アニメ
秋アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』代永 翼&野島健児インタビュー

全員が1位をとるつもりで全力収録! チームが培ってきた強い信頼感――秋アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』真波山岳役・代永 翼さん&黒田雪成役・野島健児さんインタビュー

チーム「ハコガク」の魅力は、培ってきた強い信頼感。負けた悔しさを知って更に成長

――黒田にとって真波、真波にとって黒田はどんな存在だと思いますか?

代永:まだ4期の頃はそれほど黒田さんとは関わりが深くなくて、インターハイの出場権をかけて戦った時も真波君はそれほど意識していなかったと思うんです。ただ4期でボロボロになりながら先輩たちにバトンをつなげている様子を見て、「黒田さんってすごい人なんだ」という認識を持ったんじゃないかなと。

真波君は口に出してはいないけど、たぶん荒北さんと似たところを本能的に感じていると思うし、真波君のことを一番気にかけてくれているのも黒田さんだと思います。自分を見てくれて、自分を伸ばしてくれる存在でもあって。泉田さんとは違う視点で、真波君を見てくれていると思うし、黒田さんも元々クライマーなので、クライマーの気持ちもよくわかるし。1年の時よりも存在が大きくなっていると思うし、尊敬に変わったのだと感じています。黒田さんは尊敬しつつ、お互い高め合っていける、大事な存在です。

野島:黒田が真波を一番意識したのはインターハイをかけた勝負の時で、真波に負けた後は、「俺のポジションなのに」と嫉妬したり、腐っていたこともありましたが、しっかりと負けを認めて、消化しなくてはいけないと気付いて。それから真波をリスペクトできるようになったことで、彼の本当に強さを認めて、チームとして彼の使いどころも見つけることができたと思います。そこからチームメイトとして尊敬もしているし、信頼もしていると思うし、きっと「秘密兵器」みたいな大事な存在と思っているのではないでしょうか? 

――黒田や真波にとって、ライバルだと思うキャラクターは?

黒田:僕自身が他の人に対してライバル意識を持ったことがないので、あまりピンとこないんですけど……。

代永:総北の手嶋さんとかはどうですか? 2人共、頭脳戦を繰り広げているし。あとはハコガクだと荒北さんとか? 

黒田:荒北さんに対してはずっと「嫌な奴」という気持ちは変わらないと思うけど(笑)、きっとリスペクトはしていると思うし、勝負してみたいと思っているかも。

代永:僕も黒田さんと荒北さんの勝負を見てみてみたいです。

黒田:どんなモチベーションで勝負するんだろう? 相手と戦いながらも自分自身とも勝負しそう。二人共、周りのことを考えてしまうタイプなので、レースや勝負のためにライバルを見つけ出すのかもしれませんね。

代永:坂道君は永遠に友達であり、ライバルという関係は続いていくと思います。

――坂道の名前が出てよかったです。山下さんも「坂道の名前が上がらなかったら寂しい」とおっしゃっていたので(笑)。

代永:それならよかったです(笑)。

あと3期で手嶋さんの見方も変わったと思います。手嶋さんは「自分は凡人で、努力で登る人だ」と言っていましたが、実は本人もクライマーとしての素質があることに気付いていなくて。クライマーになってから、どんどん才能が開花していったら、真波君にとって強敵になりうることは、前回の勝負の時に感じたと思います。

きっと自分にここまでついてこられる経験をしていなかったけど、手嶋さんは努力で登ってきたので、見方や認識が変わったのかなと思います。

――お二人が感じる「チームハコガク」の魅力とは?

野島:どのチームにも魅力や強みがあって、例えば京伏(京都伏見)なら一人ひとりの能力の高さとキャラクターの個性の強さがあって、それを束ねる御堂筋さんがいて。総北は、小野田君の夢見る力と想像力の強さが、メンバーをも突き動かしているんじゃないかなと。

ハコガクはメンバーみんなが努力家で、一人ひとりの努力が言葉にしなくてもペダルのひと踏みに伝わってくるような練習量ですし、深い信頼関係や絆がハコガクを強くしているんじゃないかなと思います。黒田も昔はトガっていたけど、荒北さんとかいろいろな人にもまれて、努力の仕方やチームがどういうものなのか、学んでいく中で、自分ではなく、チーム全体を大切にするようになりました。その結果、司令塔として一人ひとりの頑張りを見られるようになって、信頼も得られるようになって。様々な努力の中で培ってきた信頼はどこにも負けないと思っています。

