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- MoA
- アニメ、VTuber、TCGが好きなアラサー男子。執筆、撮影、動画制作などやっています。
──演じられる乱乱をご覧になった時の感想を教えてください。
桃月:「ロリだ……」と。オファーをいただいてから漫画を読ませていただいたんですけど、まさか自分がこのロリっぽいキャラクターを演じさせていただくなんて。自分の声質はどちらかと言うと低い方だと思っていたので、自分より若いキャラクターを演じられるのだろうか、という不安もありました。
──キャラクター性についてはいかがですか?
桃月:どこか自分との共通点がいくつかあると思っています。例えば、この子はずっと特殊部隊にいたから群れを作らず、ひとりで淡々と仕事をこなすんですけど、自分も群れを作るのが得意ではなくて。自分もひとりで仕事をするほうが好きなので、似た部分を感じました。
彼女は自分から人と関わりに行かないんですよ。だけど、いざ遊びに誘ってもらったら「楽しい」という感情になっちゃう。そういうところもすごく共感できますし、自分と一緒だなと思いました。内面にすごく共感できるところが多いです。
──先ほどのお仕事のオファーのお話と共通しているところがありますね。演じていくうちに彼女に対する印象に変化はありましたか?
桃月:女子会の帰り、乱乱ちゃんがまだまだ自分の感情を理解できていないんだと思うことがあって。だからこそ、今後、乱乱ちゃんが周りの人と関わることによってどう変わるんだろう?という楽しみがありました。
でも、第11、12話の時点ではほとんど人と関わったことがないんですよ。まだ人と関わったばかりなので感情を理解しきれていないんですけど、もっともっと皆と関わることで、いつか理解できる日が来るかもしれない……と妄想したり(笑)。
──そんな彼女を実際に演じられていかがでしたか?
桃月:難しかったです(笑)。自分よりも若いキャラクターを演じることもあり、なるべく若く見せようと高い声を意識して挑みました。実際、アフレコ中は良くできていると思ったんです。でも映像を見たら「そんなに変わらないな……」と思って。やはり自分が思っている以上に声優のお仕事は難しいんだと実感しましたね。
──ドラマといった顔出しのお仕事と比べて、特に難しかった部分を挙げるなら?
桃月:女優のお仕事は表情や動きで感情を表すことができますし、間のとり方も解釈次第なところがあるんです。でも声優の場合は、声だけでキャラクターに合わせないといけなくて。間の取り方も難しくて、「やばい、この間にセリフを詰めないと」と思うこともありました。ほかにもテンパって早く喋ってしまったり、気付いたらシーンが変わっていたり。
──苦戦したところはスタッフの方とすり合わせをしながら進めていったのでしょうか?
桃月:はい。もし朝イチで現場入りしていたらすごく時間がかかっていたかもしれないので怖かったです(笑)。
──どんなディレクションがありましたか?
桃月:ちょっとだけ中華っぽいカタコトの話し方をするんですけど、それをエセ中華風に話すかどうかという話になって。それで普通の話し方とエセ中華風のパターンを録ったんですけど、多分、普通の話し方が使われていると思います(笑)。
──色んなパターンがあったんですね。
桃月:ほかにも笑い方を何パターンか録りました。アニメでは1パターンしかお見せできませんが、実は試行錯誤しているんです。私自身、映像を見て「そっちなんだ!」と思ったところもあります。
──収録は他のキャストの方と一緒に行えたのでしょうか?
桃月:それがコロナの影響であったり、スケジュールの都合で、ひとりで収録することがほとんどでした。本作は私の好きな声優さんばかりで、合法的に生声を聴ける立場だったのに……。見に行けなくて悔しかったです。可能であればサインをいただきたかった(笑)。
──(笑)。でも今後、作品を通して共演する機会があるかもしれませんね。
桃月:ぜひやってほしいです(笑)。
──今後、乱乱のここに注目してほしい、というポイントを教えてください。
桃月:彼女は主に第11話に登場します。最初はいつもひとりで孤高の存在みたいな感じなんですけど、王女シリーズの方々と関わることでちょっとずつ心に変化が生じます。その変化を声で表現できているかはわからないですけど(苦笑)、短い時間で乱乱の成長を見られるので、ぜひ楽しみにしてほしいです。
──最後に、放送を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。
桃月:正義と悪。ふたりのピュアなラブストーリーをニヤニヤしながら応援していただきたいです。やはり、相容れない関係なので、どんな試練に立ち向かい、愛を育んでいくのか、ぜひ注目してください!
[写真・塚越淳一 文・MoA]
桜舞う、ある春の日のこと。野原に肩を並べて座る初々しいカップルがいた。彼らの名は相川不動と禍原デス美。
しかしこのカップルの正体は、氷結戦隊ジェラート5のリーダー・「レッドジェラート」と、悪の秘密結社ゲッコーの戦闘員・「死神王女」なのである!
本来敵同士である二人が付き合っていることは、世間には絶対に知られてはならない。戦いの合間に、人目を忍んで会うしかないのだ。
この日も幸せを満喫する二人のすぐ側で、激しい戦闘の爆炎が立ち上る!!
これは、なんとか世間に見つからないようイチャイチャする、正義のヒーローと悪の戦闘員の物語である!
2022年4月8日(金)より放送&配信開始!
AT-X:毎週金曜21:30~(リピート放送:毎週(火)9:30/毎週(木)15:30)
TOKYO MX:毎週金曜22:30~
BS朝日:毎週金曜23:00~
テレビ愛知:毎週金曜26:05~
4月8日(金)よりFODにて毎週金曜22:30~独占見放題!
原作:野田宏・若松卓宏(講談社「月刊少年マガジン」連載)
監督:いわたかずや
シリーズ構成:杉澤悟
キャラクターデザイン:小林明美
音響監督:本山哲
音楽:宝野聡史、葛西竜之介
音楽制作:ポニーキャニオン、アップドリーム
OP主題歌:オーイシマサヨシ「恋はエクスプロージョン feat. 田村ゆかり」
ED主題歌:DIALOGUE+「恋は世界定理と共に」
プロデュース:ドリームシフト
アニメーション制作:project No.9
相川不動(レッドジェラート):小林裕介
禍原デス美(死神王女):長谷川育美
王子野隼人(ブルージェラート):興津和幸
神宮寺美咲(イエロージェラート):稗田寧々
轟 大吾(グリーンジェラート):間島淳司
有栖川ハル(ピンクジェラート):日高里菜
魔島忌々(魔獣王女):花澤香菜
黒百合凶子(鋼鉄王女):金元寿子
宝条闇奈:佐倉綾音
乱乱(断罪王女):桃月なしこ
ビッグジェラート博士:茶風林
ボスラー大総統:杉田智和
カルバリンベア:安元洋貴
ヘル子: M・A・O
禍原ウラ美:橋本ちなみ
三途川鬼羅:沢城みゆき
ナレーション:立木文彦