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『ときメモGS4』との共通点などで紐解く『ときメモGS』シリーズ各作品の魅力

発売1周年! 『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』で初めて「はば学」に入学した「マリィ」へ──共通点などで紐解く『ときメモGS』シリーズ各作品の魅力をご紹介

『4th』との比較で各作品を深掘り

次に、『4th』をベースにして、過去の『ときメモGS』シリーズ作品それぞれのシステムや魅力をご紹介します。同じシリーズ作品といえど、これまでの作品にはそれぞれの異なった魅力がたくさん詰まっています。

『4th』にはない特色、あなたはどこに惹かれますか?

なお2022年現在、過去作品は入手が難しい状況にはなっていますが、いずれ移植などで新たに発売が叶う日が来るかもしれません。

本項目では、各作品ごとに人気YouTuberによる実況プレイ動画のご紹介もしています。気になった方はこうした動画を気軽に覗いてみるのもよいのではないでしょうか。

キャラクター全員が主人公の名前を呼ぶ『1st』

『1st』は当初、PlayStation2をプラットフォームとした作品でした。

PlayStation2版では、男性向け『ときめきメモリアル』を踏襲した「エモーショナルボイスシステム(EVS)」を使用。メイン攻略対象のキャラクターたちはもちろんのこと、同級生である女友達もEVSにより、登録した名前を直接呼んでくれます。

『4th』で「呼ばれ方」を選ぶ際、自分の名前が選択肢になかった「マリィ」たちは、もし本作をプレイした場合、男の子たちからはもちろんのこと、女友達までもが自分の名前を呼んでくれることに大いに新鮮味を感じることと思います。

そんな女友達ですが、『1st』では主人公の恋のライバルになることも……!
『4th』で「マリィ」のよき恋の相談相手だった「みちる」「ひかる」という友達からは想像がつかないかもしれませんが、女友達がひそかに思いを寄せる男の子と主人公がデートを繰り返していると、「VS」状態に発展することも!

恋と友情の天秤──『1st』ではそんなリアルな高校生活が待っています。

また、登場するメイン攻略対象キャラクターの男の子たちは、実際に身近にいそうな男の子揃いだった『4th』とはまた少々異なり、とにかく個性的! 才能があるからこそ個性的なそんな彼らが、『4th』の世界で大きな活躍を見せているのも気になるところ。

たとえば、『4th』で販売しているTシャツのデザインにもなった人気モデルの「葉月 珪」は、『1st』では"王子様”として登場しています。また、高校時代に芸術の才能を見せていた「三原 色」も『4th』では個展を開いているなど、大活躍!

『4th』は『1st』の残り香を色濃く残している作品とも言えるかもしれません。

<オススメ実況プレイ動画>
「キヨの ときめきメモリアル Girl's Side」
実況者:「キヨ。」

『2nd』から始まるスキンシップ

はばたき学園と同じはばたき市にある「羽ヶ崎学園」が舞台であるため、本作のみストーリーに登場する「伝説」は教会にまつわるものではなく「人魚伝説」。そのため、伝説の場所は「海辺の灯台」となっています。

また、女友達がライバルになるのは前作同様。
ただし、女子生徒のひとりとして登場する、花椿吾郎氏の姪である「花椿姫子」はまた別枠。「姫子」は主人公を「デイジー」と呼び、持ち前のセンスでファッションチェックをしてくれる存在です。

『4th』で「みちる」「ひかる」に突然「マリィ」呼びをされる流れの元祖は、まさに『2nd』の「姫子」であり、彼女はシリーズ初の主人公を助けてくれる女友達キャラクターなのです。

そんな『2nd』ではデート時にも進化が!
たとえば、主人公に対してのみ本来の”素”の自分を見せてくる本作の”王子様”「佐伯 瑛」は、いたずらっぽく主人公に「チョップ」をする日常なのですが、デートの際は主人公からも「チョップ」を始め「見つめる」「寄り添う」などのアクションが可能に。

このように、デート時のスキンシップが始まった最初の作品が、まさにこの『2nd』なのです。

エンディングの種類についても『2nd』では、『4th』につながる要素が始まっています。
『4th』では1人のキャラクターに対してそれぞれ6~8つのエンディングが存在しますが、このように複数のエンディングが用意されたのは『2nd』から。

『4th』のように、何度でも何通りでも彼らとの高校生活を楽しめる──それが『2nd』です。
<オススメ実況プレイ動画>
「夏。新しい、恋の予感。【ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Kiss】」
実況者:「バーチャルおばあちゃんねる」

