『きんいろモザイク』クラウドファンディング企画[連載第1回] 支援者からの質問をキャストに直撃インタビュー! ~西明日香さん、田中真奈美さん、東山奈央さん~【前編】
自身が演じたキャラクターの名シーン。カレンの名シーンは「英語で演じた幼少期」
――東山さんがご自身が演じて気に入っているシーンはどこですか?
東山:やはり2期の第7話デース! 過去回想のアリスとカレンのお話で、半分くらいはずっと英語なんです。まなみんと一緒にアフレコをがんばりました。あの回の収録は、スタジオに英語の先生が監修でいらっしゃっていて、さらに劇伴も川田瑠夏さんのすばらしい音楽が流れていて、特に印象深いです。それまでの『きんいろモザイク』は第1話を劇場版のように見せる演出でしたが、第7話にも、そういうテイストが入ってきて感動しました。
――あのお話は、英語のセリフが多くて驚いた人も多いと思います。収録をした日のことを覚えていますか?
東山:もちろんです。あのお話を収録した時期、私たちは毎週末イベントを開催していました。Rhodanthe*は「週末アイドル」だったんです。
一同:(笑)
東山:しかも各地方を巡る企画だったので、東京だけではなく、いろいろな土地に行かせていただきました。この期間中は土曜日と日曜日にみなさんに会いに行って、帰りは新幹線で帰る、という生活でした。そして、翌日の月曜日が『きんいろモザイク』の収録だったので、帰りの新幹線の中はたいてい台本をチェックしていたんですよ……!
西:そうそう! 翌日の月曜日に収録だったよね?
田中:イベントのお土産を持ってアフレコ現場に行ってたのを覚えてる!
東山:だから、あのころって土日月の3日間、Rhodanthe*のみんなと一緒に行動してたんです。そんな中、翌日に第7話の収録がある日がやってきました。土日の楽しいイベントが終わり、東京に帰るときには「明日は英語をいっぱいしゃべる! どうしよー!?」って……。
一同:(笑)
東山:新幹線の中で慌てて台本チェックしていたのが、とても印象に残っています。
――土日にイベントを行って、その帰りに台本チェックとは。身体を壊しそうです!
東山:でも、その緊張感がよい作用を及ぼしてくれて、アフレコはスムーズにできました。上手く収録ができてホッとしました。
――おふたりの英語力があるからでしょう。
東山:いえいえ、英語監修の先生とスタッフさんたちのバックアップのおかげだと思ってます。
田中:そうだよね! 私も英語が好きだから「楽しい収録だったな」と満足しています。でも……「欲を言えば、もう一回やりたかったな」という気持ちも、ちょっとだけあります(笑)。
西:え~、すごいや!(笑)
田中:もちろん、ベストを尽くしたから後悔はないよ! 英語監修の先生にいろいろ聞きながら挑戦させていただけるあの環境が、本当にありがたかったなぁと思って。なによりも、奈央ちゃんと一緒に収録できたのが心強くて、楽しかったんだと思う。たぶんひとりで収録だったら、いくら英語が好きとはいえ、感覚が違っていたはず。
東山:私もそうだよ。もしもひとりで居残りになっちゃったら……。
田中:英語の講習もふたりで受けたしね。
東山:そうね。楽しく学べた!
田中:ふたりだったから「楽しい」という思い出が強く残ってるんだろうなって思ってるよ。
東山:初期のころは、イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いも苦労してたよね。そもそも「アリス!」っていう発音がイギリスとアメリカで違うもん。
田中:うん!
――そうなのですか?
田中:母音の発音が違うと教わりました。
東山:そうなんです。
田中:特に「A」の発音がアメリカとイギリスでかなり違うんです。例えば「とまと」をアメリカ英語で読むと「トメィトー」だけど、イギリス英語は「トマートー」とか、「日本」はアメリカ英語だと「ジャペァーン」だけど、イギリス英語では「ジャパーン」とか。
――な、なるほど……。
田中:そんな授業をひとりで受けてたら、「あぁぁぁ! わからんっ!」って投げ出しそうだけど、奈央ちゃんと一緒だったから乗り越えられたのかなって思う。
東山:ふたりで頑張ってきたから、私は1期よりも2期の方がイギリス英語に近づけてる気がする。1期と2期を見比べると、徐々に成長できているかなって思いますね。
西:いまね、ふたりはすごいな……。って思いながら聞いてた(笑)。わかりやすく言うと、イギリス英語のほうが日本人に優しい感じ?
