大先輩・高木渉さんのアドリブに感激! 「スラちゃんず△」がはっちゃけたレコーディングの様子は? 夏アニメ『転生賢者の異世界ライフ』菅野真衣さん&三川華月さんインタビュー
進行諸島先生によるライトノベルを原作とし、2022年7月4日(月)より放送開始となるTVアニメ『転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~』。
異世界に召喚されたブラック企業の社畜・佐野ユージが職業「魔物使い(テイマー)」と、仲間にしたスライムたちによって手に入れた第二の職業「賢者」を使い、圧倒的な力で無双していくさまを描いた作品です。
ユージの仲間のスライムのうち6匹は風貌や性格が異なっており、メインキャラクターとして、バトルをはじめ作中で大きな活躍を見せます。
また、スライムを演じる声優陣はユニット「スラちゃんず△」として、ED主題歌「ごはんだヨッ!ダダダダン!!」を担当するほか、「スラちゅーぶ(YouTube)」「いんスラぐらむ(Instagram)」「スラとっく(TikTok)」といったさまざまな媒体で本作の広報活動を行っています。
今回、アニメイトタイムズでは、スラパッチ役・菅野真衣さんとマユスラ役・三川華月さんへのインタビューを実施! 注目キャラクターや収録時のエピソードといったアニメのお話はもちろん、ED主題歌の聴きどころや、スラちゃんず△の活動での思い出なども語っていただきました!
スライムたちは「自然に楽しく」演じることが重要
――いよいよTVアニメが放送となりますが、今の心境をお聞かせください。
スラパッチ役・菅野真衣さん(以下、菅野):スラちゃんず△として去年の11月頃から広報活動の収録・撮影などをやらせていただいていたので「早く見てほしい!」という気持ちが強いです。アニメの内容で話したいことがたくさんあるのでウズウズしています。
マユスラ役・三川華月さん(以下、三川):スラちゃんず△の活動がお披露目された頃は「放送まで半年かぁ~」と思っていたのですが、気付いてみればもう一か月なのであっという間に感じます。(5月下旬インタビュー時)
――オーディション時の思い出を教えてください。
菅野:スライム6キャラ全員を受けさせていただいたのですが、人以外のキャラクターに声を当てる経験はこれまであまりなかったですし、演じ分けも必要だったので、自分にとって挑戦でした。
「このシーンはどういうシーンか」や「なぜこう言っているのか」といったト書きがあまりない自由度の高いオーディション台本だったので、自分なりにいろいろ考えながらスライムたちの個性を出していき、楽しく挑むことができました。
三川:私も6キャラ全員受けました。各キャラ3行ずつくらいの台詞があったのですが、演じ分けるのはやはり大変で、自分が出せる限りの幅を出すのに必死でした。
――実際にやってみて手ごたえはありましたか?
三川:元々、声をガラっと変えて演じ分けることがそこまで得意ではなかったうえ、6キャラの演じ分けも人生初の経験だったので、正直、手ごたえはなかったです。
菅野:オーディションのときはいつも当たって砕けろ精神というか、「とりあえず全力を出して、ダメだったら忘れちゃえ」と考えているので、やっているときは「いける!」という気持ちでした。
結果を聞いたときは嬉しかったですし、てっきり一人で6キャラを演じ分けるのだと思い込んでいたので、他の声優さんの名前を見て「仲間がいる!」と驚きました(笑)。
――ご自身が担当するスライムの魅力や、個性を出すために意識していることをお聞かせください。
菅野:第1話の収録のときに、音響監督さんが「スライムはすごくマイペースで気楽な子たちだから、自然に楽しくやってくれればそれでいいよ!」と言ってくださったんです。
収録に行くまでは「キャラを立たせるためにはどうすれば!?」とドキドキしていましたが、その一言でフッと腑に落ちて、安心して挑むことができました。
私の担当するスラパッチは「周りのことに気付きやすい」という特徴があり、私自身も人を見るのが好きなタイプなので、「こう演じなきゃいけない」と固く考えず、場面によって自分らしく全力で楽しむことに徹しました。
三川:スライムたちはオーディションから本番にかけて、みんな微妙にキャラが変更されているのですが、中でもマユスラはビジュアルから変わっていたので、最初は困惑しました(笑)。
性格も、元は少し積極的だったものが、のんびり屋な面が強くなっていたので、「マイペースだけど積極的=こうしたいと思ったことに素直、何事にもポジティブ」と解釈して役作りをしました。
「何事にもポジティブ」という意味ではまいまい(菅野さん)同様、あまり事前に演技を固めすぎずに、目の前のことを一個一個楽しんで、自由に演じるようにしました。
スライムたちの中でもひと際表情がコロコロ変わる、いろんな要素がある子だと思います。
――菅野さんのお話にあった「自然に楽しく」というディレクションは、三川さんも同様にもらっていたのでしょうか?
菅野:第1話は3人ずつ別室で分かれて、実質6人で収録できたので、同じディレクションをいただいていました。収録時はまだスラちゃんず△の活動も始まっていなかったので、そのときに初めてお互いの声を聞いて、「私はこうしよう」と各々考えていたと思います。
三川:割と出したものがそのままOKになって、「この感じでいきましょう」と進んでいった気がします。
菅野:リテイクもあまりなかったよね。ディレクション通り、みんなはっちゃけて楽しく収録できました。
三川:ただ、私は第3話くらいまで個人的に「マユスラが少し人間っぽい」とディレクションをいただいていました。自分の中で「(このシーンでマユスラは)こう考えているからこう言おう」と何パターンも考えたりと、台詞を考えすぎたことで、ユージと会話が出来すぎてしまっていたんです。
スライムの能天気さというか、あまり難しいことは考えていない雰囲気を出すのに苦戦しましたが、「その場を楽しむ」ことを意識してからは、徐々にマユスラになれたと思います。