“黒沢優一特集”『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』恋に落ちた黒沢が安達と生涯添い遂げる約束を得るまでの軌跡

累計発行部数200万部突破の豊田悠先生による漫画『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』（通称『チェリまほ』）。童貞のまま30歳を迎え、触れた⼈の⼼が読める魔法を⼿に⼊れたサラリーマンの主人公・安達清と、そんな彼に熱い想いを抱く同期のイケメンエリート・⿊沢優一による純愛ストーリーです。

黒沢の安達への秘かな片思いから始まり、恋人同士となった二人。これからもずっと一緒に生きていくということに向き合い、安達と黒沢はついに結婚式を挙げます。

本日、7月3日は黒沢のお誕生日。「黒沢優一2022誕生祭」を記念し、本記事では“黒沢優一特集”として、恋に落ちた黒沢が、安達と生涯添い遂げる約束を得るまでの軌跡を、黒沢視点で振り返っていきます。

黒沢視点で読むと、改めて安達の魅力にも触れることができると思います。黒沢がいかに恋に落ちたのか、そして、どれだけ安達のことが好きすぎるのか。知れば知るほど愛おしくなる“黒沢優一”の魅力をお届けします！

※本記事には『チェリまほ』コミックス1～9巻のネタバレが多分に含まれます。ご了承ください。

七夕ですね🎋✨ #チェリまほ pic.twitter.com/3BLE9AFF3k

— 豊田悠🍒 チェリまほ映画公開中10巻4/21発売 (@toyotayou) July 7, 2021

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黒沢優一について

#チェリまほ は今週お休みで来週から黒沢編です。冒頭これで描きかけたけど何だこいつと言う感情以外なくなったので没にしたカット😶 pic.twitter.com/tfquH1ctmR

— 豊田悠🍒 チェリまほ映画公開中10巻4/21発売 (@toyotayou) November 26, 2021

黒沢は主人公・安達清の会社の同僚で同期。イケメンでスタイルが良くて優しくて仕事ができて……まさに完璧。そんな黒沢ですが、頭の中は安達のことでいっぱいで妄想しがち。魔法使いになり心を読んだ安達を相当動揺させています。

安達のことになると様子がおかしくなりますが、盛大に妄想していても顔に出さない黒沢。安達への愛の重さはものすごいですが、自制心が強く、基本的にはしっかりと理性を保っています。そして、実はとってもピュアです。

ロマンチストで真面目で努力家なのも彼の魅力です。いつも真剣な黒沢の想いは、いつしか安達にもちゃんと届くのです。

そんな黒沢ですが、人知れず抱えていたものがあり、耐えきれなくなったときに安達に救われているのです。

恋に落ちた黒沢が安達と生涯添い遂げる約束を得るまでの軌跡

黒沢にとって、ただの会社の同僚で同期だった安達。そんな安達に恋をし、いつしか愛する人になり、生涯添い遂げる約束を得るのです。そんな二人の純愛の軌跡を黒沢視点でお届けします！

#チェリまほ の主人公、ネガティブだけど優しいサラリーマンで魔法使いの安達清と、同僚兼恋人兼生涯添い遂げる約束を得し男黒沢優一🍙👔✨#チェリまほTHEMOVIE 公開＆#チェリまほカフェ 開催までいよいよあと1日！ pic.twitter.com/xCfp4hrr1J

— 豊田悠🍒 チェリまほ映画公開中10巻4/21発売 (@toyotayou) April 7, 2022

安達に救われ、恋に落ちた黒沢

【コミック】30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(1)

安達が魔法使いになる前──。

仕事でもプライベートでも、あらゆることを完璧にこなしてきた黒沢。ある夜、接待で取引先の社長を怒らせてしまいます。顔要員で連れて来られたのにと、一緒にいた同期の安達に弱音を吐く黒沢。そんな彼に、安達はそっと寄り添うのです。

「黒沢っていつも完璧ってイメージだからさ 弱ってるとこ見るの新鮮だなって」（コミックス1巻より引用）

そう言って微笑んでくれた安達。入社当初から黒沢のことを見てきた安達は、劣等感を抱きつつも彼がどれだけ努力しているかをちゃんと知っていたのですね。

黒沢は、安達に膝枕で介抱されながら、ドキっとしてしまい涙が出そうに。しばらくして、黒沢は自分の気持ちが恋だと自覚することになります。

黒沢にとって安達の言葉がどれだけ救いになったか

【コミック】30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(9)

完璧ではない、格好悪い自分を受け入れてくれた安達に救われた黒沢。彼にとって安達の言葉は計り知れないほどに大きな救いとなっています。

昔から見た目で得することは多い黒沢でしたが、良いことばかりというわけではなく、大人になるにつれ少しづつ他人に対して線を引くように。

顔だけが取り柄のくせになんて今まで何度も言われ、そう言われるのが嫌であらゆることを完璧にこなそうとしてきた黒沢。

周囲の期待を裏切らないため男らしく振舞うようになり、見た目の良さを揶揄されることがありながらも努力して結果を出してきました。しかし、どんどん鎧を着込んで息苦しくなり、すでに限界だったのですね。

