『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』アニメ最終回目前!シリーズ構成・千葉克彦さんインタビュー|じつはあのキャラクターはカットされる予定だった?
新しい作品と比較しても遜色のないものになった『ダイの大冒険』
――もうすぐ最終回となりますが、もっと掘り下げたかったというキャラクターはいますか?
千葉:キャラクターというよりはシーンですね。デパートのエピソードはもっと掘り下げたかったなです。あと、女の子たちのパーティで破邪の迷宮に向かうところも、やろうと思えばもっと広げることはできたと思います。ただ、そこを伸ばしすぎても……って意見もありそうなので、今回は諦めました。
――ダイの大冒険と言えば、土曜日の放送終了後にだいたいTwitterのトレンドに入っていて、そこでの感想戦も楽しかったりするんですよね。千葉さんはネットのコメントってご覧になってますか?
千葉:実はあまり見ないようにしているんです。沸いたって噂を聞いた時にちょっとだけ見るくらいですね。みんなこういうところで盛り上がってるんだって気づくこともありますよ。
――今回のアニメ化で新規の方、特に低年齢層のファンが凄く増えていると思うんです。制作するうえで、そういった新規ユーザーを意識されましたか?
千葉:ダイと同年代の子供の視聴者が観る、というのは意識していましたね。
――分かりました。それでは最後の質問になります。これまでたくさんのアニメを手掛けられてきた千葉さんですが、そんな千葉さんにとって『ダイの大冒険』はどんな作品になりましたか?
千葉:今って新しい作品がどんどん出てきているじゃないですか。『ダイの大冒険』は原作自体は30年くらい前の作品ですよね。でも僕の中では新しい作品と比較しても遜色のないものに仕上がってるなって感じているんです。なので、俺もまだまだ昭和のやり方でいけるなって思いましたね(笑)。
――ありがとうございました。
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』作品情報
毎週土曜朝9時30分
テレビ東京系列にて放送
イントロダクション
大人気ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズを冠する初の長期連載漫画として、1989年に「週刊少年ジャンプ」で連載をスタートした『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二)。
魅力的なキャラクターたちが織りなす壮大な冒険譚は、多くの読者の心をつかみ、単行本は累計発行部数4700万部を記録。
漫画史にその名を刻む不朽の名作が、連載開始から約30年の時を経て完全新作アニメ化を果たす!
ダイとその仲間たちの友情と成長の物語を、CGとアニメ作画のハイブリッドでダイナミックに表現。新たな『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の伝説が、今、ここに幕を開ける――。
ストーリー
かつて、魔王ハドラーにより苦しめられていた世界は、「勇者」と呼ばれた一人の剣士とその仲間たちの手により平和を取り戻した――
時は流れ…。魔王から解放されたモンスターたちが暮らす南海の孤島・デルムリン島。島唯一の人間であり、勇者に憧れる少年「ダイ」は、モンスターたちと平和に暮らしていた。
だが、その暮らしも、魔王ハドラーの復活により一変する。
師との約束、仲間との出会い、逃れられぬ宿命…再び危機が訪れた世界を救うため、勇者を目指す少年・ダイの冒険が始まるー!
スタッフ
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(集英社「週刊少年ジャンプ」)
原作:三条陸 漫画:稲田浩司
監修:堀井雄二
シリーズディレクター:唐澤和也
シリーズ構成:千葉克彦
キャラクターデザイン:宮本絵美子
美術:藤井綾香(スタジオパブロ)
音楽:林ゆうき
色彩設計:森綾
アニメーション制作:東映アニメーション
キャスト
ダイ:種﨑敦美
ポップ:豊永利行
マァム:小松未可子
レオナ:早見沙織
アバン:櫻井孝宏
ヒュンケル:梶裕貴
クロコダイン:前野智昭
ゴメちゃん:降幡愛
ハドラー:関智一
キルバーン:吉野裕行
ミストバーン:子安武人
バーン:土師孝也