アニメ
『AnimeJapan 2022』総合プロデューサーインタビュー

「アニメファンも業界のみなさんも一緒に楽しみませんか?」──アニメ総合イベント『AnimeJapan 2022』総合プロデューサー・中嶋俊介さん&佐伯瑞穂さんインタビュー

『AJ』がリアル開催でないとダメな理由

――そんな難しい状況の中、『AJ2022』をリアル開催に踏み切れたのには何か理由が?

中嶋:フラッと立ち寄って「こんな作品があるんだ」「今度観てみよう」と新しいアニメと出会うキッカケをつくることを考えると、リアルの場でないと成立しないなと。結局、配信ストリーミングでは好きなものしか観ない。たまたまの出会いはほとんどありません。

「アニメのすべてが、ここにある。」と掲げている通り、新作・旧作、劇場アニメからショートアニメまですべてを網羅するアニメ見本市のようなイベントです。コアファンだけでなく、ライトファンに向けた総合イベントはリアル開催でないと意味がないんです。

佐伯:『AJ』は本当に特殊な場所で、競合他社が主催として協力し合って話し合って完成されます。加えて、ステージにはキャストのみなさんに出席していただきます。アニメ業界全体が「3月は『AJ』がある」という前提で動いていると思います(笑)。

そんな場所にお客様と作り手が一堂に会し、そこで発生する大きな波を一緒に体感する。その大切さを、『AJ2021』のオンライン開催で改めて実行委員会各社が実感しました。

中嶋:なので、昨年の夏以前には「来年は絶対にリアルでやりましょう」と決めていました。

――かなり早い段階から決めていたんですね。

中嶋:世の中的に昨年10月くらいからはまん防(まん延防止等重点措置)であっても、ルールをちゃんと設けて、来場者のみなさんにルールを遵守いただければイベントを開催できるような空気感になっていました。なので、10月以降は迷いなくリアル開催を前提に進めていました。

佐伯:リアル開催に向けては日々更新されていくルールに順応しながら徹底した感染予防対策を行いますが、プラスのオプションとしてオンライン視聴を選択できるようにもしています。

基本的にはリアルがメインなので入場券をご購入いただきたいのですが、入場券を持っていればオンラインでAJステージの視聴が可能です。「行くのは難しいけど、ステージは見たかった…」という方も適切な選択ができるように進化を遂げています。そこに関しては『AJ2021』でよかった部分を踏襲しました!

――一方、先ほど佐伯さんがおっしゃっていたように、ユーザーの可処分時間にイベントへ足を運んでもらうことのハードルがかなり上がっているのではないかなと……。オンライン視聴以外で何か新しい施策などは考えているのでしょうか?

中嶋:実は『AJ2019』をなるべく再現することを念頭に置いています。アニメにおけるこのようなイベントは『AJ』がオンリーワンだと思っていますから。

きっとファンの方は待ってくださっているはずなので、内容としては「あの時と同じいろんなアニメに出会える『AJ』が帰ってきた」と思ってもらえるようにしたいなと準備を進めました。

「『AJ』の見どころを教えてください!」

――総合プロデューサーの立場から『AJ2022』の見どころをぜひ教えてください!

佐伯:私たちが推す見どころは“全部”としか言いようがございません(笑)。ですが、お客様が気になったものが見どころだと思います。

「AJステージ」「AJデジタルスタンプラリー」「コスプレイヤーズワールド」などさまざまな主催施策を準備しております。なので、ぜひ皆さんで見どころを探していただき、私たちに「ここが見どころだったよ」と教えてください!

中嶋:どこが楽しかったか知りたいですね!

佐伯:お客様の声が私たち実行委員会へ反映されていくので、『AJ』を一緒に高めていきましょう!

中嶋:僕から言えるのは、何も知らずに来てほしいなと(笑)。そしたら全部楽しめると思います。『AJ』はお祭りみたいなものなので、まずは雰囲気を味わって・楽しんでほしいんですよ。

お祭りって基本的に目的意識がなくても行くじゃないですか。あの感覚で来てほしいなと。開場にはお祭りの出店のようにいろんなブースがありますので、「この作品好きだな!」「こんな作品もあるんだ!」と楽しめると思います。

――もちろん「たこ焼きが食べたい」「金魚すくいがしたい」というような目的意識のある人が行っても楽しめますよね……?

中嶋・佐伯:もちろんです!

――ありがとうございます。では最後に、『AJ2022』がアニメファン・アニメ業界にとって、どんなイベントになってほしいと考えているか、総合プロデューサーお二人の思いをお聞かせください!

佐伯:一言で言うならば、アニメファンも業界のみなさんも一緒に楽しみませんか?と。コロナ禍でいろんな楽しみが減ったり、楽しみ方が変わったりしました。そんな中でも変わらずアニメ好きが集まってワイワイしませんか?と強く思っています。

今回一番打ち出したいのは「安心・安全」です。『AJ』としてでき得る限り対策を行っています。来場されるみなさんにも消毒やマスクなどご協力いただく部分は多いですが、それさえクリアしていただければ絶対に楽しめます。ただただ楽しく、アニメの楽しさがもっとわかる場所なので、一緒に楽しみましょう!

アニメ業界のみなさんにとっても、『AJ』はこれからも頑張っていくことを伝えたい。だからこそ、みなさんも一緒に頑張っていきましょうと。とにかく楽しみましょう! それだけです!

中嶋:2年間リアル開催をしていなかったので、今年は“リスタート”の意味を込めて「キュー」というテーマを設けました。アニメファンはもちろん、これまで『AJ』に来たことのない方、アニメライトユーザーの方、アニメを普段見ない方でも新しい発見が絶対にある場所だと思います。そういう意味で、まずはアニメに少しでも興味のある方に来てもらいたい思いが強くあります。

また、業界としては年1回、これだけさまざまな作品が一堂に会するイベントはないので、何が何でも『AJ』を継続させていきましょうという強い意志を持っています。

――来年は10周年という節目の年でもありますからね。

中嶋:はい。10周年が大きな山となるように、『AJ2022』が繋いでいけたらと思います。

「AnimeJapan 2022」開催概要

主催: 一般社団法人アニメジャパン
特別協賛:Fate/Grand Order / 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
協賛:TOHO animation /dアニメストア /株式会社 SANKYO /株式会社ブックウォーカー /コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
後援:経済産業省 / 一般社団法人 日本動画協会 / コミック出版社の会

公式サイト
公式ツイッター(@animejapan_aj)
ハッシュタグ:#AnimeJapan

事務局:AnimeJapan 運営事務局
[株式会社:ソニー・ミュージックソリューションズ]

パブリックデイ

会場:東京ビッグサイト(〒135-0063 東京都江東区有明3-10-1) 東展示棟 東1-8ホール
会期:2022年3月26日(土)・27日(日) 9:00~17:00 ※最終入場16:30
入場券:
前売券 中学生以上:各日2,300円(税込) / 小学生以下:無料
当日券 中学生以上:各日2,600円(税込)/ 小学生以下:無料
展開内容:出展ブース/AJステージ(オンライン配信も実施)/主催企画/オフィシャルグッズ

ビジネスデイ

会場:AnimeJapan公式サイト
会期:2022年3月28日(月)・29日(火) 9:00~17:00
ビジネス来場登録:2022年3月7日(月)登録受付開始
登録料:11,000円(税込)
展開内容:企業紹介ページ/商談・マッチング/ビジネスセミナー/アニメビジネスコンシェルジュ

(C) 2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
(C)2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
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