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映画『ソー:ラブ&サンダー』日本版声優 ソー役 三宅健太インタビュー

三宅健太さんが確信! 映画『ソー:ラブ&サンダー』は笑いあり、涙ありの集大成作品/インタビュー

でき得る限りのことをすることで、お芝居の世界観に入れてもらえる

――吹替というお仕事についてお聞きします。吹替のお仕事をする際に、何か心がけていることはありますか。

三宅:二十数年やらせていただいているんですが、吹替って難しいです。

ただ、特殊な仕事ではあると思うんですよ。本来であれば、セリフも含めたお芝居というのは、(英語などの)原音ですでに完成しているものじゃないですか。そこをあえて日本語で吹替える中で、その元のニュアンスから外れ過ぎてもいけないけれど、かといって元々言語が違うので全く真似をするということはできないわけです。

例えば『マイティ・ソー』だったら、音響周りの方や翻訳される方といった、いろいろなスタッフのみなさんの協力があって、台本上でのお芝居があります。そこを踏まえた上で、ソーを演じているクリス・ヘムズワースさんの演技の世界観に近いお芝居をできればいいなといつも考えています。

真似ではないけれども、作品を見ている人に「同じ世界観にいる」と感じてもらえたらと思ってやっていますね。

――ソー役のクリス・ヘムズワースさんのお芝居をどのように感じていますか。

三宅:特にここ最近は、ピュアなんですが、すごくロジカルという雰囲気を感じます。

僕は声優なので、セリフを主に見てしまうところがあるんですが、セリフ一つとっても緻密なんですよ。息遣いや間、テンポ感も勢いだけでは絶対にやっていらっしゃらなくて、手練手管を駆使しているんだなとすごく感じています。

マッスルでたくましく、お声もどっしりしている中に、すごく知的さを感じるんですよ。実はそれは僕が最も苦手なところなんです(笑)。でも、すごくしっかりと積み上げて、計算を相当されたうえでのお芝居だと強く感じるからこそ、その緻密に作り上げているものを壊したくないなと常々思っています。なので、「強い」「かっこいい」だけにならないようにと心がけています。

マニアックな話になってしまうんですが、ブレスの取り方や、セリフの最初のひと言の息の入り方など、「ちょっと聞こえないレベルで息を吸ってから出る」といった細かい部分を意識しています。僕がやっているものは小技ですが、とにかく自分ででき得る限りのことをすることで、ようやくクリスさんがやっていらっしゃるお芝居の世界観に入れてもらえるのかなという気がしていますね。なので、吹替の収録ではしょっちゅうNGが出ます(笑)。

(C) Marvel Studios 2022
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