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声優・小林愛香 2nd写真集「hikari」インタビュー

小林愛香という芯があるからこそなんでもできる“私らしい写真集”――声優・小林愛香さん 2nd写真集「hikari」インタビュー

『ラブライブ!サンシャイン!!』津島善子役、同作品のスクールアイドルグループ・Aqoursのメンバーとしても活動する小林愛香さんの2nd写真集「hikari」が発売中です。

1st写真集から約3年半ぶりとなる今作では、山形ロケによる雪景色の中での姿や旅館の露天風呂を満喫するカットが収められているほか、ロングヘアを切りミニボブで臨んだ撮影など、今までに見たことのない“大人なあいきゃん”が収録されています。

そんな写真集の発売を記念して、アニメイトタイムズでは小林さんにインタビューを実施。撮影時のエピソードや裏話をはじめ、制作を通して気がついた自身の中での変化について語っていただきました。

私自身も光を放っていきたいし、光に向かってみんなで一緒に歩んで行きたい

――斉藤朱夏さんがパーソナリティを務める「しゅかラジ!」にゲスト出演された際、1st写真集から今回の2nd写真集までの約3年半の間で、いろんな経験や感情を経て深みが出たとお話されていました。改めて、ここまでの期間で印象に残っているトピックスを挙げるなら?

小林愛香さん(以下、小林):今まで立ち止まることなく走ってきた感覚がすごくありますが、この約3年半ではコロナ禍もあって、考えることや悔しい思いなど、マイナスの感情にも触れる機会がありました。むしろ知ることができたからこそ今があって「そんな時もあったな、悪くないな」と思った時に、ちょっと大人になったように感じます。

マイナスなことばかりを考えてしまうと悲しい気持ちになってしまいますが、逆に「今だから」というキーワードがより私の中では強くなっていった気がしていて。マイナスな部分も、もっと良くしていこうとプラスに捉えているのが、今回の写真集の表情にも表れているかもしれません。ひとつひとつ、様々な経験を積み重ねてきたことを実感した3年半だったと思います。

――酸いも甘いも経験されたと。

小林:もちろん昔も悔しい思いをすることはありましたが、またそれとは違うような感覚で。今まで当たり前だと思っていたことができなくなったこともあり、当たり前だと思ってはダメなんだと実感しました。ただ、改めて考えるきっかけにもなったので、ポジティブに捉えるなら有意義な時間だったと今は思えます。

――逆にこの3年間で楽しかったことはありますか?

小林:人との関わりや繋がりを以前より深く、1人1人の縁とか輪を大事にしたいと思うようになりました。

この3年半の中で、ツアーやライブをさせていただく機会がありましたが、声が出せないマイナスな部分はあるけれども、それを感じさせないくらいみなさんが違う形で応援してくれているのがすごく伝わって。マスク越しではありますが、みなさんの笑顔が眩しくて、とても嬉しくて!

今だからこそよりクラップが揃ってきたり、大きな音で鳴っていたりとか。みんな手が真っ赤になるくらい頑張って思いを伝えてくれているんじゃないかなって。本当にありがたく、幸せだと感じますし、そういうみなさんの姿を見ているからこそ、今も悪くないなって捉えられるんだと思います。

――ファンの方もこの状況での楽しみ方に慣れてきた感覚がありますよね。

小林:そうですよね。ひとつ失ったことはマイナスな要素ではあるけど、楽しいライブであることは変わりないですから。その空間を一緒に作り上げている仲間であることは何ひとつ変わらない。最近は一体感がより高まっているくらいで、私もみなさんとよりひとつになれている気がして嬉しいです。

――改めて、3年半ぶりの写真集となりましたが、発売を迎えた今の心境についてお聞かせください。

小林:まず、再び写真集を出させていただけることをありがたく思います。その時しかない一瞬一瞬を閉じ込めてくれているような気がして、形になることがとても嬉しいです。自分にとっても、受け取ってくださったみなさんにとっても宝物のような存在になるんじゃないかなと感じています。

みなさんの反応を見ていて、自分自身じゃ気づけなかったことも考えてくださって。多分、私よりも私のことを見てくださって、知ってくださっていて、本当にありがたく思います。

今回は「hikari」というタイトルを付けました。私自身も光を放っていきたいし、光に向かってみんなで一緒に歩んで行きたいという気持ちを込めています。みなさんのことが大事なんだよ、というメッセージが写真集から伝わったら嬉しいです。

――応援してくれるファンの方も含めた上でのタイトル、素敵だと思います。

小林:前回の1st写真集は、愛し愛されるようになってほしいという私の名前の由来も込めて「愛香」と名付けました。ただ、今回は雪で撮りたいという個人的な気持ちもあるし、髪を切った私も写っているし……これを一言でまとめるとなんだ?と思って。

――今回もいろいろなシチュエーションがありますから難しいですね……。

小林:写真集の中でも無邪気に笑っている部分もありますが、髪を切ってからはコンセプトが強めで、キリッとしたような笑顔じゃないカットもあるんです。すべて読み終わったあとに、どういうふうにまとめようか悩んでいて。

その中で、色々なカットを通して光が印象的だったんです。光は真っ直ぐ進むから、とてもポジティブなワードでもあるし、反射しても、跳ね返っても、屈折しても、とにかく真っ直ぐ進んでいることから、光ってカッコいいなと改めて実感したので、今回の写真集にはピッタリだと思って名付けました。

――ご家族や同業の方の反応はいかがですか?

小林:家族は「わぁ〜!」って言いながら見ていました。私の母は、髪型・ロング派なんです。

――髪を切ることについて何かおっしゃっていました?

小林:反対はありませんでしたが、「(髪を切ってしまうと)寂しいね」って切る前の日あたりに言われました。でも切った後には「似合うと思ってたけどね!」と言われて(笑)。

ただ、切ったことをみなさんに内緒にしている期間があったので、3日間くらいしかこの髪型を楽しめなくて。エクステをつけて過ごしていたら、その姿を見た母が「やっぱロングも似合うけどな〜」と(笑)。

そんなロング派の母も写真集を読んで良かったって言ってくれましたし、帯コメントの畑亜貴さんの言葉に対しても「こんな言葉を贈ってくれるなんて嬉しいね」って。

いつも関わらせていただいているけど、私自身のことをこんなにいっぱい見てくださって愛を持って言葉をくださる畑さん。そしてこの言葉が本当に嬉しすぎて、流石としか言えないです。

――特別難しい言葉を使っているわけではなく、誰もが持っているボキャブラリーの中で今回の写真集をキャッチーに言い表していて、とても魅力的なコメントでした。

小林:これが全てだって言っているファンの方もいましたね。「音無き世界で目が合って、あいきゃんの秘密を持ってしまったようなトキメキ。」なんて、もう本当に……!

写真集を通してみなさん思うことはあると思いますが、この畑さんの言葉って誰しもが共感できるようになっているんじゃないかなと思って、本当に流石ですし、とても嬉しいですね。

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