チャレンジャー精神とマルチな表現方法を持ちながら原点を忘れない。歌い手・天月-あまつき-の魅力に迫る【歌い手を知ろう!・連載第3回】
近年、続々とアニメ主題歌のタイアップを果たす“歌い手”について、アニメイトタイムズ編集部が読者のみなさんと学ぶ企画「歌い手を知ろう!」第3回スタート!
今回は、Twitterのフォロワー数が約158万人、YouTubeのチャンネル登録者数が約183万人、日本のみならず海外のファンも増えている歌い手「天月-あまつき-」(以下、天月)さんにフィーチャー(※数字は2022年1月時点)。「天月さんとは何者なのか」を探りながら、多くの人に支持される「天月さんの魅力」を余すことなくお伝えします。
また、読者のみなさんが感じる「歌い手の魅力」についてのアンケートも記事の最後に募集していますので、ぜひお気持ちをお聞かせください!
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。歌い手「天月-あまつき-」とは?
1991年6月30日生まれ、東京都出身。現在は歌の活動のみならず、朗読劇や舞台・声優としても活動の幅を広げている天月さん。2009年、高校3年生の時にニコニコ動画で生配信者として活動をスタート。放送中に歌を披露していたところ「歌ってみた動画を投稿してみたら?」と提案され、2010年のはじめに歌い手としての活動を開始したそうです。ニコニコ動画に投稿されている天月さんの歌ってみたの中で最も古い動画は、ボーカロイド楽曲「リミットフレンズ」でした。
2010年6月にニコニコ動画へ投稿した「え?あぁ、そう。 男性視点ver」の歌ってみた動画は、歌ってみたカテラン(カテゴリー月間ランキング)最高7位を記録し、注目が集まります。知名度と同時に人脈を広げていったことで、なんと同年にはほかの歌い手のライブに初参加。開始から約1年と早い段階で活動のフィールドを広げていきます。
ソロとコラボの両軸で精力的に続けてきたことにより、瞬く間に知名度を上げていった天月さん。2012年には自身初のソロライブを開催、歌ってみただけでなく配信限定シングルとしてオリジナル楽曲のリリースを開始します。オリジナル楽曲をリリースするようになってからは、テレビ番組とのタイアップも。そして、2014年にアルバム『Hello, World!』でメジャーデビューを果たします。
メジャーデビュー後はテレビ番組だけでなく数々のドラマ・舞台・アニメなどとのタイアップ、精力的なライブ活動や音楽フェスへの参加(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018に出演)するなど、活動を積み重ねていきます。歌い手ファンだけでなく、着実に聴衆の幅を広げていく天月さん。2018年には、多くのアーティストにとっての目標でもある「日本武道館の単独ライブ」を開催します。
また、天月さんは歌い手の活動をしていた頃から舞台や朗読劇にも出演しています。メジャーデビュー後は、声優としての活動もスタートしており、2021年にはHIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』の「御山 京」役が決まり、大きな話題となりました。
『Paradox Live』に
— 天月-あまつき- (@_amatsuki_) November 6, 2021
♾1Nm8♾の「御山 京」役として参加させて頂くことになりました。#1Nm8
2周年を迎えたパラライに力添えできるよう精一杯努めさせていただきます。
よろしくお願いします! https://t.co/hzqxIoN4jx
「表現者」として様々な顔を持つ天月さんですが、ほかにも「ゲーマー」としての顔を持っています。2020年に開設されたYouTubeのサブチャンネル「天月-あまつき- / Amatsuki Ch.」では、ゲーム実況動画を配信。2021年にはプロゲーミングチーム「クレイジーラクーン」にストリーマー(e-sportsのライブ映像を配信・編集、実況・解説する人)として加入。さらには、STELLAR☆Storeという「アパレルブランドの監修」をするなどマルチに活動しています。
「天月-あまつき-」の魅力を語ってみた
今回、天月-あまつき-さんを調べていく中で、筆者なりに感じた「天月-あまつき-さんの魅力」を3つピックアップしてみました。
①爽やかで甘い少年ボイス
透き通る爽やかさとあどけない甘さを兼ね備えたクリーンボイス、ハイトーンボイスを持ちながらも力強い発声。まさに少年のようなピュアで真っすぐさを感じる歌声は一度聴いたら忘れられません。少年ボイスは天月さんの“武器”と言えるでしょう。
天月さんの持つこの武器は、男性ボーカルの楽曲だけでなくハスキーで力強い女性ボーカルのカバー楽曲とも非常に相性がよく、幅広い楽曲を「歌ってみる」ことができます。また、配信動画やライブMCでは明るく真っすぐな人柄であることがうかがえるため、いい意味で声と人柄のギャップがないのも魅力的です。
②表現者としてのマルチな才能
