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『ブルーピリオド』展覧会開催&最新刊発売!これまでの名シーンをご紹介!

「ブルーピリオド展~アートって才能か?~」開催&漫画『ブルーピリオド』最新刊が発売! ますます盛り上がりを見せる今「ブルーピリオド展」に向けて、矢口八虎たちの美大受験を振り返る!

進路と説得

美術の魅力に触れた八虎は、授業中など、ちょっとした時間に絵を描いていました。打ち込めるものを見つけられたなら良かった、と陰ながら見守る友人たち。しかし、“安定志向”の母親が望むのは普通の大学。

“お絵描きって趣味でいいんじゃないの?”という気持ちがある一方で、美術が才能だけではなく、勉強や、やり方があるなら……と八虎は進路に思い悩みます。(収録巻1~2巻)

 

 

『「好きなことは趣味でいい」 これは大人の発想だと思いますよ』(二筆目)

趣味じゃだめなのか、食べていける保証がないのに美大に行くメリットは何なのか、疑問を抱く八虎へ、美術部顧問・佐伯先生からの答えがこちら。

「頑張れない子は 好きなことがない子でしたよ」そして「好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」という、力強い言葉も外せません。先生の力強い言葉に後押しをされ、八虎の心は決まったようでした。

八虎と同じように挑戦したい事がある方や迷っている方にとって、胸に響くものがある佐伯先生の言葉たち。今まさに、何かを頑張っている人に贈りたくなる言葉が詰め込まれたワンシーンです。

 

八虎の部屋に広がる作品たち(三筆目)

美術部に入った八虎に待っていた夏休みの課題。自室の机に突っ伏して寝ている八虎の周りには、夏休み中に描き上げた作品たちが広がります。初めて描いた「私の好きな風景」から2ヵ月の間、どれだけ真剣に絵に取り組んできたか、作品から伝わってきます。

“東京藝術大学”と書かれた進路調査票を勝手に見てしまい、不安になっていた母親も、この八虎の絵を見て「応援しなきゃね」と一言。ちなみにこの台詞、アニメでは「本気なんだ」に変わっていました。どちらも、八虎の努力や気持ちを認めている様子が伺えます。

八虎の成長や真剣さだけでなく、好きな事や夢中になれる事への原動力の凄さを痛感します。

 

「だったらいっそ 楽しんで描こう いっそ遊ぶつもりで」(四筆目)

専攻を油画科に決めた八虎。 美大を目指す人達が集まる予備校の冬期講習で、初めて使う油絵具や画材に悪戦苦闘します。それでも楽しんで描き上げた作品は、気持ちが感じられて好感がもてると、講評を受けます。

「本で読んでもわからないから面白いんだ 理論は感性の後ろにできる道だ」という言葉からも、八虎の表情からも、新しい事を始める時のわくわくした気持ちを思い起こさせます。

以前、佐伯先生も言っていたように“楽しんで描かれた作品は伝わる”という事が、一貫して描かれているという点も忘れたくないポイントですね。

 

進路、親の説得(五筆目)

親には内緒で、貯金を崩して通った予備校の冬期講習。しかし、受験をするなら絶対に避けては通れない親との話し合い。

最初は、話術を駆使して母を説得をしようとした八虎。しかし、森先輩から勇気を貰った事で、自分の気持ち、描いていて気付いた事や感じた事を、ただ真っすぐ母へ伝えていきます。母も涙を流しながらこたえる……そんな2人の様子に、涙があふれたという方も多いはず。

“最近絵を描き始めた人が美大を目指す”という事は、技術以外の大変さもあると実感するエピソードでもあります。

 

予備校スタート

親の協力と理解を得る事が出来た八虎。ついに美術の予備校がスタートします。現役生の多い夜間の油絵科コースに通う八虎を待っていたのは、新たな刺激と次々あらわれる課題。そして、受験生たちの悩みや苦悩の数々でした。(収録巻2~4巻)

 

 

「俺の絵で 全員殺す そのためならなんでもする」(八筆目)

藝大の文化祭で再会したのは、予備校で出会った天才・高橋世田介。彼から言われた言葉が悔しくて、その気持ちをぶつけるように筆を走らせる八虎。

数ページに渡り、モノローグで吐き出される八虎の気持ちや表情、迫力ある描写が合わさり、胸が引き裂かれるような気持ちになっていきます。

涙を浮かべながら、感情をぶつけるように絵を描く八虎。そんな八虎の様子は、あまり描かれていなかったので、印象に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

『俺の頭の中にある「俺の絵」は最高にかっこいい けど一筆 また一筆 俺が俺の絵をダメにしていく』(九筆目)

見て描く事を続けてきた八虎にとって、予備校で出されるテーマ課題は、大きな課題となりました。

テーマ課題と向き合い、試行錯誤を重ね、もがき苦しむ中で出てきた八虎の心境。絵を描いたり、何かをつくった事がある人にとっては、痛いほどわかるこの言葉! 身につまされる思いをした人も少なくないはず。

技術と知識を積み重ねてきた八虎。テーマ課題という大きな壁をどう乗り越えていくのでしょうか。

 

F100号「縁」(十筆目)

佐伯先生の薦めもあり、スランプから抜け出すきっかけになれば……とF100号に挑戦する八虎。このF100号は、1番最初に見た森先輩の天使の絵と同じサイズです。初めて挑む大きなキャンバスを、埋める事が出来るのか?と不安になる八虎。

周りに取材をしつつ何を描くか決めかねている時に、高校の同級生であり、同じ美術部員の鮎川龍二に誘われ、森先輩の大学へ訪問することに。そこで森先輩の新しい作品を見た八虎は、何かに気付き、自身の作品へと取りかかります。

「自分の絵に飲み込まれそうなソレを感じた気がした」で締められる十筆目。今まで八虎が、森先輩の天使の絵など、作品に惹かれた時に感じてきた“絵と自分の境界がアイマイになる”という感覚を、自分の作品で初めて感じます。

作品に向かう集中力などエネルギー溢れる描写。八虎が、何を考えて描いているのかが分かるのも興味深いです。数ある作中絵画の中でも、印象的な作品のひとつといえるのではないでしょうか。

 

自分勝手力と楽しむ力(十四筆目)

ひとつ課題を乗り越えたかと思ったのも束の間、予備校講師・大葉先生からの指摘によって、新たに大きな課題にぶつかります。足りないのは、自分勝手力と楽しんじゃう力。「矢口は真面目だね」と言われた言葉も重なり、八虎は苦しみ落ち込んでいくことに。

テーマ課題を通して様々な試みを行うも、手応えがないまま、無情にも試験日は近付いてきます。八虎の表情が見えない引きの絵や俯いている様子が続き、読んでいる私達も鬱々としてしまう程の空気感。絵を描くのが怖いという八虎の本音には、胸が締め付けられます。

 

「俺が描く絵は 俺が好きな絵にしよう・・・!」(十五筆目)

答えが見つからず苦しんでいた八虎ですが、友人・恋ケ窪(通称・恋ちゃん)との会話で、自分にとっての答えを見つけ出すのでした。

その後取り組む予備校での課題では、口角の上がった楽しそうな表情でキャンバスに向かう八虎と心象風景が描かれています。久しぶりに楽しそうな八虎の様子や、まるでおもちゃ箱をひっくり返した様にも見えるキャンバスや椅子などの心象風景は、見ていてワクワクしてきます。

 

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