Netflixアニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』ルシウス役・津田健次郎さんインタビュー|「モノローグのシーンはテンション高めに演じています」
実写映画化・TVアニメ化もされたヤマザキマリ先生の大人気漫画『テルマエ・ロマエ』が装いを新たに、Netflixシリーズ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』として2022年3月28日(月)より独占配信スタート! それに伴い、アニメイトタイムズでは本作の主人公ルシウス・モデストゥスを演じる声優の津田健次郎さんにインタビューを実施しました。
『テルマエ・ロマエ』やルシウスの魅力、さらに津田さんのお風呂事情(!?)やNetflixアニメの面白さなどバラエティに富んだお話をお届けします!
「ノヴァエ」としての新しい『テルマエ・ロマエ』を楽しんでほしい
ーー津田さんは本作への出演が決まる以前から原作を読まれていたと伺いました。『テルマエ・ロマエ』の魅力をどのように感じていますか?
津田健次郎(以下、津田):ヤマザキ先生の圧倒的な知識量の上でコメディが成り立っているところが本当に面白いと思います。お風呂の知識に対する興味としての面白さとシンプルにコメディとしての面白さ、どちらも兼ね備えている。その独自性はほかに類を見ないタイプの作品で。『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』への出演が決まってから、原作を読み直したのですが改めて本当に面白い作品だなと感じました。
ーー『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』ならではの魅力についてはいかがでしょう?
津田:原作の考えさせられて笑えるところはそのままに、ヤマザキ先生が本作のために書き下ろしたエピソードが追加され「ノヴァエ」としての新しい『テルマエ・ロマエ』が展開します。また、物語は繋がっているものの、1話完結なので気軽に見やすいのもポイントです。ライトに作品を楽しむことができると同時に、意外に深いぞ!と感じるドラマもたくさんあります。なので、まずは気軽な気持ちで1話を見ていただきたいですね。1話を見るとその先も連続で見たくなる魅力があると思います。
ーー本作では各話の最後にヤマザキ先生が日本の温泉地を巡りながら温泉文化について学ぶ『テルマエ・ロマエ 巡湯記』もありますよね。
津田:まさかヤマザキ先生ご本人が登場されるとは思っていなかったので、すごくビックリしました。「ヤマザキ先生が出られるんですか!」って(笑)。同時に『巡湯記』のナレーションを担当すると聞いた時は、すごく光栄だなと。先生とはご時世的に収録中もお会いできていなかったのですが、映像を通して間接的に先生の楽しそうな姿を見て僕もすごく楽しかったです(笑)。
ーーヤマザキ先生、本当に楽しそうでした(笑)。
津田:本当に楽しそうですよね(笑)。先生の楽しそうな姿が微笑ましくて、とてもいい作品だと思います。
ルシウスはいろんな魅力のある男!
ーー今回演じられてみて感じた、ルシウスの愛おしいポイントを教えてください!
津田:本当にいろんな魅力がある男だと思うのですが、まずは顔が濃いのがいいですよね(笑)。
ーー(笑)。
津田:そして、とにかく実直なんですよ。浴場設計師として「お風呂をより良くしよう」「新しいお風呂をつくろう」ととにかくストレートにエネルギッシュに仕事をする姿勢は素晴らしい。一方でキャパシティの狭さもすごく感じます。すぐ驚くし、すぐ困るし(笑)。基本的にずっと眉間にしわが寄っている表情なのに、感情はあっちに行ったりこっちに行ったり……キャパシティが狭いゆえに感情の振れ幅が大きい。仕事に対する実直な姿勢とキャパシティの狭さからくる感情表現のギャップが結果的にコメディになり、ルシウスのキュートさが浮き上がっていく。それがとても魅力的だなと感じます。
ーー外見も内面も濃いということですね。
津田:非常に濃いと思います(笑)。また、ルシウスってクリエイターだと思うんですよ。日本の風呂文化を見て、自分の才能のなさに苦しんだり嫉妬したり。とても人間臭くて、そういう部分もすごく魅力的です。
ーー現代日本にタイムスリップして日本の風呂文化を学んでいる時、ルシウスはずっと自問自答していますもんね(笑)。
津田:ほとんどモノローグですね(笑)。
ーーモノローグシーンを演じる上で意識したことはありますか?
津田:すごくいろんなことを感じて考える男なので、なるべく見るものすべてにビビットに反応して、感情豊かに演じられたらいいなと思っていました。例えば日本の銭湯にタイムスリップした時はずっと感情が高ぶっているんですよ(笑)。「なんだこれは!」「こいつらすげぇ!」「平たい顔族め!!」ととにかくずっと驚いている。感情がワーッとなっているモノローグが多いので、基本的にはテンション高めを意識しています。