「歌い手」としての顔だけではなく、自身の楽曲の作詞作曲をする「音楽クリエイター」としての顔、朗読劇や舞台など「俳優」としての顔、アニメ『政宗ダテニクル』やメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』などの「声優」としての顔……様々な分野でマルチな才能を発揮している天月さん。その活動の軸には、様々な形で“自分を表現したい”という意思があるようです。最初に出演した舞台で「自分を出すことで人から楽しんでもらえる」という生きがいを感じ、それがキッカケとなり「音楽以外でも自分を表現し続けたい」と語っていました。
昨年は「ゲーマー」と「アーティスト」の顔をかけ合わせ、人気ゲーム『Apex Legends』チャンピオンを目指す「CRカップ」のテーマソング「かさねうた」の総合プロデュースを担当。表現者としてのマルチな才能があるからこそ、ほかの人には真似することのできない“表現方法”を確立しています。
③原点を忘れない活動姿勢
様々な分野で活動している天月さんですが、そんな中でも動画投稿や生配信をすることにこだわり続けています。それは活動当初から変わらない「映像と一緒に音楽を楽しんでもらいたい」「僕や僕の歌を好きだと言ってくれるみなさんと音楽の楽しみ方を変えることはない」という思いを持っているからだと言います。
メジャーデビューをしたり活動の幅を広げたり、そもそも仕事が忙しすぎたりすると、どうしても活動の仕方が変化したり継続するのが難しくなったりするもの。しかし、どんなに周りの環境が変化しようとも原点を忘れない天月さんの姿勢はファンの方たちにとっても「ずっと応援し続けたい」と思わせてくれる理由の一つだと感じます。
「天月-あまつき-」人気楽曲4選
「歌ってみた」やアニメイトタイムズ読者に造詣の深い「アニメ主題歌」を含め、天月-あまつき-さんがソロ名義で投稿してきた人気の楽曲を4つご紹介します。
小さな恋のうた
MONGOL800の「小さな恋のうた」のカバーをYouTubeにアップしたのは2016年のこと。同年リリースしたシングル「DiVE!!」のカップリングナンバーとして収録されました。そこから徐々に再生回数を伸ばし、なんと2021年に1億回を突破。YouTubeチャンネルに投稿されているソロでの「歌ってみた」では一番の再生回数でした。天月さんのライブでもよく歌われている一曲で、歌詞のフレーズ「照らす月」を「照らす“天月”」と変えてお客さんと歌うというパフォーマンスをしています。
元の楽曲は男性特有の力強いボーカルが特徴的ですが、天月さんの少年ボイスに変化することでかなり印象が変わります。切なさを感じる歌詞ですが、聴く人に元気を与えてくれる優しい歌声に魅了されます。
今好きになる。
原曲は初音ミクがボーカルのいわゆるボカロ楽曲、人気クリエイターユニットHoneyWorksが手がける「今好きになる」をカバー。2014年、メジャーデビュー直後に投稿された本楽曲は、今と比較すると初々しさを感じる一曲です。
天月さんの歌声の中でも「甘さ」が際立つ楽曲で、歌詞に書かれている青春の切なさ・甘酸っぱさを感じます。映画『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』の劇中歌である同楽曲の別バージョン「今好きになる。-triangle story-」も投稿しており、また違った良さがあるので、ぜひ聴き比べていただきたいです。
かいしんのいちげき!
天月さんが作詞作曲を手がけた「かいしんのいちげき!」は、YouTubeチャンネルに投稿されているソロでのオリジナル楽曲で一番の再生回数でした。“胸キュン告白応援歌”として話題になった一曲で、2021年にはなんとコミカライズもされています。
天月さんの元気いっぱいの歌声と全力で応援してくれているような歌詞に、とても勇気と元気をもらえます。筆者自身「学生時代に聴きたかった……」と感じるほど、青春真っただ中の方や恋をしている人には必聴の楽曲ですよ。
DiVE!!
2016年にリリースしたメジャー2ndシングル「DiVE!!」。本楽曲はアニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』のオープニングテーマになりました。『デジモン』は天月さんの青春時代の作品で思い入れが深く喜びもひとしおだったそう。
『デジモン』は“絆”が一つのテーマであることから、その絆を「時に熱く、時にカッコよく」歌い上げたと言います。疾走感を感じられるサウンドと爽やかさをはらんだ天月さんのボーカルは相性抜群。そこに熱さとカッコよさがプラスされ、リスナーから「すごくカッコいい!」というコメントがとても多い一曲でした。
表現者であり挑戦者
根っからの“表現者”であるのはもちろん、自分のやったことのない領域にも果敢に挑戦する姿勢は根っからの“挑戦者”でもあると感じました。そして、それを見事に自分の武器にできているのは、才能だけではなく努力の側面も大きいはずです。
どんどん挑戦を続け、どんどん表現のフィールドを広げていくであろう天月さん。今後どんな新しい姿を見せてくれるのか、どんな驚きを与えてくれるのか、期待せざるを得ません。
ファンのみなさんが感じる「天月さんの魅力」もぜひ教えてください! それでは!
あなたのおすすめの「歌い手」教えて下さい!
最後に読者のみなさんが感じる「歌い手の魅力」と「おすすめの歌い手」についてアンケートを募集します! みなさんの熱い想いをお待ちしております!
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