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「令和3年アニソン大賞」受賞楽曲&ノミネート楽曲まとめ

「令和3年アニソン大賞」受賞楽曲&ノミネート楽曲まとめ|選考員によるノミネート楽曲への推薦コメントもご紹介!

「令和3年アニソン大賞」振り返りコメント

令和3年アニソン大賞

「One Last Kiss」
宇多田ヒカル
映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング

 

令和3年裏アニソン大賞

「うまぴょい伝説(TV Size)[Season 2 Ver.]」
スペシャルウィーク (CV. 和氣あず未)、サイレンススズカ (CV. 高野麻里佳)、トウカイテイオー (CV. Machico)、ウオッカ (CV. 大橋彩香)、ダイワスカーレット (CV. 木村千咲)、ゴールドシップ (CV. 上田 瞳)、メジロマックイーン (CV. 大西沙織)、シンボリルドルフ (CV. 田所あずさ)、ナイスネイチャ (CV. 前田佳織里)、ツインターボ (CV. 花井美春)、イクノディクタス (CV. 田澤茉純)、マチカネタンホイザ (CV. 遠野ひかる)、メジロパーマー (CV. のぐちゆり)、ダイタクヘリオス (CV. 山根 綺)、ミホノブルボン (CV. 長谷川育美)、ライスシャワー (CV. 石見舞菜香)、ビワハヤヒデ (CV. 近藤 唯)、ナリタタイシン (CV. 渡部恵子)、ウイニングチケット (CV. 渡部優衣)、キタサンブラック (CV. 矢野妃菜喜)、サトノダイヤモンド (CV. 立花日菜)、マルゼンスキー (CV. Lynn)、マヤノトップガン (CV. 星谷美緒)、ヒシアケボノ (CV. 松嵜 麗)、エアグルーヴ (CV. 青木瑠璃子)、マチカネフクキタル (CV. 新田ひより)、メイショウドトウ (CV. 和多田美咲)、セイウンスカイ (CV. 鬼頭明里)、グラスワンダー (CV. 前田玲奈)、エルコンドルパサー (CV. 髙橋ミナミ)、サクラバクシンオー (CV. 三澤紗千香)、メジロライアン (CV. 土師亜文)、メジロドーベル (CV. 久保田ひかり)、ナリタブライアン (CV. 衣川里佳)
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2

 

――令和3年アニソン大賞は上記の2曲となりましたが、いかがでしたでしょうか?

●冨田明宏 コメント
私たちは『エヴァ』に26年間も振り回され、到底一晩では語りきることのできない特別な感情を抱いているおじさんたちであることはまったく否定しない。間違いなく生涯でもう二度と味わえない感動を与えてくれた作品群です。しかし、令和3年最大の話題作の主題歌であることと、宇多田ヒカルが脚本をしっかりと読み込んだ上で書き上げたこの曲が、あまりにも圧倒的なほどに“アニソン”だったことが、その特別な感情を凌駕していたと思います。素晴らしい主題歌です。

「うまぴょい伝説」を令和3年アニソン大賞として選ぶことが、本大賞のルールに抵触しないかが議論されました。なぜなら発表年も令和3年でなければ、元々ゲームソングじゃん。それでもあらゆる抜け道を探って、誰かにツッコまれてもいいようにご丁寧に“裏”までつけて、まさに苦肉の策を弄しまくって選出。それくらい、2021年は「うまぴょい伝説」に彩られていたと思う。のちに振り返ったとき、この曲が裏アニソン大賞であることの意味と、時代性を思い返して感慨にふけりそう。

●吉田尚記 コメント
アニメの世界で10年の歴史をちゃんと締めくくる楽曲と、圧倒的ななりふりかまわなさをみんなに届けてくれたムーブメント、このセットでの受賞に意味があると思います!

●齋藤P コメント
アニメ史におけるインパクトでエヴァを超える作品はなかなか出てこないと思いますが、その完結編を美しい余韻とともに締めくくったのが「One Last Kiss」。令和3年を象徴するというわけではなく、終着駅にとまったのがこの年だった、という記念碑的な意味合いでの大賞だと思います。

そして、「うまぴょい伝説」は平成の楽曲ですが、『ウマ娘』が大ヒットし社会現象となった令和3年に、主題歌的な扱いで「大賞」に値するというのが総意でした。

●DJ和 コメント
自分も推していた「One Last Kiss」ですがこの楽曲が圧倒的ですよね。もうジャンルを超えている曲でもある気がしますが、たくさんの人生に影響を与えたであろうエヴァシリーズの最後を締めくくる、歴史に残る楽曲だと思います。

「うまぴょい伝説」、裏技入賞ですよね(笑)!ウマ娘を語る上で外せない楽曲。令和3年中に発表された楽曲だけに絞っているアニソン大賞なわけですが、皆さんご存知の通りオリジナルのリリースは2016年ですが、2021年のアニメで使用されていたからこその“裏”アニソン大賞。どうにかして賞にしようとする選考員の執念を感じます。

●前田 久 コメント
作品賞のコメントでも似たようなことを書いたけど、「これを選ばずして何を選ぶの」という気持ちが強かったので、「One Last Kiss」にはまったく異論なし。