そんなとき、弱音を吐いた黒沢を受け入れてくれたのが安達だったのです。

心に触れられた気がしたと、安達に救われた黒沢。外見しか見られず、完璧を装い続けてきた彼にとって、今まで誰にも見せなかった格好悪い自分、弱っている自分に微笑んでくれた安達がとても大きな存在になるのです。

のちに安達は、誰も触れられなかった黒沢の心にもっと触れたいと思うようになります。黒沢の好きになった人が安達で、本当に良かったですね。

やはりこれは恋だと自覚し黒沢の片思いが始まるも、人見知りな安達に苦戦！

入社してから7年間、ただの同僚として安達を見てきた黒沢。しかし、安達にドキっとしてしまったあの夜以降、気付けば彼を目で追うように。黒沢は初めて自分から人を好きになったのです。

最初はこれが本当に恋なのかそうじゃないのか、悩んだ時期も。安達は不器用で真面目で、地味で大人しくて……。しかし、そこには安達の魅力が隠れていることを黒沢はしっかりと見抜くのです。

ちゃんと人のことを見ていて、普段は無表情だけど笑うと可愛い安達。彼のふとした表情や言葉に激しく感情が昂ぶり、やはりこれは恋だと黒沢は思い知るのです。

片思い中、ありとあらゆる方法で安達に近づこうとしていた黒沢ですが、人見知りな安達の塩対応に苦戦！　メール交換すらできていませんでした。

このままでは駄目だと、安達のことを知るためリサーチし、その執念の結果、安達に関するデータは膨大な量となるのです。

#チェリまほ 102話明日更新します🍒 pic.twitter.com/k94Scy8UHF

— 豊田悠🍒 チェリまほ映画公開中10巻4/21発売 (@toyotayou) December 9, 2021

安達が魔法使いになり黒沢を意識するように！ 徐々に距離が縮まる二人

30歳を迎え魔法使いになった安達は、黒沢の自分への恋心を知ることになります。黒沢はそのことを知りません。そんななか、残業で遅くなり、なんと、安達が家に泊まりに来ることに……！

安達の寝顔を見てヤバくなり赤面したり、自分が作った朝食を美味しそうに食べてくれる姿に嬉しくなったり……ピュアな反応を見せる可愛い黒沢。

その後、安達との距離が縮まりつつあった黒沢ですが、一線を引かれることも。そんなある日、会社の飲み会で思いもよらぬことが起こります。

安達と黒沢が王様ゲームでキスをすることに。あわよくばと一瞬思った黒沢ですが、こわばる安達を見て額にキスをします。

「ごめん 好きになって」（コミックス1巻より引用）

黒沢のその心の声を聞いた安達は胸を痛め、キスが嫌じゃなかったことを伝えています。黒沢のことをもっと知りたいと思ったのです。

一緒にいる時間が増え、安達への想いがどんどん大きくなるなか、叶わないであろう想いに切なくなることも。しかし、安達のちょっとした言葉に嬉しくなったり救われたりと、もっともっと好きになっていくのです。安達の笑顔はとんでもなく可愛いですしね。

救われているのは安達も同じです。恋愛経験がないことにコンプレックスを抱いている安達でしたが、安達の初めてが全部自分だったら、絶対全部大事にするという黒沢の本心を聞き、大きな救いとなっています。

もう好きになってごめんなんて一生言わない#キスの日 #チェリまほ pic.twitter.com/1LmRDvv4n8

— 豊田悠🍒 チェリまほ映画公開中10巻4/21発売 (@toyotayou) May 23, 2022

あきらめるつもりの告白

【コミック】30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(3)

ずっとこの想いは届かないと思っていた黒沢。男同士だし……安達が優しくて清楚系の女の子が好きだということも知っていたのです。ずっとただそばにいられればそれでいいかと思っていました。

しかし、家に泊まりに来た日から、なぜか安達が意識するようになり、黒沢の想いは膨らみます。こんなに誰かのことばかり考えるのは初めてで、もっと一緒にいたい、触れたい、自分のことを好きになってほしいと思うようになるのです。

けれど、きっと安達は同僚の藤崎さんのことを好きになる、そうなるならいっそあきらめるつもりで……と、ついに告白！　しかし、黒沢は返事も聞かずその場を去ってしまうのです。

黒沢への気持ちを何度も何度も打ち消そうとしていた安達は、黒沢からの告白を一瞬断ろうとしていました。しかし、安達は仕事を抜け出し、黒沢のいる空港へと走り出すのです。

空港まで来てくれて、好きだと言ってくれた安達の言葉に黒沢の感情は溢れ出します。

安達を好きになるまでの黒沢を知れば知るほどに、返事を聞かずに去ってしまったことも含めて、このシーンは感慨深いです。誰も触れられなかった黒沢の心にもっと触れたいと、安達は思うようになっていたのです。