・漫画を読んでも、ゲームの面白さだけではない人との関わりも格闘ゲームの魅力であることがわかります。

現在ではゲームセンターこそ少なくなりつつありますが、その素敵なコミュニティはオンラインで継承され続けていました。

インターネットやSNS上に、右も左も分からない初心者の私を受け入れてくれる場所が多く用意されていたのです。

ディスコードやLINEなどでは自分のランクやプレイできる環境に合わせたグループが多く存在していたし、プロ選手の生配信などで質問コメントをすると、丁寧に受け答えしてくれるだけでなく練習法や応援などもしてくれました。(今ではスパチャするくらい好きになった)

コロナ禍を経てオンラインで繋がることが当たり前になった今、格ゲーコミュニティもそれに順応し以前よりも気兼ねなくコミュニケーションを取れるようになっていると思います。

オンライン上のコミュニティは昔から存在していましたが、この数年でオンラインで人と関わる心理的なハードルもグッと下がりましたよね!

格闘ゲーム界全体的に流れる、初心者を大事にしていこうという空気感とオンラインでもオフラインでも誰かと繋がって楽しくプレイしよう!という気持ちが最も高いのは「今」だと思います。

ゲームのことだけではなく、おすすめのゲーミングPCやコントローラー、モニター談義や雑談なども気軽に行われていますし、出来ないことやわからないことも気軽に質問できて、声をかければ誰かが対戦してくれる。こんな素敵な環境が今生まれているのです。

 

「俺より強い奴に会いに行く」いざ、闘いの道へ!

『ストv』はわかりやすいゲーム性と成熟されたコミュニティ等によって、これまでの歴史と比べても、初心者の方が始めやすい環境になっています。これを書いてる今も私の膝の上にはコントローラーが乗っていて対戦の合間に執筆しております。

色んな方と共にゲームをするのはとても楽しいことですよね。しかしどのゲームも自分から行動する必要があります。操作方法の練習もそうですし、誰かに質問するのも自分で聞かなければいけません。ですが問いかければ誰かが必ず答えてくれるのです!

私は格闘ゲームの「自分次第である」という部分が好きです。負けるのも勝つのも、そして楽しむのも自分次第。自分ひとりで戦うからこそ負ければ悔しいし、練習の成果が発揮されて勝った時は飛び上がるくらい嬉しいんですよ。

格闘ゲーマーたちはそんな勝負の世界が好きなんだと思います。そして勝った時の嬉しさや、1人で戦う苦しさを理解しているから、同じ格闘ゲーム仲間が好きなんだと思います。

1人プレイ用のゲームだからこその絆が生まれると思うのです。

『ストv』に興味を持っているあなたの背中を押せたら、仲間が増えたら僥倖です。

 

99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えなかったので、「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行い、ライターに舵をきりました。面白いコンテンツを発掘して、壁に向かってプレゼンするか記事にしています。アニメ、お笑い、音楽、格闘ゲーム、読書など余暇を楽しませてくれるエンタメや可愛い女の子の絵が好きです。なんでもやります!

この記事をかいた人

タイラ
99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えない間「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行いライターに。

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