「うまぴょい伝説」はアニメに限らずゲームや各種周辺展開もひっくるめた楽曲大賞で選ぶなら大アリだけど、“アニソン”大賞としてはどうなのか、でも、目立ってたのも事実だしなぁ……と実はノミネートを選ぶ段階からめっちゃ迷った。「うまぴょい伝説 (TV Size) [Season 2 Ver.]」扱いで裏大賞にするのは見事な落としどころで、やっぱりアニソン大賞の選考委員はさすがすぎるなと、自分のことは棚に上げて感じ入りましたわい。

●松原正泰 コメント
「One Last Kiss」は、作品賞としてノミネートさせて頂いていたので、大納得です。令和3年のアニソン大賞に関しては、ここは外したらいけないと思いました。

令和3年で「ウマ娘」に触れずに終わるわけにはいかないと思っていましたので、裏大賞になってくれて本当によかったです。また、「うまぴょい伝説」を推したかったので、ゲームソング扱いじゃなくて嬉しいです。

――令和3年アニソン大賞を終えていかがでしたでしょうか。また、次回(令和4年)は、どのようなアニソン業界になると思いますでしょうか?

●冨田明宏 コメント
「アニソン大賞」という枠組みについて、改めて考えさせられた選考会でした。狭義の意味でアニソンといえば、やはりOPとEDを彩る主題歌だと思う。でも文化としてアニソンを考えたとき、かなり広いジャンルを包括する形で、リスナーたちは“アニソン”として聴いている事実があると思う。定義にこだわりすぎることで生まれるマンネリも恐れなければならないが、拡大解釈の行きつく先に待っている大賞への不信感も回避したい。改めてこのアニソン大賞を応援してくださるみなさんと、時代にあった大賞の意義を考えていきたいと思いました。

そして令和4年のアニソン業界は、「withコロナの答え合わせ」が行われると思っています。各アーティストたちのインタビューからも明らかですが、令和3年のアニソンと、アーティストたちのメッセージは“新型コロナウイルス”との向き合い方や問いかけが非常に多かった。楽曲やアーティストが抱えるメッセージ、そしてライブのあり方など、さまざまな意味でその問いに対する答え合わせについて今年は考えさせられるんじゃないかなと、勝手に思っています。

●吉田尚記 コメント
一年をまとめて振り返るのは、アニソンや作品の意味を立ち止まって考える、今年も貴重な機会になりました。アニソン業界は、予測することに意味が無いのが魅力だ、とあらためて感じます。音楽は、生理的な快感と、文脈的な快感を同時にもたらしてくれます。とんでもないコミックソングも、もしかしたら演歌が次のアンセムになるのかもしれない。毎回、油断させてくれないのが、アニソンのいいところ、だと思います。アーティストがあまり自分のキャラクターを考えずに、「楽しませるとは?」だけ考えて、制作して欲しいですねー。

●齋藤P コメント
毎年参加できることを光栄に思います。アニサマを手掛けている身としては非常に勉強になると共に、いつも自分なりの答え合わせや、来年に向けてのヒントをもらっています。

トレンドは読みにくいのですが、傾向として、アニソンを今まで手掛けてこなかったような大物アーティストが単なるタイアップではなく、きちんとアニメに寄り添って作りこんだ、アニソンのスピリッツを持った楽曲でシーンに参加してくることが多くなったと思います。そして、作品、音楽、アーティスト同士が相思相愛で丁寧に作られたアニソンは、やはり強いと思います。アニメのクールと共に消尽されてしまわない持続可能なアニソンがもっと増えていくことを願っています。

●DJ和 コメント
とにかく「コロナ」ですよね。アニメや音楽を楽しむ側の僕らの日常全てが変わってしまったため、それがアニソンへどのように影響されるのか。配信ライブも一気に普及し当たり前になり、マスクをしてライブを見る日常。隣の席が空いていてディスタンスを取れるというある意味の快適さ。混沌な時代ではありますが、ずっと楽しませてくれているアーティストさんや作家さんへ感謝とリスペクトを改めて心に刻んでいます。

●前田 久 コメント
今年も互いに敬意を持ちつつ、時にはっきりと対立軸を打ち出して議論ができる楽しい集まりだった。そうした話し合いの中で、いわゆるアニソンプロパーのアーティストたちの素晴らしさを再確認する一方、アーティストソング賞にノミネートされた楽曲の質の高さも強く意識させられた。おそらく今後、人気作・話題作の主題歌を「アーティストソング」枠の楽曲が占める傾向は、ますます加速していく気がするが、はてさて。アニソン業界、激動の時代が訪れている予感!

●松原正泰 コメント
本当に各賞、ノミネートさせたい楽曲が多くて困ります。その中でなんとか1曲に絞るわけですが、各選考委員の皆さんが、代わりに推薦したかった楽曲を推してくれるので、本当にバランスがとれた素敵なみなさんだと思っています。そして、とにかくアニソンへ対して『愛』が深い!今年もそれを一番感じました!

令和4年・・・どうなりますかね。。言わば必勝パターン的な楽曲が、あまり評価が高くなかったり、一般アーティストのアニメタイアップ起用なども増え、その事も認知されてきていると思います。また一つの転換期が訪れている。そのように感じております。

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