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アニメ
つぐみの登場で誤算が発生!? アニメならではの見せ場は？ 冬アニメ『オリエント』監督・柳沢テツヤさん、シリーズ構成・國澤真理子さん インタビュー
一番掴み辛かったつぐみのキャラクター性
──第4話からはつぐみと小雨田の物語が描かれましたが、こちらについては印象深い点はありますか？
柳沢：僕の中で、つぐみのキャラクター性が一番掴み辛かったんですよ。表情もコロコロ変わるので、どう描けば良いんだろうと悩みました。でも、これはつぐみ役の高橋（李依）さんの力なんですけど、アフレコで僕が思っていたより落ち着いたお姉さんのような芝居をしてくれて。それを見て、つぐみにすごく合っているなと思いました。最初は妹キャラを意識していましたが、アフレコを通して自分の中でつぐみのキャラクターが固まって。逆輸入とでも言うのでしょうか。そういう意味でも第4、5、6話に関してはつぐみが印象的です。
──声優さんの演技をきっかけにイメージが変わることがあるんですね。
柳沢：あります。ちょっとした声優さんのアドリブがシナリオに反映されることも結構ありますから。第1話で面白いアドリブがあるとその時描いてるコンテにそのまま使ったりなんて事はよくあります。
──國澤さんはいかがでしたか？
國澤：つぐみにとっての小雨田は親代わりのお館様なんですけど、すごく極端に言葉を選ばずにいうと、私の中でふたりの関係性は彼氏に洗脳されている彼女のようなイメージを持っていて。小雨田は自分が正義だと思っているので、良かれと思ってやっているというのもたちが悪いですよね（笑）。
──そんなつぐみと小雨田の話が一段落した後、また大きくお話が動き出しました。
柳沢：武蔵の持っている重い宿命みたいなものが出てきました。第1話の頃は最強の武士団を作ると言っていましたが、そこの言葉一つひとつの重みがわかりましたね。ほかにも結構謎が残っていますよね。例えば自斎の牛裂きとか。
國澤：自斎を含めて、後半話数で色々な謎が一気に明かされますよね。自斎関係はいっぱい謎が残っているので、私は怖い想像をしています（笑）。
柳沢：謎といえば黒曜の女神と武蔵の過去もですよね。
國澤：そうですね。親戚をたらい回しにされたところは武蔵にそんな過去があったなんてと驚きました。でも、そんな過去を抱えた武蔵だからこそ、小次郎やつぐみ、色々な人のちょっとした気持ちに気付いて寄り添えるんだと思って。
柳沢：武蔵が親戚中をたらい回しにされていたところは安藤（正浩）さんというすごく上手いアニメーターの方が作画を担当されていたんですけど、上手いからこそ余計に武蔵の辛さがリアルに描かれていて。武蔵という人間の中身が見える、印象的なシーンになったと思います。
武蔵の中に隠れていた大いなる謎がここで明かされます
──最後に、次回放送の第10話の見どころを教えてください。
柳沢：いよいよクライマックスということで、黒曜の女神が一つのポイントになってきます。武蔵がどういった人物なのか明かされる、重要な回となっています。見た人はなるほどそうだったのかと思う部分もあるのではないでしょうか。ご覧になって、ぜひ確かめてみてください。
國澤：武蔵の中に隠れていた大いなる謎がここで明かされます。私は、まさか武蔵にそんな秘密があったのかとびっくりしました。ぜひ注目していただきたいと思います。
[取材・文／MoA]
『オリエント』連載バックナンバー
TVアニメ「オリエント」作品情報
■放送情報
テレビ東京：1月5日（水）から毎週水曜24:00～
BSテレ東：1月5日（水）から毎週水曜24:30～
AT-X：1月6日（木）から毎週木曜21:00～
※AT-Xリピート放送：毎週月曜9:00／毎週水曜15:00～
※放送日時は変更になる場合がございます
■先行配信情報
アニメタイムズ・ｄTV・Huluにて先行配信
・開始：2022年1月5日（水）25：00～
■イントロダクション
別冊少年マガジンで大好評連載中!!
「マギ」の大高忍による、最新作が待望のアニメ化!!
鬼神の襲来により、日ノ本の覇権は“人”から“鬼”へと移った。
人々が鬼による支配を受け入れ、“武士”だけが戦い続ける動乱の時代に、
武蔵と小次郎は“最強の武士団”結成の夢を誓い、鬼退治に挑む！
武蔵役・内田雄馬、小次郎役・斉藤壮馬ら豪華キャスト出演！
“ネオ戦国”の世を舞台に繰り広げられる、王道バトルアクションが開幕!!
■ストーリー
時は戦国時代、日ノ本。
突如現れた“鬼神”により、覇権を争っていた戦国武将はことごとく討ち死にし、人の世は終わりを告げる。
それから150年、鬼神による支配に抗い、自由を求めて戦い続ける者たちがいた――その名は“武士団”。
幼い頃、小次郎の父から聞かされた武士の姿に憧れた武蔵と小次郎は、“最強の武士団”結成の夢を誓い合う。
しかし、鬼を神と崇める町で、人々にとって武士は悪とされる存在。
武蔵は周りの空気に合わせ「武士になりたい」と声に出せず、小次郎もまた武士の子として人々から疎まれていた。
自分の生き方に葛藤を抱えていた武蔵がある日、目にしたのは無感情に人間を引き裂く鬼の姿。
その真実を前に、武蔵は小次郎との夢を叶えるため、圧倒的な力を誇る鬼に立ち向かう…！
■STAFF
原作：大高 忍（別冊少年マガジン連載／講談社）
監督：柳沢テツヤ
シリーズ構成：國澤真理子
キャラクターデザイン：岸田隆宏
総作画監督：松本文男、崎本さゆり
プロップデザイン：きむらひでふみ
色彩設計：日比野 仁
美術設定：前田みつき
美術監督：坂上裕文
撮影監督：間中秀典
編集：山岸歩奈美（REAL-T）
音響監督：納谷僚介
音響制作：スタジオマウス
音楽：深澤秀行
アニメーション制作：Ａ・Ｃ・Ｇ・Ｔ
製作：「オリエント」製作委員会
■主題歌
オープニングテーマ：Da-iCE「Break out」
エンディングテーマ：羽多野 渉「ナニイロ」
■CAST
武蔵：内田雄馬
鐘巻小次郎：斉藤壮馬
服部つぐみ：高橋李依
武田尚虎：日野聡
犬飼四郎：下野紘
犬坂七緒：和氣あず未
真田青志：石谷春貴
山本春雷：大西沙織
小雨田英雄：羽多野渉
鐘巻自斎：小西克幸
(C)大高忍・講談社／「オリエント」製作委員会
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