冬アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』プロデューサーインタビュー|日本のアニメにはない大胆なアプローチ。12話はこれまでの伏線が集束する!?
トキとヒカルは表裏一体のコンビネーション
——真逆の性格とも言えるトキとヒカルのコンビは本作の見どころでもあります。2人のコンビネーション、関係性についてどのように捉えられていますか? また、日本語吹替版においてキャラクターの見せ方などで意識したことがあれば教えてください。
フィジカル面で主導権を握るトキとメンタル面で主導権を握るヒカルといった具合ですが、時々その立場が逆転するシーンもあり、表裏一体で面白いコンビネーションだなと思います。
キャラクターを役割や型にはめずに動かす大胆なアプローチはあまり日本のアニメにはなく、独特で面白いですね。
そんなキャラクターの動かし方の奔放さが魅力のひとつでもあるので、中国語の原音そのままをなぞるのではなく、できるだけキャストさんご自身のアプローチやご提案を採用するようにしています。
——第1話から引き込まれ、話数を重ねていくうちに写真に“ダイブ”するトキの気持ちと冷静に指示を出すヒカルの心情が絡み合い引き込まれていきました。特に第5話は涙なしには見られませんでしたが、プロデューサー自身が印象に残っている回やシーンはありますか?
1話のCFOの妻が会議に乱入するシーンでしょうか……。
ビンタするさまがスロー演出なのも衝撃的でしたし、元の中国語の台詞も日本のアニメではそうそう使わないような辛辣な罵り台詞で、かなり強烈でした。その印象を変えないよう、できるだけ中国語のニュアンスを残して翻訳してもらいました(笑)
個人的に好きなのは2話のエピソードです。大きな事件が起きるわけではないけれど、女の子同士の可愛くてちょっとビターな友情が描かれているのはなかなか日本のアニメにはないので、とても引き込まれました。
——最後に、第12話を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
11話をご覧になって、視聴者のみなさまはいったいこの物語がどのように帰結するのかドキドキされていらっしゃることと思います。
12話はこれまでの伏線が集束するのが醍醐味なので、ぜひもう一度1話から見返して、12話に備えていただけるとより楽しめると思います!
TVアニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』作品情報
放送情報
TOKYO-MX:1月9日(日)より毎週日曜21:30~
BS11:1月9日(日)より毎週日曜22:30~
CS ホームドラマチャンネル:2月26日(土)より毎週土曜21:30~(2話連続)
配信情報
Amazon Prime Videoにて1月9日(日)22:30よりオリジナル版最速配信
ABEMAにて1月9日(日)21:30より放送版地上波同時配信
ほか各配信プラットフォームにて1月12日(水)より順次配信
イントロダクション
2021年4月よりbilibili動画にて配信されたオリジナルアニメーション「時光代理人 -LINK CLICK-」。
サスペンス、 SFの要素に涙を誘う人間ドラマを融合させた本作は公開後瞬く間に人気を集め、 世界規模のアニメ・マンガコミュニティ「MyAnimeList」では、 勢いに乗る中国アニメの中でも最高位を記録。
bilibili動画では9.8点という圧倒的高評価を獲得し、 配信開始わずか4か月で総再生回数1.6億回を突破した。
監督・脚本は「詩季織々」、 「天官賜福」など世界的な注目を集める李豪凌(リー・ハオリン)が務め、 キャラクターデザイン原案を韓国の人気イラストレーター・INPLICKが担当。
さらには美術監督の丹治匠(「秒速5センチメートル」「君の名は。 」)や音楽の天門(「雲のむこう、 約束の場所」「秒速5センチメートル」)らコミックス・ウェーブ・フィルムの実力派スタッフも集結し、 アニメーションの新境地を切り開いた。
世界中に大きな広がりを見せるTVアニメ「時光代理人 -LINK CLICK-」、 TOKYO MX・BS11にて2022年1月より日本語吹替版放送決定!
ストーリー
繁華街の一角に佇む「時光写真館」。
そのさびれたドアの奥には、 特殊な能力を持った2人の男がいた――。
写真館を経営するのはトキ(程小時)とヒカル(陸光)。
トキの幼馴染・リン(喬苓)を通じて顧客から舞い込む依頼を遂行すべく、 「撮影者の意識にリンクし、 写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、 「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルはコンビを組み、 過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していく。
『絶対に過去の改変をしてはならない』ルールのもと依頼を遂行していた二人だが、 正義感の強いトキはつい過去に干渉してしまい、 その行動はやがて少しずつ未来を変えていく――。
スタッフ
監督・脚本:李豪凌(リ・ハオリン)
キャラクターデザイン原案:INPLICK
キャラクターデザイン:LAN、黄思萌(ホワン・スーモン)、熊丹(ション・ダン)
総演出・総作画監督:LAN
美術監督:丹治匠、朝見知弥、朱立朴(ジュー・リープー)
撮影監督:山条裕香
エグゼクティブ・ディレクター:張予夏(チャン・ユーシア)
色彩設計:のぼりはるこ
音楽:天門、yuma yamaguchi、av4ln
アニメーション制作:瀾映画
日本版製作:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ、株式会社アニプレックス
日本語吹替版キャスト
トキ/程小時(チョン・シャオシー):豊永利行
ヒカル/陸光(ルー・グアン):櫻井孝宏
リン/喬苓(チャオ・リン):古賀 葵
主題歌
●日本版オープニングテーマ「Dive Back In Time」
bicaso feat. Gen Kakon(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
歌唱:Gen Kakon
作詞・作曲:魚麦扣
編曲:Carlos K.
原曲歌唱・編曲:白鯊JAWS
●日本版エンディングテーマ「OverThink」
bicaso feat. EAERAN(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
歌唱:EAERAN
作詞・作曲:飯卡
日本語訳詞:SHiNNOSUKE (ROOKiEZ is PUNK’D, SINOBROWN)、 EAERAN
編曲:Carlos K.