2人の男の子が主人公を奪い合い!? 3人でのデートも楽しめる『3rd』

『4th』と同様に「はば学」が舞台となっている『3rd』。

『3rd』の魅力といえば、『4th』はもちろん過去作においても、唯一”王子様”が2人存在することです。しかもこの2人が兄弟という設定であり、ストーリー冒頭から主人公とは幼なじみの関係であることが提示されています。

『4th』でも、”王子様”である「風真玲太」が主人公の幼なじみであり、『3rd』同様ストーリー序盤でその関係性が明かされている点については、共通点を感じる部分ではあります。

この2人の”王子様”、1人は明るくやんちゃな性格で親しみやすい弟、もう1人は強面でぶっきらぼうな面がありながらも心根の優しい兄、というコンビ。この時点ですでに、プレイヤーの好みを満たす選択肢が増えている点は魅力的と言えるでしょう。

そして、『3rd』の大きな特徴でもある「三角関係モード」。特定の男の子2人と主人公がいわゆる「三角関係」となる点は、『4th』にはないシステムであり、気になるところです。

「三角関係モード」になると3人でデートに行くことも出来るため、その点においては『4th』の「仲良しグループ」結成後の4人デートに近いイメージとなります。

微妙な関係性ゆえ、『4th』での「仲良しグループ」と同様、継続が難しい点はありますが、男の子2人に思いを寄せられる体験はとても魅力的に思う人も多いのではないでしょうか。

そして、『2nd』から始まった女友達からの主人公の愛称呼びは『3rd』でも!
花椿吾郎氏の親戚にあたる「花椿カレン」、そしてカレンとは中学からの付き合いである「宇賀神みよ」から、主人公は「バンビ」と呼ばれています。

彼女たちは、『2nd』までの恋のライバルというポジションではなく、『4th』の「みちる」「ひかる」と同様、ファッションチェックや占いをしてくれたり、情報提供をしてくれるという、主人公の恋の応援をしてくれています。

安心して彼女たちと仲良く過ごせる学園生活は、やはり大きな魅力ですね。

なお、『3rd』のメイン攻略対象キャラクターの中にも、『4th』で卒業後の活躍を目にすることの出来る男の子がいます。彼の名は「設楽聖司」。
『4th』では、イベントホールで彼のクラシックコンサートが開かれることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

<オススメ実況プレイ動画>
「新しい恋を始めよう|はじめての「ときメモガールズサイド3rd Story」 #1」
実況者:「ジャック・オ・蘭たん」

最後に

いかがだったでしょうか。
第1作めの発売から、様々な追加要素や新しい試みなどを経たことで完成し、発売された『ときメモGS4』。

本作で初めて『ときメモGS』に触れた「マリィ」にとっては、目新しく映る数々の仕様も、これまでの過去作品とそれぞれリンクする部分が多いことがわかります。

すでに『ときメモGS』シリーズをプレイして来たファンにとっては、懐かしかったり、思い出がよみがえる場面が多々あるのは、シリーズ作品ならではの魅力なのではないでしょうか。

前項目でもご紹介したように、各動画配信サイトでは人気YouTuberら以外にも、乙女ゲームを愛する一般ユーザーによる実況プレイ動画等も数多く配信されています。

一般ユーザーによる実況プレイでは、攻略のポイントを丁寧に紹介していたり、攻略しているキャラクターの魅力を余すことなく網羅していたり、たくさんの「愛」が詰まったものとなっているものも多く、興味深いポイントです。

お気に入りのキャラクターと主人公の「その後」の未来予想図のようなファンアートなども含め、作品を愛する人々のコンテンツも多様化しています。

『ときメモGS4』自体のプレイはもちろんのこと、自身の好みにフィットした新たな楽しみ方を模索してみると、より一層作品の世界観が広がるかもしれません。もし興味があるようでしたら、そうした楽しみ方もぜひ探してみてはいかがでしょうか。

なお、『ときメモGS4』は現在、「春夏秋冬」それぞれの季節の「ときめきドラマセット」という追加コンテンツも販売されています。このドラマセットでは、各季節ごとにキャラクターたちとの日常を楽しむことが出来るようです。

気になる方はぜひチェックをしてみてください!

[文/おかもとみか]

 

2021夏から駆け出した新人ライター。大人になってから乙女ゲームに触れたことがきっかけで、男性声優さんに興味を持ち、本格的にアニメを見始めた文学部出身のオトナ女子。初めての乙女ゲームは『ときめきメモリアルGirl's Side(1st)』。作品などの聖地巡礼やコラボカフェも好き。ミドル層の男性声優さんやKiramuneレーベルについての記事を書くことが多いです。

この記事をかいた人

おかもとみか
2021夏デビューのオトナ女子新人ライター。ミドル層の男性声優さん関連記事を書くことが多いです。

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