代永:真波君が1年生の頃のハコガクは絶対的な王者で、伝統やプライドを背負って走っているなと感じていました。そして2年生になって、王者の座を奪還しないといけないという気持ちが強くて。特に真波と泉田さんは前年にインターハイに出場して、総北に敗れているので、悔しさなど背負っているものが違うんですよね。黒田さんも出場権をかけた戦いで真波君に負けて、出場できなかったけど、今回はれて出場することになって。メンバーみんな、背負っている想いが大きくて。

また先輩たちは多くを語らないけど、お互いの想いを理解して、フォローもちゃんとしてくれて。そんな先輩たちの背中を見て、真波君たちも学んでいき、一人ひとりが役割やするべきことを考えられるようになったのが今のチームかなと思うし、強さにもつながっていると思います。

一方の総北は、元々、能力が高いメンバーが坂道君たちの努力を見て、感化されて、「自分たちも、もっと頑張らなきゃ」と上を目指すようになって、新しく加わった仲間たちもついてくるという相乗効果があって。

ハコガクと総北の違いは、ハコガクは悔しさや涙を決して見せないけど、総北は感情を前面に出すチームで。でもハコガクのメンバーも悔しさなど見せないけど、心の中にあることはみんな分かり合えているから想いを共有しているし、その悔しさを持って挑んでいる点で、前年とは違うチームになっているのかなと思います。

5期の見どころは黒田の慎重なレース戦略と京伏の出方。そして1話からほとばしるみんなの熱さ

――いよいよインターハイ最終日の3日目のレースが始まりますが、ハコガク的な見どころとご自身のキャラ的な見どころのご紹介をお願いします。

野島:4期の最終回からの流れを皆さんも楽しみにしてくださっていたと思いますが、僕らもテンションと期待感を高めてアフレコに臨みました。逆に熱くなりすぎたらしく、「まだスタートしたばかりなので、そんなに頑張らなくていいです」と言われてしまったくらいで(笑)。それくらい高い熱量を持った3日目のスタートを皆さんに届けられると思います。

黒田としては、ここまで思い切り本能的にレースを運んできた分、最終日は慎重に考えながら進めていますが、周りが言うことを聞かないことも多くて(笑)。でもメンバーを自由に解き放った時の本当の強さや可能性も見えてきます。

収録の時は他のチームのキャストも同じだと思いますが、みんな自分のチームが優勝することしか考えていません。全員が1位をとるつもりで、全力で収録しているので、勝敗に手に汗握りながら見てください。

代永:まずインターハイも3日目になり、まだ緊張している総北に対して、ハコガクはここまでペース配分や展開を考えながらレースをしてきたという違いを楽しんでいただけると思います。そして京都伏見がどんな出方をするのかが一番気になるところです(笑)。

3日目ということで、1話から熱いです。みんなが優勝を目指している想いも感じていただけると思います。

真波君は……1話から遅刻しているので(笑)。泉田さんたちも言ってましたが、集中力を高めるためにやっていることで、自分を落ち着かせて、ギリギリまで平静を保って、最後の山にかけるという想いがそれだけ強いのだと思います。でもチームメイトは理解してくれつつ、「いつものことだしな」と茶化してくれたりして。

野島:でも黒田が「この先、頑張ってもらうからな」と釘をさしていたけどね(笑)。

代永:ハコガクメンバーの信頼関係の強さを1話から見ていただけると思いますし、レースの行方と共にハコガクの絆にも注目して、見てください。

――『LIMIT BREAK』を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

野島:大変お待たせしました。前シリーズから地続きの3日目のレースが始まります。コロナ禍ということで収録方法も前シリーズとは大きく変わって、少人数に分散して収録する形になりました。5期が決まった時は「みんなで集まれば、すぐにあの日に戻れる」と思っていましたが、集まることができなくなって、みんな、どうすればチームワークが生み出せるのか悩んで、戦いながらやりました。

