春アニメ『群青のファンファーレ』桜庭惣司朗役:橘龍丸さんインタビュー|豊永利行さんと1対1で収録した印象深いシーンとは? 青春の中にも大人のような葛藤がある競馬学校の世界【連載4回目】
橘さんが注目してほしいシーン、キャラクターは?
――橘さん自身、注目してほしいシーンや気になるキャラクターがいましたら教えてください。
橘:やっぱり迅人との第4話のシーンです。リテイクなしの一発で録れたので、すごく気持ちよかったんです。こうすれば良かったな……っていう気持ちもなく「これが良かったな」って思えたシーンなので、そこを見てほしいです。
あと、キャラクター的に気になるのはやっぱり駿ですね。僕の中ではフェアリーな存在で(笑)
――馬とお話しできる駿は確かにフェアリーな存在です(笑)
橘:こんなリアルな空間なのに、駿だけ違う次元にいる感じがします。なんか違う居心地というか、3次元に1人だけいるような感じがありますよね。
――駿も後半になるにつれて、新たな面を見せていくようですね。
橘:そうですね。それも気になるところです。あと、この男の子ばっかりのところに1人だけ女の子がいる状況の霜月えり(CV:水瀬いのり)にも注目してほしいです。彼女ならではの苦悩だったり、どうしても「男女」っていうものがあるんじゃないかなと思います。
今は男女という垣根がどんどんなくなっているとは言え、伝統がある業界であればあるほど難しさみたいなものはありますし、唯一の女性キャラクターということでどうなっていくのか、果たして騎手になれるのか……個人的には「なってくれ〜!」「頑張れ〜!」という気持ちがあります。
――確かに。えりちゃんは同性から見てもすごく好きになるキャラクターです。
橘:好感が持てるキャラクターですし、ボーイッシュに見えてすごく可愛いところがあったりしますから。
天音・グレイス(CV:花江夏樹)は女の子が苦手でずっとえりを無視するんですけど、「私は!?」っていって顔を膨らませているシーンとか「かわいいっ!」って思います(笑)
男性諸君はえりのあのシーンにノックアウトされるだろうな(笑)
一同:(笑)
橘:あんな男の子がたくさんいるところに、こんなかわいい女の子がいたら浮足立ってしまう男の子もいっぱいいるだろうなと(笑)
逆に、ナンパばかりしている惣司朗は、どうしてえりを女の子扱いをしないのかな?と思うこともありますね(笑)
――そういうところも惣司朗はずるいんですよね(笑)
橘:そうかもしれないです(笑) 監督には、おちゃらけている所と真面目な所はハッキリと分けてメリハリをつけてほしいと言われています。
――そうなのですね。
橘:基本的に、今のままでのびのびとって言ってくださるので、すごくやりやすいですし、楽しいです。
ただ、1つだけ監督に確かめたいことがあって。優が自己紹介をするシーンで、惣司朗の歌みたいなセリフが台本に書いてあったんです。セリフとしては惣司朗が動きならアイドルのように歌いながら紹介をしてあげる感じだと解釈していました。
キャラクターの画はめちゃくちゃ踊っている感じなのに音は何もなかったので、「あぁ、これは自分で歌う感じか!」と思って適当に歌を作ってやってみたら「そういう感じで来られるんですね」って言われて(笑)
「え!?こんな感じじゃなかったの!?」って思って正解を聞こうとしたんですけど「これでいいです!」ってなって(笑) 今度時間があったら監督にどういうイメージだったのか聞きたいです。
――それは気になりますね(笑)
橘:そうなんですよ。完全に歌を作ってやるもんだと思って、「有村~、優っ♪」みたいな感じでやったんですけど、どうやら監督が思い描いていたものではなかったようで(笑)
――競馬学校が舞台ということで、橘さんと馬とのエピソードがあればぜひ教えてください。
橘:とある作品のイベントで、僕が上杉謙信の格好をして「川中島の合戦」の場所まで30分くらいかけて馬に乗って街を歩くというお仕事で馬に初めて乗りました。初めての乗馬だったのに、ウイッグを被って衣装を着て街を練り歩きました(笑)
――30分もですか? 衣装が甲冑だとすると重たいですよね?
橘:甲冑とかではなかったので、重量的には大丈夫だったんですが、日が照っていたので暑いのと眩しいのと……あと、馬に乗るのってすごくいい運動になるんだと思いました。腰だけでなく腹筋もしんどくなって、姿勢をまっすぐ正して乗らないと逆に疲れてしまうんです。
――正しい姿勢じゃないとすぐに疲れてしまうのですね。
橘:はい。お尻のポジションとかではなく、これは姿勢を正さないといけないんだなって気づきました。「ここしんどいぞ!」っていう位置があるんです。
それを改善するにはお尻の位置というより馬の動きに合わせるというか、そのコツをつかむまでにはだいぶお尻や腰がやられました(笑)
腰に負担をかけない位置を探すために腹筋をかなり使ったので、乗馬する方々の体型がスッとしている理由がわかりました。
あの「ロデオマシン」みたいなのがあるじゃないですか?
