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秋アニメ『ヒロアカ(第6期)』岡本信彦インタビュー

爆豪はそんなに強くないんじゃないか? これからのかっちゃんに対する期待と不安――秋アニメ『僕のヒーローアカデミア』第6期 爆豪勝己役・岡本信彦さん インタビュー

注目キャラはトゥワイス、ミルコ、相澤先生

――アニメ第6期の原作や台本をご覧になった際の感想を教えてください。

岡本:ついに戦うべき対象が目覚めたなと。でも強すぎてどうやって勝つんだろうと思いました(笑)。

あと、ヒーローと敵(ヴィラン)それぞれが深堀りされていると思いました。第5期のラストは敵(ヴィラン)連合にフォーカスが当たりましたが、第6期ではその果てが描かれていて。そしてミルコをはじめとしたヒーローがどんな人物なのか、どんな能力を持っているのかがわかる内容になっています。視聴者の方にとって、好きになるヒーローが増える機会になるんじゃないかなと思います。

――注目キャラクターはいますか?

岡本:トゥワイス、ミルコ、相澤先生(相澤消太)です。中でもミルコは一気に株を上げるんじゃないかなと。堀越(耕平)先生もめっちゃ好きなキャラクターですし(笑)。

――(笑)

岡本:同じようにトゥワイスも好きになる人が増えるんじゃないかなと思います。個人的にトガちゃん(トガヒミコ)とのやりとりが好きです。

――トゥワイスは憎めないですよね。

岡本:ホークスが敵に見えるくらいです。本誌で読んでいた時はトゥワイスを応援していました。

――相澤も重要なポジションですよね。

岡本:そうですね。あの人の“個性”がないと、ヒーロー側に勝ち目がないというレベルですからね。

――第6期で爆豪の印象に変化はありましたか?

岡本:先ほどお話ししたように心配になるところがありつつですが、デクが自己犠牲で強くなる反面、かっちゃんは余裕で勝てる戦いばかりなのは逆に厳しいと思いました。ギリギリで勝ってこそ成長するんです。そう考えると、今のところかっちゃんには成長幅がなくて。かっちゃんを応援する側としては辛いところがあります。

――たしかに。これから先は一気に敵のレベルも上がりますもんね。

岡本:ここからパワーアップする機会があるのか……。デクに対しての“勝利の権化”であり続けるのか気になっています。

――エンデヴァーと似ていると言われたことがありますが、これからの成長に期待もできますよね?

岡本:妄信的になにかを追い求める姿が似ているのかもしれません。エンデヴァーもできたように、かっちゃんもいつか自分の“個性”をPlus Ultra(プルス・ウルトラ)できる瞬間がきてほしいなと思っています。

口の悪さも極地まで行けばキュート

――演じるにあたって意識したこと、変化を加えたポイントはありますか?

岡本:A組vsB組辺りから「尊重」であったり「認める」という気持ちがかっちゃんの中に芽生えていて、より会話が成立するようになってきたんです。今までは頭ごなしに怒鳴りつけて、相手がその意図を汲み取ってくれるという会話が多かったんですけど、今はちゃんとコミュニケーションが取れています。

――たしかに。今では、デクとオールマイトの3人で話す時はツッコミ役に回っています。

岡本:あそこは、オールマイトの秘密を知れて嬉しかったんでしょうね。今までデクしか知らなかったことは許せなかったと思いますし、同じ人に憧れている分、知りたかったと思うんです。

でも轟家に行った時もそうなんですが、あえて空気を壊したり、気まずい空気にツッコミを入れていたり。ツッコミ自体は彼の中で丸くなってきたといいますか。柔らかくなったんだなと思います。

――シリーズを通して数々の伏線が残っているかと思います。第6期を楽しんでもらうにあたって、思い出してほしい・覚えておいてほしいキーワードはありますか?

