声優
Machicoインタビュー『10th Anniversary Album –Trajectory-』リリース!

アーティストデビュー10周年を迎え「今だからこそ頑張りたいって気持ちが強い」10周年記念楽曲「Shall we…?」含むベストアルバム『10th Anniversary Album –Trajectory-』リリース!Machicoインタビュー

アーティストデビューから10周年を迎え、表現力にますます磨きを掛けているMachicoさん。10周年記念楽曲「Shall we…?」を含むベストアルバム『10th Anniversary Album –Trajectory-』がリリースされた。

10周年記念楽曲「Shall we…?」は、Machicoさんが長年大ファンであるシド、明希さんの提供曲。ジャジーで、これまでにない大人っぽい雰囲気の曲に仕上がっている。

5月に行われたワンマンライブ『Machico 10th Anniversary Live ~Trajectory~』やこれまでの軌跡を振り返りながら、ベストアルバム『10th Anniversary Album –Trajectory-』について話を聞いた。

 

「ギリギリまで悩んで決めた」セットリスト

ーーまずはアーティストデビュー10周年をおめでとうございます!

Machicoさん(以下、Machico):ありがとうございます!

ーー10周年を迎える前日、5月22日に昭和女子大学 人見記念講堂で行われたワンマンライブ「Machico 10th Anniversary Live ~Trajectory~」にもお邪魔させていただいたんですが、最初の「Magical Happy Show!」から涙が出てしまって。

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Machico:うれしい~!

ーーデビュー当時に実際に使っていたという赤い帽子をかぶって登場。しかも真っ赤な髪にされていて。あの演出も素晴らしかったですね。

Machico:せっかくだったら派手な髪にしちゃおうって(笑)。衣装を決めた後に、パーソナルカラーの赤に染めたんです。結構ギリギリに染めたんです。前日だったかな。しかもセルフで染めていて。

ーー意外! 市販剤だったんですか? 

Machico:はい。あの赤に関しては、市販のブリーチ剤と、カラー剤で染めて。すごく発色がよくて。ただ、その2日後には髪色を戻す必要があったので、すぐ美容室に行ったんですけど、「赤から茶色に戻してほしい」と言ったら美容師さんが絶句してました(笑)。「できる限りはやります」って。

 

ーー6月は初舞台もありましたし(SEPT ReAnimation『ARIARIUM(アリアリウム)』出演)と怒涛でしたよね。そんな中で開催された「Machico 10th Anniversary Live ~Trajectory~」。これまでの軌跡を辿った贅沢なセットリストでしたが、不思議と長い時間に感じなくて。MCもあえて短めにされていましたよね。

Machico:そうですね。その分、バンドメンバーには大変な思いをさせてしまいました(苦笑)。今あらためてあの時の映像を見ると「どうしてこんなにノンストップなんだろう?」って思うくらい。アップテンポの中でもキーが高い曲が多くて、そこからのバラードで締めなければいけないっていうプレッシャーもあったんですけど……。

でも全体的にまとまりは良かったなって実感していて。たくさん曲がある中で「ここは捨て曲」って思ってほしくなくて、セットリストの順番もこだわりました。ギリギリまで悩み、リハーサルのときに「こっちのほうが流れが良かったような気がするので変えてもいいですか」ってお願いしたことも。自分のスケジュール的にバンドリハに2日間しか参加できなくて。日数が限られていた分、思ったことはすぐ言うようにしていました。

ーーステージ上でのMachicoさんがめちゃくちゃ輝いていました。

Machico:あの日は喉の調子もすごくよくて。キメキメのステージパフォーマンスというより、自由に歌えていた感覚があったんです。それも10周年ならではなのかなって。こういう激しい曲でも余裕を持って歌えるようになったんだって思いました。年末から始めたランニングジムの成果を出したのか、息切れはなかったです。足はつってしまったけど(笑)。でもなんとか歌い切りました!

ーー『キラキラ☆プリキュアアラモード』の挿入歌「Soul Believer」で、衣装替えを挟んでアニメ『ヒーリングっど♥プリキュア』より、前期エンディング「ミラクルっと♥Link Ring」という流れにグッときました。

Machico:プリキュアは私にとって本当に欠かせない作品で。あえてプリキュアつながりとは言わずに歌わせてもらいました。

ーー私が以前あやねさんの曲を歌っているときに見たライブでは、直前に革ジャンを羽織って歌われていて。

Machico:ああ、そうだ! 懐かしい……。過去のライブ映像が残っていないんです。だから今回のライブで配信ができたことも嬉しかったです。できることならライブを映像で残したい気持ちはあるんですけど、こればかりは私の力でどうにかできるものではなくて。でも10周年ライブの映像は残っているので、個人的にデータをいただいて見返しています。

若い世代の声優・アーティストに背中を見せられるように

ーー改めて、10周年を迎えられてどのようなお気持ちですか?

Machico:自分が10周年ってことがシンプルに信じられないなと(笑)。はじめた当初は、ライブの集客の面も含め、応援してくださってるファンの方々に恩返しできてないなと思っていて、その期間が長かったので。それも含めて10年経ったんだって。だからこそ今こうやって、歌手や声優として名前を知ってもらえるようになって、それも本当に嬉しいんです。

10年経ちましたけど……「今だからこそ頑張りたい」って気持ちが強いです。ただ、キャリア的には先輩になるので、先輩として、下の世代の子たちにちゃんとした背中を見せられるように。共演させていただけるなら、引っ張っていけるようになれたらいいなってふんわりと思っています。

ーーあの日のMCでも「若い世代の子たちと共演できるのが嬉しいの!」って言ってましたよね。

Machico:この10周年を経て、自分が先輩になったんだって実感が湧いてきました。だってあきらかに年下ばかりになったので(笑)。例えば『アイドルマスター ミリオンライブ!』だと層が厚いので同世代かお姉さんで、若い子たちもいたんですけど少人数で。

でも『ウマ娘』だと年下が多いんですよね。でもそういう環境が本当にありがたいです。年下の子たちの持つ熱量、可愛さを見ると、自分ももっと輝きたいなって思います。自分はそういうフレッシュさは出せないから、パフォーマンスで安定力を出そう! って意識を注げるようになったのかなって。だからこそ、いろいろ保てているような気がします。

ーー今のMachicoさんならではというか、大人っぽさという意味では、ベスト・アルバム『10th Anniversary Album -Trajectory-』に収録された新曲「Shall we…?《アーティストデビュー10周年記念楽曲 》」が象徴的ですよ。作詞はMachicoさん、作曲・編曲は明希さん(シド)が手がけられています。Machicoさんはシドの大ファンなんですよね。

Machico:そう、大好きなんです! もともと「10周年記念曲を作りたいけど、どうやって発表しようか?」ってところから、「だったらベスト盤を出そう」って話になったんです。

ーーそういう流れだったんですね!

Machico:そうなんです! 10周年曲を作るってところが先行していて。スタッフのかたが「Machicoも10年間頑張ってきたし、10周年記念曲は、Machicoが好きな音楽が良いんじゃないか」って言ってくれて。

明希さんは最近声優さん含めていろいろな方に楽曲提供されているので「声を掛けるだけ掛けてみようか!」って感じでご連絡させてもらったんです。そしたらありがたいことにオッケーをいただけて。まさかオッケーをもらえるなんて思ってなかったから、いちファンとして緊張でパニックに(笑)。

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