
連載の悩みは、少女マンガなのに〇〇の1つもない!? アニメ『殺し愛』インタビュー連載企画特別編 原作者・Fe先生&シャトー役・大西沙織さん対談【後編】
今後も続きそうなアニメの終わり方に大西さんも2期シリーズを期待!
――そしてアニメの収録も終了しましたが、今の大西さんの心境をお聞かせください。
大西:アニメ化が決まり、収録が始まった時、どこまでやるのかが気がかりでした。原作ではドニとの決着がついた上で、次のエピソードに進んでいましたが、「果たしてそこまで行くのかな?」とか、「行かないとしたらどんな終わり方をするのかな?」と考えていました。そして最終回の収録が終わって、きれいな締め方だなと。
アニメでは原作の途中までのお話が描かれていて、もし2期の願いが叶うとしたら、この先々にシャトーの出番があるのかなという心配もあったりしますが、をぜひやっていただきたいと思わせてくれる素敵な全12話でした。
Fe:大西さんにそう言っていただけるのは嬉しいです。でも誰が頑張れば実現するんだろう? 誰かアニメの2期実現のために頑張ってください(笑)。
大西:そういえば、アフレコの時に印象的だったことがあって。社長役の(堀内)賢雄さんがアフレコの合間に私のところに来てくださって、「シャトーちゃん、すごくいい女だよね」と。賢雄さんもご自身で原作を買って、読んでいらっしゃるようで、シャトーをすごく気に入られていました。
Fe:本当ですか!? 嬉しい! 社長が途中で襲われて、重症をおってから出演がなかったのがとても寂しくて。堀内さんをメインキャラとしてお迎えしたのに、半ばで退場なんて申し訳なかったんですけど、今のお話をお聞きしてめちゃめちゃ嬉しかったです。
大西:シャトーのように寡黙でクールビューティな女性がお好きみたいです(笑)。
先生いわく「皆さんの記憶に残るアニメの1つになれば幸せ」。気になるアニメの先はぜひコミック&連載で!
――では今回の対談の感想をお聞かせください。
Fe:この日を迎えるにあたって、一晩かけてシミュレーションしましたが、あまりうまく話せなくて。でも大西さんが上手にリードしてくださいました。そして収録が無事に終わって、お疲れさまでした。
大西:とんでもないです。先生は方言交じりなのもやわらかさや親しみやすさを感じて、話しやすかったですし、とても楽しかったです。シミュレーションしてくださっただけではなく、たくさん資料も用意してくださって。ありがとうございました。
――では最後に皆さんへメッセージをお願いします。
大西:まず『殺し愛』のアニメ、全12話をご覧になってくださった皆さん、ありがとうございました。私も原作のいちファンなので、皆さんと同じように毎回楽しみでした。演じていても楽しかったですし、このご時世の中でもリャンハ役の下野さんと一緒に収録できて、この世界観を共有できたことはありがたかったです。
1、2話あたりはセリフが少なくて、アニメの動きや絵で見せるところが特徴的な作品だなと思いましたし、新しい見せ方をできたかなと。後半に入ると会話的な要素が増えたり、関係値も変わっていって、12話を通して『殺し愛』の魅力をお届けできたのではないかなと思っています。
ただ、皆さんにとって気になるところでアニメが終わったと思うので、続きは原作コミックで。ドニーとみんながどうなったのかもわかりますし、その先も描かれています。ぜひコミックを読んで、引き続き『殺し愛』を楽しんでください。
そして、アニメをまだご覧になっていないという方は、パッケージや配信等で一度見ていただけたら嬉しいです。今後も『殺し愛』をよろしくお願いします。
Fe:アニメをご視聴してくださった皆様、楽しんでいただけましたでしょうか? もし記憶に残る作品の1つになれたら嬉しいです。そしてアニメが最終回を迎えたということで、まだご覧になっていらっしゃっていない方はこの機会に一気見などされてみたらいかがでしょうか?
最後にこの作品を応援してくださった皆様へ本当にありがとうございました。アニメという機会をいただけたことに感謝でいっぱいです。まだ作品は続いていますので、今後も見守っていただけますようお願いします。
大西:先生、また東京に来ることがあったら教えてくださいね。
Fe:わかりました。