――ゲームセンターで見かけますよね、最近では、ダイエット器具でもよく見ます。
橘:そう、それです! あれで痩せるっていうのはこういう原理か!と思いました。馬に乗って歩くのだけでも高くて結構怖かったです。体感的には3、4メートルくらい高い所にいる感覚でした。降りるにも暴れたりしないかなって。ちゃんと補助を付けてもらって、みんなで「よいしょ!」ってしてもらました(笑)
――最後になりますが、『群青ファンファーレ』を楽しみにご覧になっている皆さんへメッセージをお願いします。
橘:とにかくリアルな作品です。PVのように少年少女たちの爽やかな青春も描かれますが、葛藤だったり、衝撃的な展開も多々あります。
そもそも競争率が激しい競馬の世界で勝ち残るためには、それに見合うトレーニングをしなければなりませんし、それぞれが抱えているものもある。そういった部分もすごくリアルに描かれています。
なので、老若男女問わずに、楽しめる作品だと思うのでとにかく観てください!
あと、アフレコの映像を見ていると、馬がすごくリアルに描かれていて、そこも楽しめるのではないかと思います。競馬好きな方の視点で気づくシーンもあれば、競馬ファンでなくても楽しめる作品なので、競馬初心者の方でもここからスタートしていただきたいなと思います!
インタビューバックナンバーはこちら!
TVアニメ「群青のファンファーレ(ぐんじょうのふぁんふぁーれ)」作品情報
放送・配信情報
4月2日(土)23:30~より放送開始
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて2022年4月2日より毎週土曜23:30~
MBSにて2022年4月2日より毎週土曜27:08~
hTVにて2022年4月5日より毎週火曜25:30~
mitにて2022年4月8日より毎週金曜25:30~
KBCにて2022年4月11日より毎週月曜25:50~
AT-Xにて2022年4月3日より毎週日曜23:30~
グリーンチャンネルにて2022年4月25日より毎週月曜12:30~
ABEMAにて2022年4月2日より毎週土曜23:30~ ※地上波放送同時配信
その他配信プラットフォームにて2022年4月5日より毎週火曜12:00以降順次配信開始
イントロダクション
競馬学校、騎手課程。
全国からを目指す少年少女が集まる狭き門をくぐり、毎朝5時半に検量、厩舎作業、実践的訓練、学科授業といったカリキュラムをこなさなければならない。
「出会ったんです……心からやってみたいことに。」
幼少から15歳に至るまで子役・アイドルとして活動してきた有村優は、競馬場で生まれて初めて目にした生のレースに感動し、プロの騎手を志す。
入学式で優が出会ったのは、ライバルとなる個性豊かな同期生たち。
イギリス出身のエリート、
負けん気の強い一匹狼、
乗馬経験豊富な優等生、
競馬一家に育ったサラブレッド、
データ型の競馬オタク、
稼げる騎手を目指すド根性少女、
そして、優と同じく乗馬経験を持たない島育ちの少年。
数多の試練が待ち受ける3年間、全員が騎手になれるわけではない厳しい環境の中で、彼らはどんな成長を遂げるのか。
競馬に人生を賭けた少年たちの物語が走り出す――!
スタッフ
監督:加藤誠
シリーズ構成:Team Fanfare
メインライター:福島直浩
キャラクターデザイン:かんざきひろ
総作画監督:永作友克
美術監督:大久保知江
色彩設計:岩沢れい子
撮影監督:齊藤慶一(Production I.G.)
編集:右山章太(TROYCA)
3DCG:Peakys
競馬3Dモデル・モーション協力:コーエーテクモゲームス
音響監督:土屋雅紀
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:澤野弘之
アニメーション制作:Lay-duce
オープニングテーマ:JO1「Move The Soul」
エンディングテーマ:SawanoHiroyuki[nZk]:河野純喜&與那城奨 (JO1)「OUTSIDERS」
キャスト
有村優:矢野奨吾
風波駿:土屋神葉
天音・グレイス:花江夏樹
京力秋樹:糸川耀士郎
宝生迅人:豊永利行
桜庭惣司朗:橘龍丸
牧皐汰:小林千晃
霜月えり:水瀬いのり
朝日豊:櫻井孝宏
野平和雄:東地宏樹
北見田子:Lynn
西園寺七緒子:勝生真沙子
久慈凱久:浪川大輔
南原煌成:木全翔也(JO1)
東将基:大平祥生(JO1)