田中・東山:そう!
田中:絶妙な加減があって、イギリス英語を学ぼうとすると「日本語英語」っぽく聞こえちゃうというか。そこがまたもどかしいの。でも、英語っぽい音の流れを意識すると「アメリカ英語に近くなってるよ」って指摘されたり。
西:う、うんうん! その通りだな!(笑)
一同:(笑)
自身が演じたキャラクターの名シーン。大宮忍の名シーンは「ふりふりの衣装」
――西さんは大宮忍で印象に残っているシーンはどこですか?
西:みなさんにとって、『きんいろモザイク』はキャラクターがかわいい印象が強いと思いますが、やはりギャグシーンのおもしろさも外せません。
――そうですね。毎回笑えるシーンが盛りだくさんの作品です。
西:そんな作品の中で、私が大宮忍で印象に残っているシーンは、物語の途中から誰からも突っ込まれなくなった「シノのふりふりの服装」です。
一同:(爆笑)
西:最初のころは「何その服!?」とか「かわいいですね」とか言ってたのに、なんでか知らないけど、いつの間にか誰からも指摘されなくなっちゃった。
東山:確かに!(笑)
西:ふりふりの服を着ているのが当たり前になっちゃっているのが、「逆にギャグなのかな?」とか「高度なボケなのかな?」とか思うようになってきて、そういうところが好きです。
田中:あはははは!
西:アフレコの段階では映像がないので、白黒の線画を見ながら声をあてていたんだけど、いざオンエアを見たら「シノってこんな服を着てたのか!」って気付かされるんです。ふりっふりのドレスを着ているのに、誰からも何も言われないんですよね。あれはおもしろかったなぁ~(笑)。
東山:初めのころは「山に来るかっこうじゃないよ」とか突っ込んでもらえてたのにね。
西:そうそう! あの「シノの川流れ」のお話、大好きなの! 「森ガールです」とか言いながら、真っ白なきれいな服を着て来ちゃって。なのに結局は川に流されちゃう!
一同:(笑)
西:あの川流れのシーン、私はアフレコで声を入れたんだけど「いらない!」と言われて……。
東山:あのシーン、めっちゃおもしろかった!
西:画面にキャラクターが現れているから、「なにか声を入れなきゃ」という気持ちがあったの。だから「わぁ~」みたいな感じの声を入れたら、「いらないです」って言われちゃったの。
田中:シュール!(笑)
西:それを聞いて「いらないんだ」くらいにしか思ってなかったんだけど、オンエアを見たら「なるほど!」と納得した。川の流れる音だけが聞こえていて、シノがちょっとだけ微笑みながら流れてくる……。あのシーンに声はいらない!(笑) とっても印象的でした。
後編に続く
[取材・文:佐藤ポン、撮影:雪岡直樹]
クラファン支援者のみなさまをご紹介します!
この連載記事はソレオスが運営するクラウドファンディング「みんなで一緒に『きんいろモザイク』を振り返る連載記事と卒業文集を作りたい」の目標達成により制作しております。
下記プロジェクトにて実施されました。
https://soreosu.animatetimes.com/projects/animatetimes-kinmosa
プロジェクト開始直後から大勢のファンの方々にご支援いただきまして、編集部一同たいへん感謝しております。ここではプロジェクトで対象のリターンを支援していただいた方のお名前やコメントを掲載させていただきます。
掲載箇所は「キャストインタビュー」と「スタッフインタビュー」の6つの記事のいずれかに、ランダムで掲載させていただきました。ご了承ください。
支援者のみなさま
北川和成さん
村山 文孝さん
macchaoさん
なのさん
たたろすけさん
藤田 健さん
今井優さん
まなみんしか見えない好きなんだよ
(αγιαさん)
喜怒哀楽の笑顔と涙を貰いました!
(窓枠さん)
きんモザ、ローダンセの皆様!癒しをありがとー!
(あくりるさん)
きんモザは大切なものを盗みました。我々の心だ!!
(パラベラムさん)
きんモザのある人生で良かった、一生宝物です
(ふくみみさん)