岡本:第6期だけでなくこれからに関係するんですけど、(麗日)お茶子が言っていた「ヒーローが辛い時誰がヒーローを守ってあげられるんだろう」というセリフは『ヒロアカ』のテーマのひとつだと思っています。

一生懸命に頑張ってみんなの支えになろうとしている人がいて、でもその人を支えるのは誰なんだろうという部分はこれからのテーマになると思いますし、やっぱり人はひとりでは生きていけないんだと思わされます。

――改めて『ヒロアカ』の魅力を教えてください。

岡本:人の心を救い出すエネルギーがある作品だと思います。ただ強いキャラクターを力でねじ伏せるだけの作品ではなく、「力とはなにか」「強さとはなにか」という部分を教えてくれるんです。

堀越先生はヒーローが好きなんでしょうね。ヒーローのモノローグが多く、現代社会にも通ずる彼らの苦悩を描いているからこそ、そんなヒーローを見て自分も頑張ろうとか思わせてくれる現象と言いますか、日常生活を頑張るために漫画が存在していると思わせてくれるところが人気の秘訣なんじゃないかと思います。社会に対してのメッセージ性が強いです。

――最後に、放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

岡本:かっちゃんがここまで人気キャラクターになるとは当初思ってもいませんでしたし、なぜ好かれているのか最初の頃は理解できなかったんです。でも彼が持つ、ちょっと子供っぽさや人間臭さから、ファンの方が応援してくれているんだと思います。

僕としては、単行本やアニメを見ていて、かっちゃんの行動に対して感動することが多くなってきました。もしかしたら嫌われている部分でもあるかもしれませんが、口の悪さも極地まで行けばキュートに変わりますし、妄信的にNO.1を目指して自分を鼓舞する姿というのも応援したくなって、ここまでやり通すなら負けたよ、と思わせてくれるキャラクターなんです。かっちゃんはこれからも折れない姿を見せつけてくれるので、ぜひ応援してもらえると嬉しいです。

[文/撮影・MoA]

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期作品情報

放送情報

10月1日(土)より毎週土曜夕方5:30放送決定!
読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット ※一部地域を除く

★TVアニメ第1期~第5期 各動画配信サービスで配信中!≫
配信情報はこちら

イントロダクション

コミックスシリーズの世界累計発行部数6500万部を突破! 週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載中の堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』。

舞台は総人口の約8割が何らかの超常能力“個性” を持つ世界。事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵<ヴィラン>から人々と社会を守る職業・ヒーローになることを目指し、雄英校に通う高校生・緑谷出久“デク”とそのクラスメイトたちの成長、戦い、友情のストーリーが繰り広げられていく!

ストーリー

超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。

デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、“個性”で社会や人々を救ける“ヒーロー”になることを目指し、ヒーロー科1年A組のクラスメイトたちと共に成長していく。

デクは爆豪、轟と共にNo.1ヒーローであるエンデヴァーの事務所へインターン活動に臨む。最高峰の現場に身を投じたデクはワン・フォー・オールに眠る新たな“個性”黒鞭を操るなど、ヒーローとして確かな成長を見せる。一方、敵<ヴィラン>連合の死柄木弔は、リ・デストロ率いる異能解放軍と激突。

リ・デストロとの戦いで窮地に陥る中、死柄木は忘れていた凄惨な幼少期の記憶を取り戻し、覚醒する。異能解放軍を掌握し、その勢力を拡大しつつ、全てを壊すため自らに新たな力を求めるのだった。

デクと死柄木、ヒーローと敵<ヴィラン>。その全面戦争の時が迫る―!

スタッフ

原作:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
総監督:長崎健司
監督:向井雅浩
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:馬越嘉彦・小田嶋瞳
音楽:林ゆうき
オープニングテーマ:「ひたむき」SUPER BEAVER
エンディングテーマ:「SKETCH」秋山黄色
アニメーション制作:ボンズ

キャスト

緑谷出久:山下大輝
死柄木弔:内山昂輝
爆豪勝己:岡本信彦
轟焦凍:梶裕貴
麗日お茶子:佐倉綾音
飯田天哉:石川界人
相澤消太:諏訪部順一
エンデヴァー:稲田徹
ホークス:中村悠一
荼毘:下野紘
トガヒミコ:福圓美里
トゥワイス:遠藤大智
Mr.コンプレス:最上嗣生
スピナー:岩崎了
リ・デストロ:平田弘明

アニメ公式サイト
アニメ公式ツイッター
アニメ公式Instagram
読売テレビ番組公式サイト
アニメLINE公式アカウント ID:heroaca_line

原作コミックス情報

『僕のヒーローアカデミア』コミックス
第1巻~第35巻 発売中!
第36巻 10月4日(火)発売!

発行:集英社/「週刊少年ジャンプ」にて連載中/毎週月曜発売

週刊少年ジャンプ公式サイト
『僕のヒーローアカデミア』コミック公式サイト

(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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