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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。
待望のアニメ化が決定し、先日4/19にコミックス10巻が発売されるなど大きな話題を呼んでいる『青のオーケストラ』。本作は、過去にヴァイオリンのコンクールにおいて優勝経験のある主人公・青野一(あおのはじめ)が高校のオーケストラ部と出会い、仲間と触れ合うことで変わっていく青春ストーリーです。
千葉県立幕張総合高等学校のシンフォニックオーケストラ部で取材し、真摯に音楽と向き合う高校生の姿に感銘を受け、本作を描くことを決めたという作者の阿久井真先生。高校生が音楽に向き合うリアルな姿、今しか出せない音を丁寧に描き、多くの読者の心を打っています。
音が聴こえる!と話題の本作がアニメ化するということで、その音楽がどう描かれるのかとても楽しみですね。
さらに、伝統的なクラシック音楽レーベルであるドイツ・グラモフォンとのコラボが決定し、『スター・ウォーズ』シリーズや『ハリーポッター』シリーズの音楽を生み出した巨匠・ジョン・ウィリアムズ氏との企画も始動中とのことで、続報が待たれています。
本記事では、そんな『青のオーケストラ』のみどころを5つご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!
本作のモデルである千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部の実際の部活風景、演奏会の様子に、主人公・青野たちの姿が重なる実写ドラマ風スペシャル動画です。(イヤホン推奨です!)
『青のオーケストラ』は、高校のオーケストラ部が舞台となっており、アントニオ・ヴィヴァルディの「四季」、ジョルジュ・ビゼーの「カルメン」、アントニン・ドヴォルザークの「交響曲第9番『新世界より』」など、数々のクラシックの名曲が登場します。
主人公・青野たちがコンクールで演奏するカミーユ・サン=サーンスの「歌劇『サムソンとデリラ』よりバッカナール」は、吹奏楽で演奏したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。サムソンとデリラの愛憎劇が描かれるこの曲を、彼らなりに向き合って解釈し、それを皆で共有するということ。その過程とその先にある彼らの演奏シーンもみどころです。
そして、聴く者の心を震わせる青野たちの音がどんな音なのか、アニメ化でどう描かれるのか、とても楽しみですね!
「青のオーケストラ」の最新話が本日更新されました!!
— コバヤシショウ (@sho_MangaOne) July 2, 2019
これで3年生が引退するまでを描いた、夏の定演編が終わります。
8月発売のコミック6巻や新章の準備で秋頃までお休みしますが、制作は進めています!
コミックや更新分を読み返しつつ、今しばらくお待ちください! pic.twitter.com/b5OiwcQRJP
『青のオーケストラ』9巻が本日発売されました!!
— コバヤシショウ (@sho_MangaOne) April 19, 2021
迫力ある演奏シーンが収録されたコンクール編の完結巻です!
ちなみに演奏曲の「バッカナール」…
これはモデルになった母校のオーケストラ部で高校時代に演奏した曲でした!
音楽を聴きながら読むとより一層楽しめるのでオススメです🎻 pic.twitter.com/7ZFprdGbqG
千葉県立海幕(うみまく)高等学校1年生の青野一は、とある理由からヴァイオリンを弾くことを一度辞めています。しかし再び音楽の道に進むことを選んだ彼はオーケストラ部に入部するのです。
一度はヴァイオリンを辞めたとはいえ、過去にコンクールで優勝するなどしていた青野の技量は高く、顧問の鮎川先生も評価しています。しかしそれはあくまでソロの話。彼の音はオーケストラでは調和しないと指摘されます。先を見据えて話す鮎川先生の言葉を受け取り、青野はどうするべきなのか、その課題と向き合っていくのです。
青野と同じく海幕高校のオーケストラ部に入部した1年生の佐伯直(さえきなお)。彼もヴァイオリンのコンクールで優勝経験があるなど、皆が認める実力者です。
定期演奏会の演奏メンバーを決めるオーディションに向けて切磋琢磨する同パートのライバル同士の青野と佐伯。ブランクが影響しているのか、対等と思っていたのに負けているかもしれないというライバルへの焦燥、父親へのトラウマなど、青野は様々な悩みを乗り越えようとしていきます。
1年生ながらに先輩たちをおびやかす存在である青野と佐伯。そんな彼らを見て焦り、追いかける、青野と同じ中学校出身の秋音律子(あきねりつこ)。そして、部員の中には楽器初心者もいます。
皆それぞれに、憧れだったり、妬みだったり悔しさだったり、リアルな感情が描かれていて、途中心が折れそうになっても、成長していく姿がとても輝いています。
青野たちが所属する海幕高校オーケストラ部は、全日本学校合奏コンクール8年連続最優秀賞という強豪校です。8年連続のプレッシャーは並大抵のものではなく、3年生もその重みに押しつぶされそうになるほどです。
3年生が引退したあと残された後輩達は、コンクールに向けて、ほころびが出て様々な問題にぶつかるなか、本音を言葉にすることでお互いの理解に繋げていくのです。この、言葉にしてお互いの理解を深めることは、本作の大きなみどころでもあります。
海幕高校オーケストラ部では、夏に定期演奏会を開催、その後、コンクールに出場しています。新1年生の入部、オーディション、夏の練習、定期演奏会、コンクール、審査発表、3年生の引退……様々な場面を通して、高校生たちが真摯に音楽と向き合う姿が丁寧に描かれています。
文化部なのに体育会系だったり、オーディションの前の緊張感だったり、本番が迫っているのに全然できていなかったり、審査発表のドキドキ感だったり……オーケストラ部だけでなく、吹奏楽部でもよく見られる風景が多く描かれており、「分かる!」と、共感を覚える方も少なくないと思います。
本作では、最後の演奏となる3年生の言葉や思いもとても印象深く描かれています。そのあたりもぜひ、ご注目ください!
[文/藤崎萌恵]
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
とある理由でヴァイオリンを弾くことを辞めてしまった元天才少年・青野 一(あおのはじめ)は、中学3年生の秋、同級生の秋音律子(あきねりつこ)との出会いをきっかけに、再びヴァイオリンを手にします。
将来の進路を漠然と考えるなか、教師の後押しもあり、青野は千葉県立海幕高等学校に進学し、オーケストラ部に入部。新たな仲間との出会いもあり、止まっていた彼の時間が動き出します。
ヴァイオリンの実力がある青野ですが、ソロではなくオーケストラで調和するということに向き合い、そして、ライバル・佐伯直(さえきなお)と切磋琢磨しながら成長していくのです。
青のオーケストラアニメ化します!!!!!!!! pic.twitter.com/epzPv1q0P3
— 阿久井真@青オケ10巻4月19日発売 (@akui_m) April 11, 2022
なんと!!
— コバヤシショウ (@sho_MangaOne) April 11, 2022
『青のオーケストラ』がアニメ化決定しました!!🎉🎊
青春らしい物語と共にヴァイオリンやオーケストラの演奏シーンが実際に聴ける…!クラシックの名曲など音の表現が今から楽しみです🎻
豪華コラボ&アニメ化記念で今ならアプリで無料30話読めるので、どうぞよろしくお願いします😃 pic.twitter.com/msKiSAd1Hk