石原夏織 LIVE 2022「Starcast」supported by animelo mix「-Altair-」NIGHT公演レポート|大人っぽさの増した歌声やダンスで世界観を表現
声優・アーティストとして活躍している石原夏織さんのライブ「石原夏織 LIVE 2022「Starcast」supported by animelo mix」が、2022年3月12日(土)に「-Vega-」としてTACHIKAWA STAGE GARDENにて、3月27日(日)には「-Altair-」として神奈川県民ホール 大ホールにて開催。どちらも昼夜2公演ずつ行われた中から、ここでは「-Altair-」のNIGHT公演の模様をお伝えします。
大人っぽさの増した歌声やダンスで世界観を表現!
タイトルに昨年11月にリリースした7thシングル「Starcast」を冠した今回のライブ。オーニングムービーは、表題曲である「Starcast」(作詞:やなぎなぎ/作曲・編曲:栁舘周平)の歌詞がもとになっており、願いのこもったセリフが響き渡ります。
そして、ステージのスクリーン後方から、黒と薄紫を基調とした衣装を着た石原さんが登場。オシャレで格好よく「Diorama-Drama」を歌い、ステージを彩っていきます。間奏のダンスはしなやかで、曲中の表情もちょっとアンニュイであったり切なさを見せていたりと、アーティストとしても1人の人間としても大人として成長した姿を冒頭から見せていました。
2曲目は、ダンサーとともに「Against.」で格好良く芯のある歌声を披露。赤と青の赤と青のコントラストが印象的なMVと同様に、ステージのライトや観客のペンライトも赤と青に染まります。Aメロが青、Bメロが赤、それが混ざりあって弾けるようにサビを歌う姿は魅力的で、曲の世界観を見事に現出。歌声の安定感が没入感をさらに生み出していました。
2公演目となったこの日は「Altair」(アルタイル)、いわゆる彦星であり、衣装も“アルタイルバージョン”であると嬉しそうに話す石原さん。観客みんなと心をひとつにするためにリズムに合わせてペンライトを振って、そのまま次の曲へ。真っ赤に染まった会場で、「Singularity Point」を疾走感たっぷりに畳み掛けていきます。石原さんの大きな魅力のひとつであるダンスはより磨きがかかっており、思わず見惚れてしまうパフォーマンスを披露していました。
ここで、改めて挨拶しようとした石原さんは、いきなりタイトルを噛んでしまいます。先ほどの格好良さ抜群のパフォーマンスとはまた違い、お茶目な表情を浮かべて「なんでこんな間違いをするのか……」と笑っていましたが、そんな姿も彼女の魅力でしょう。さらに、今回の会場の近くにある中華街のことを話したあとは、「みんなが楽しめるようにセットリスト組んでみましたので、今日も一緒に楽しみましょう!」と元気に呼びかけて、次の曲へ。
今度は雰囲気がガラッと変えて、「わざと触れた。」を披露。ピアノの伴奏にのせたイントロから、初々しくも切ない恋心を清涼感のある歌声で届けていきます。思いに身悶えるように体を揺らすのも可愛く、歌声でも表情や動きでも気持ちを表現していました。
「Plastic Smile」(TVアニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」ED主題歌)では、ダンサーと一緒に踊りながらさらに思いを声にのせていきます。胸に手をあててうつむくように歌ったり、そこから手を伸ばしたり、体や目線の動きでも気持ちを表現。サビで自分の気持ちに気づくようにパッと輝いていたのも印象的で、作品で描かれた気持ちをパフォーマンスとして昇華していました。
幕間には、「Bridge1【DAY2】」と題した映像を、思いのこもった朗読とともに披露。今回のライブの世界観にさらにみんなを引き込んでいきます。