
14人の候補生たちを演じるのは7人の声優!? 共同生活の場所は「地下」!? 斬新的で面白い世界観にハマらずにはいられない! “二者択一”のアイドルオーディションプロジェクト『VS AMBIVALENZ(ビバレン)』土田玲央さん&小林千晃さんインタビュー
赤の素質があるTAIYOとSUBARU、陰と陽のJINTAROとCION
——土田さんは赤担当のTAIYOとSUBARU、小林さんは緑担当のJINTAROとCIONを演じられていますが、それぞれのキャラクターの印象をお聞かせください。
土田:TAIYOを演じていて思ったのが、圧倒的主人公属性だなと。絵に描いたような主人公というか、周りを見ていて1人だけ異質な感じも出ていて。SUBARUは天才という感じが出ていますが、天才と言われているだけで、努力して得てきたものなんだろうなと演じていて感じました。
TAIYOと対照的な立場で、候補生になる前は他の人たちと競い合ってきた経験があるからこそ、ストイックな考えで最初のほうはTAIYOとぶつかったりしていたのかなと。でも、TAIYOとのぶつかりからまた成長していっているように感じるので、SUBARUも魅力的な子だと思いました。
——ボイスドラマで2人のやり取りを聴いていると、すごく違いが出ていて個性が分かりやすいですよね。
土田:そうですね。どっちもやっぱり赤の素質を持っているんだなと思います。
小林:確かに。他の色っぽくはないですね。僕が演じさせていただいているJINTAROは見たまんまです(笑)。
——“ビッグマウス”、“おばかヤンキー”というキャッチコピーのまんまですよね。
小林:そこが彼の魅力だと思っています。MIO(CV:河西健吾)はモノローグでたくさん喋りますし、ISSEI(CV:河西健吾)は結構裏がありようなミステリアスな感じがあったりといろいろな候補生たちがいますが、JINTAROは本当にまっすぐな子。
周りに気をつかうよりも「俺が」というところはありますが、そこで自然と周りを明るくして引っ張るところがあるので、そこが“太陽”属性だなと。演じていて思ったんですけど、緑の担当カラーの子は分かりやすくて陰と陽な感じがあります。
——JINTAROが陽で、CIONが陰だと。
小林:はい。CIONは最初からミステリアスで過去に何かがあると書かれていたので、CIONを演じるときは「何かあるんだろうな」と思わせられるような雰囲気が出せるように意識しました。
でも、ドキュメンタリードラマの第6話まで見たとき、CIONもCIONでJINTAROに負けないぐらい、実はまっすぐな子だったんだなと。なので、2人は似ている部分があるんだなと思いました。
——確かに、緑担当の2人は似ているところがあるんだなと感じます。CIONの過去も気になりますが、話が進むたびに不思議と好きになっていくJINTAROも良いんですよね。
小林:そうですね。CIONのほうが見た目的には物静かで何をするか分からないからこそきになる第一印象がありましたが、JINTAROはどちらかというと出落ち感があります(笑)。
土田:どんな子なのかなぁ~……やっぱりそうだよね!と(笑)。
小林:本当にその通りです(笑)。第一印象で全部わかっちゃうから、みんな最初はミステリアス感があるCIONのほうに興味を持ってしまいますが、ストーリーが進んでいくとJINTAROの温かさが分かりますし、彼にもアイドルになりたい理由や過去があるんだとその部分もしっかりと描かれています。
そのバックボーンを知れば知るほど、どんどん好きになっていくようなキャラクターです。JINTAROだけでなく、CIONもどんどん魅力が増していきます。
共同生活を送る場所が「地下」という斬新さ
——最終オーディションで14人の候補生たちは、1年間、地下で共同生活を送るという展開が衝撃的で……最初、びっくりしました。
小林:すごいですよね。
土田:地下に閉じ込められてデスゲームが始まるのかと言われていましたが(笑)。
小林:しかも1年間ですよ! 中には高校生もいるので、学業よりも優先して……アイドルになれるかどうかも分からないのにすごい……。
土田:うんうん。確か、AUGURI(CV:村瀬歩)は14歳ですよね。まだ義務教育も終わっていません。
小林:結構、斬新な設定ですよね。14人の候補生を7人の役者が演じるところも斬新ですが、候補生たちが切磋琢磨する場所が「地下」という部分もよく考えられているなと思います。
——また、候補生たちと彼らの案内役兼インターナートの管理人であるINAMOTO(CV:安元洋貴)のやり取りも面白かったです。
小林:INAMOTOさんの存在が拍車をかけている感じがありますよね。彼の存在は大きいです。
土田:突然現れるし、ゲームマスター感があるよね(笑)。
小林:あはははは(笑)。
——もし、自分たちが候補生たちと同じ状況に立たされたらどうします?
土田・小林:えーっ!?
一同:(笑)。
小林:僕らは大人になっちゃったので、あそこまで喧嘩したり慌てたりせず、「じゃあ僕はこれをやるから、あなたはこれをやってください」と結構義務的にやってしまいそうな気がします。ドラマチック的なことは起きなさそう(笑)。
土田:どうなるんだろうねぇ(笑)。
小林:掃除、洗濯、料理をそれぞれ分担することになったら、玲央さんはどうします?
土田:料理かな。
小林:おぉ!頼もしい!
土田:なんで?(笑)。
小林:やっぱり料理は大事ですから! できない人からしたら任せたくなります。
土田:料理か掃除……洗濯は1番嫌かもしれない。
小林:14人分ですからね。
土田:まぁジャージだけだったら大丈夫かな。でも僕、服の裏側に付いているタグの表示がまったく分からなくて。どれが縮むのか、どれが色落ちするのかさっぱりです(笑)。
小林:それはもう、きっとINAMOTOさんが最新式の洗濯機を用意してくれるから大丈夫ですよ(笑)。
——小林さんだったら、掃除、洗濯、料理のどれを担当します?
小林:僕は……掃除です。
土田:お~!
小林:掃除は好きなんです。でも、自分の部屋ならいいけど他の人の部屋はなぁ……。
土田:そこなのよ! 自分の部屋だったらいい!
一同:(笑)。
小林:彼らは3〜4人1組で広い部屋を使っているから、きっと他の人が使っている場所も掃除していますよね。気をつかわないといけないから掃除も大変だなぁ……。
土田:14人も人がいたら、絶対トイレの使い方が汚いと思う!
小林:それは嫌です(笑)。
土田:他の人が汚しているのに、なんで僕が綺麗にしなきゃいけないんだろうって絶対思っちゃう(笑)。
小林:そしたら、玲央さんがトイレに「綺麗に使ってください」「座ってしてください」と張り紙を出していただいて……(笑)。
土田:「流すときはフタをしてください」って(笑)。
小林:1年は言い過ぎですけど、1週間ぐらいなら何かの企画でやったら面白そう!
土田:いやぁ~きついよ(笑)。
——『ビバレン』のキャスト7名で地下の共同生活企画を、ぜひやってください!
土田:いやいやいや!
小林:僕もちょっと遠慮しておきます(笑)。
——えっ、どうしてですか!?
小林:先輩ばかりなので恐縮しちゃいますし、ずっと緊張しそう……。
土田:人見知りなので、部屋から一切出てこないと思います。1日だけだったら良いですよ!
小林:確かに、1日だけなら……! でも、もしこのキャスト陣で共同生活するなら、安元さんが美味しい料理を作ってくれそうですよね。家事全般をお任せして、みんなのお母さんのような存在になりそうな気がします。