声優の浅沼晋太郎さんが東北6県を巡るフォトブック「みちのおく」発売記念連載インタビュー|第3回は宮城県出身の声優の佐藤拓也さんと対談!学生時代の思い出から地元への想いなど、それぞれの考えを語る
佐藤拓也がおすすめする──宮城に行ったら食べてほしいもの
――宮城の“食”についてもお話しを伺いたいです。
佐藤:牛タンはそこまで食べないですね。
浅沼:あはは(笑)。ずんだは?
佐藤:ずんだは食べますね。実家でもよく作っていました。
浅沼:そうなんだ! 僕は牛タンやずんだより、笹かまのイメージが強いかな。
佐藤:笹かまはめちゃくちゃ食べます。ものすごい消費量だと思いますよ。
浅沼:美味しいよね。あと、萩の月をお土産にすると、東京の人にめちゃくちゃ喜ばれる! 仙台に住んでいた頃はあんまり食べなかったんだけどなぁ。近くにありすぎて、魅力に気付いていなかった……。
佐藤:確かに。今となっては懐かしくて食べるけれど、当時は全然食べませんでした。地元のものを喜んで受け取ってもらえると、嬉しいですよね。
浅沼:誇らしくなるよね。ちなみに、拓ちゃんのおすすめのお土産ってある?“これ知ってたら通だぞ”みたいなものを教えてもらえると嬉しいんだけど。
佐藤:定義山の“三角油揚げ”なんていかがでしょう。
浅沼:あ!それこの間テレビで紹介されてた! ものすごく美味しそうだなと思って観てたのよ。
佐藤:めちゃくちゃ美味しいです。三角定規のような形をした分厚い油揚げなんですけど、それをこんがり焼いて、しょうがとネギを乗せて、お醤油をかけていただく。絶品です。
浅沼:うわ~美味しそう! 次宮城に行ったら、絶対に買わないと。
佐藤:あと、甘いものなら“生パイ”を、ぜひおすすめしたいです。“萩の月”を作っている“菓匠三全”の、“ロワイヤルテラッセ”という洋菓子ラインが出しているお菓子があるんです。
浅沼:名前的に、パイ…なんだよね?
佐藤:パイ生地の上に、カスタード風味の生クリームがたっぷり乗ってるんです。さらにそこにフレーク状のパイがかかっていて。
浅沼:わぁ、絶対に美味しいやつ……!
佐藤:日持ちがしないので、なかなかお土産にできないけれど、これは絶対に食べてほしいですね。
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— 【萩の月】菓匠三全オフィシャル (@kashosanzen) March 30, 2022
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――「みちのおく」では、ご当地麺を楽しんだんですよね?
佐藤:お、何を食べたんですか?
浅沼:新しい文化に挑戦してみようと思って、“麻婆焼きそば”を。今人気のB級グルメと聞いたんでね。
佐藤:へ~! 初めて聞きました。
浅沼:美味しかったよ。そういえば、仙台って冷やし中華発祥の地なんだよね?
佐藤:そうなんですよ。ちなみに、浅にぃは冷やし中華のタレは何派ですか?
浅沼:酢醤油かな。
佐藤:ですよね! 東京に出てきて驚いたんですけど、ごまだれのお店ありません?
浅沼:ある! 初めて食べたときはびっくりした。ところで、焼きおにぎりって、どういうのを想像する?
佐藤:白飯のおにぎりに味噌をべったり塗って焼いたものですね。
浅沼:だよねだよね! 東京の焼きおにぎりは全部お醤油味だから、カルチャーショックを受けたよ。
佐藤:僕も衝撃的でした。まったく……醤油とか気取っちゃってさ。
浅沼:本当にね(笑)。
――醤油もおいしいですよ。
浅沼:いや美味しいのはわかってるんですけども! でも…ねぇ?
佐藤:ちょっと焦げた味噌が香ばしくてたまらないんですよ。醤油もいいですが、味噌もみなさんにご賞味いただきたい!
浅沼:自分が当たり前だと思ってたことが、東京では全然当たり前じゃなかったって思わされることが多くて、戸惑うというか、恥ずかしいというか……。僕、うっかり口に出さないようにしようと気をつけていた時期があったんだよね。ずいぶんと若い頃の話だけど、照れに近い感覚で。
佐藤:一旦引っ込めておこうかなとなりますよね。
浅沼:そう考えると、東北人はちょっぴり控えめなのかもしれないね。関西の人は東京に出てきても関西弁のままの人が多いじゃない。でも東北の人は訛りを隠しがち。
――訛りが出ることはないのですか?
佐藤:地元の人に会うとでることもあるけれど、普段はほとんど出ないですね。東京の人に馴染んだのかもしれません。
浅沼:僕は親があまり訛ってなかったこともあって、岩手にいた頃からほぼ標準語だったんですよ。仙台に出てきてから、クラスの中にいろいろな地方から来てる子がいたので、それぞれの方言が少しわかるようになったけれど。そうそう、宮城弁って“超”とか“めっちゃ”のことを、“いぎなり”って言うじゃない?
佐藤:言いますね。「いぎなり寒い」とか。
浅沼:僕、最初 “いぎなり=いきなり”だと思ってたの。「いぎなり寒い」は、「急に寒くなってきたね」という意味なのかなぁと、なんとなく理解したつもりでいて。
でもある日、友達が食事中に「いぎなりうまい」って言って。「突然美味しくなったの?」と困惑したんだよ。
佐藤:あはは(笑)。そこでやっと“いぎなり”の意味を理解したわけですね。