その結果、今までの収録では成しえなかったもの、バラバラに録るからこそ、心でつながったことで、作品により一層強い絆が生まれたと思います。今しかできない熱い情熱を込めたこのアニメを存分に楽しんでいただけたら嬉しいです。

代永:やっと3日目の勝負を見ていただけることは僕らにとってもすごく嬉しいです。長らくお待たせしましたが、その分期待していただいて構いません。胸にぐっとくる作品に仕上がっていると思いますし、別々に収録していたとは思えないくらいの一体感と熱さがあります。数シリーズに渡って、繰り広げてきたインターハイのレースの結果をぜひ見届けていただきたいです。坂道君の言葉を借りると「ケイデンスを上げて」待っていてください。

原作ファンの方はコミックを読み返しつつ、アニメを見ていただくと新たな発見や違う視点で見えてくるものがあると思います。僕らが魂を込めてお届けする『LIMIT BREAK』を最後まで見て、応援していただきますようお願いします。

TVアニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』作品情報

放送情報

2022年10月9日(日)午前0時 ※土曜24時より
NHK総合テレビにて放送開始(予定)
※放送情報は変更になる場合があります。

INTRODUCTION

週刊少年チャンピオン(秋田書店)で絶賛連載中、渡辺航による自転車ロードレースコミック「弱虫ペダル」。

マンガやアニメが好きな高校生・小野田坂道が、自転車競技部の仲間と出会い、ロードレースの世界で成長していく姿を描いた大人気作品の、TVアニメシリーズ“第5期”が、『弱虫ペダル LIMIT BREAK』として遂に始動!

2度目のインターハイで連覇を目指して走る坂道たちの闘いも、いよいよ最終局面へ!
王者奪還に燃える箱根学園や、独自の戦略で勝利のみを求めて走る御堂筋、そして仲間たちと繋げてきた想いを胸に、全力でペダルを回す坂道。

最後の力を振り絞り、限界を突破して、栄光のゴールラインを超えるのは誰なのか――。

今、約束の時――!

STORY

1年目のインターハイで見事、総北高校を総合優勝へと導いた小野田坂道。

今泉や鳴子と共に2年生へと進級し、キャプテン・手嶋たちと新チームで連覇を目指す!

そして迎えた夏のインターハイ。

昨年の雪辱に燃える王者・箱根学園は、新キャプテン泉田を中心に次々とリザルトを獲得し、快進撃を見せる。王者の風格を取り戻した箱根学園を前に、総北は再び挑戦者となり、苦境に立たされる。

そんな中、遂にレース最終日がスタート!

2日目のゴールを制した京都伏見・御堂筋も新たなフェイズへと動き出す……。

各チームが闘志を燃やす中、坂道は仲間と繋いてきた絆を信じ、栄光のゴールを掴み取れるのか――!?

STAFF

原作:渡辺 航(週刊少年チャンピオン)
監督:鍋島 修
脚本:砂山蔵澄
キャラクターデザイン:番 由紀子
メカデザイン:水村良男・秋篠デンフォワード日和
ライドデザイン:堀内博之
美術設定:泉 寛
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:中尾総子
3DCGスーパーバイザー:佐々木俊宏
CG監督:藤谷秀法
撮影監督:葛山剛士・金 光俊
編集:坂本久美子
音響監督:高寺たけし
音楽:沢田 完
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

オープニングテーマ:「Keep going」04 Limited Sazabys(日本コロムビア)
エンディングテーマ:「PRIDE」Novelbright(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)

CAST

<総北高校>
小野田坂道:山下大輝
今泉俊輔:鳥海浩輔
鳴子章吉:福島 潤
手嶋純太:岸尾だいすけ
青八木 一:松岡禎丞
鏑木一差:下野 紘

<箱根学園>
真波山岳:代永 翼
泉田塔一郎:阿部 敦
黒田雪成:野島健児
葦木場拓斗:宮野真守
銅橋正清:小野大輔
新開悠人:内田雄馬

<京都伏見>
御堂筋 翔:遊佐浩二
岸神小鞠:福山 潤

公式サイト
公式ツイッター(@yowapeda_anime)

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025冬アニメ何観る
2025冬アニメ最速放送日
2025冬アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング