アニメイトを中心に池袋がアニメを楽しめる街に変わった!?|知っているようで実は知らないアニメイト池袋本店の歴史【連載第2回】
池袋の街を変えた!? アニメイトカフェが誕生!【2000年〜2012年ごろ】
2000年に移転リニューアルオープンしたアニメイト池袋本店は、当初の波乱万丈なスタートとは打って変わって大盛況。乙女ロードとしての拡大もあり、池袋にはアニメショップが増えていきます。
その中で、乙女ロードがメディアにも取り上げられ、さらに話題になっていきました。その盛り上がりに比例して、池袋がアニメの一大スポットと認識されていきます。その勢いを加速させたのが2012年1月31日にオープンしたアニメイトカフェの登場でした。
アニメイト池袋本店とリンクするように“買い物をする場所”から“アニメを体験する場所”へと変化していきました。
アニメイトカフェ池袋の初代店長・波多腰史寛さんにお話をお聞きしました。
ーー当時のお客さんはいかがでしたか?
波多腰:すごかったですね。今とは違う熱量があったと思います。
アニメイトってやっぱり物を買いにくるところなんですよね。お客様がなかなかゆっくりできないんですよ。お客様の人数も多いし。
でも、カフェは椅子に座って、お話しもできる場所を作ったんです。その作品だけの空間で90分楽しむ。店舗はいろんな商品がありますけど、特定の作品に特化した空間を楽しんで、その空間の中で食べたり、お買い物をしたりする。
アニメイトとは違う楽しみ方を作ったのがアニメイトカフェです。アニメイトとは別の楽しみをお客様に提供しようっていう想いが強かったですね。
ーーアニメイトカフェができてから、池袋でのアニメの楽しみ方がちょっと変わった印象があります。
波多腰:まずアニメイトカフェは池袋に来るきっかけのひとつになってます。アニメイトに定期的に来店してくださっているお客様は、今でも月2回くらいの頻度で好きな作品の商品の発売日に合わせていらっしゃる方が多いイメージです。
しかし、アニメイトカフェは予約制でその日に来るのが決まっていて、ついでにアニメイトにも立ち寄ってくれるんですよ。アニメイトカフェの予定に合わせて、街のいろんなところにも行く。
アニメイトカフェの登場は池袋を変えたと話す波多腰さん。アニメファン向けのお店もアニメイトだけでなく数多く増えていき、池袋全体でアニメを楽しめるようになっていきました。
また池袋の街の様子を変えたものとして、痛バッグの存在がありました。
ーーそうやって街の雰囲気も変わっていったんですね。
波多腰:そうなんです。アニメイトカフェのオープンと時を同じくし、「痛バッグ文化」が始まりましたね。2010年代だと思います。
アニメイトカフェは痛バッグを持って来る人が多く、そのままアニメイトにも行く。そしてだんだん街全体で痛バがOKみたいになっていったんだと思います。それとトレーディング文化も盛り上がっていきましたね。
そういう街の雰囲気になっていったので、アニメイトだけじゃないお店にも浸透していったのかなと。
ーー普通の街は抵抗感があるかもしれませんが、アニメイト、アニメイトカフェ、そこで買ったものを持って池袋の街で遊ぶ流れはできているように思います。
波多腰:アニメイトカフェでは店内にいる人が同じ趣味ってわかっているから、近くに同じファンが集まりやすいんです。
そうやって、池袋に行けばいろんな楽しみがあるという雰囲気ができあがったのがここ数年で、アニメイトはその中でもランドマーク的な存在です。
そこから、アニメイトにも行くけど他にも楽しいところがあるから池袋に行こう! となっている。行ったからにはいろいろ楽しみたいっていう意識は、遠方から来る方にとってはありますからね。
波多腰さんのお話の通り、近年の池袋では街全体でアニメを楽しもう! という雰囲気が感じられます。
アニメイトカフェという空間が生み出したムーブメントが池袋全体に広がっているのはすごいお話ですね!
当時人気の商品&作品は?【2001〜2010年ごろ】
人気作品
『テニスの王子様』(2001年)
『ヒカルの碁』(2001年)
『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)
『鋼の錬金術師』(2003年)
『BLEACH』(2004年)
『灼眼のシャナ』(2005年)
『灼眼のシャナ』(2005年)
『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)
『CLANNAD』(2007年)
『機動戦士ガンダム00』(2007年)
『とある魔術の禁書目録』(2008年)
『マクロスF』(2008年)
『戦国BASARA』(2009年)
『けいおん!』(2009年)
『デュラララ!!』(2010年)
人気商品
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