![『機動戦士ガンダム 水星の魔女』グエル・ジェタークの活躍と魅力に迫る](https://img2.animatetimes.com/2022/11/0a7f10fdc21d381a4e1a241039330edb63774d5fd32138_56946634_6a520208554adffb7a4eb6fee36b9643ca75f13e.jpg)
登場する度に株が上がる男!?『機動戦士ガンダム 水星の魔女』グエル・ジェタークの活躍と魅力に迫るーー暴力男、ツンデレ?、グエキャン!? 話題をかっさらう男の勇姿を見よ!
初登場時からの成長と報われなさが魅力!?
第1話での最悪な評価から一転、すっかり人気キャラクターとなったグエル。なまじ最初の印象が最悪すぎたからこそ、その後に垣間見える「実は悪い奴じゃないかも」と感じられる様々な描写のギャップが非常に効果的だったのではないかと思います。
また、パイロットとしての成長描写という、ロボットアニメの見どころを担っているのも大きなポイント。「水星の魔女」は、主人公のスレッタが最初からエース級の操縦技術をもっているというガンダムシリーズでは珍しい作品なのですが、少しずつ成長していく従来の主人公的な役割を、一部グエルが担っているように感じられました(仮にも元ホルダーなのでグエルも最初から優秀なパイロットではあるのですが)。
エアリアルやファラクトが使用するガンビットは、「ガンダム」シリーズの他作品では「ファンネル」とも呼ばれるシリーズおなじみの系統の兵器でもあり、シリーズを通じてかなり強力な装備として描かれることが多いです。
主人公や歴戦のエースクラスでも、ファンネルに対応できるキャラクターは限られているほどで、結果敗れはしたものの、3回目である程度対応できるようになっている成長曲線は目を見張るべきものがあります(2回目の決闘でも、グエル自身はAIが翻弄されたガンビットの囮戦術を見抜いていた描写があり、実質1度見ただけである程度ビットの動きを見切れていたのかもしれません)。
ただ、グエル自身は順調に成長を遂げているのとは対照的に、作中での地位は下がり続けており、現状まったく報われていないのが泣けるところ。さらにエランとの決闘は、視聴者の視点からはスレッタのためにほぼリスクしかない戦いを挑んでいることが分かるのですが、肝心のスレッタはグエルの覚悟や好意にまったく気づいていません。
グエル自身も素直になれないタイプのため、自ら好意を伝えるというのもなかなか難しそう。実力はあるのに相手が悪くて勝てない、頑張っているのに報われない……そんな絶妙なもどかしさが、ついつい応援したくなる、グエルの人気の要因につながっているのではないでしょうか。
果たして、グエルがMS戦で勝利し、スレッタへの想いも成就する日は来るのか。今後の活躍にも要注目です。
[文/米澤崇史]
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』作品情報
その魔女は、ガンダムを駆る。
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ストーリー
A.S.(アド・ステラ)122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。名は、スレッタ・マーキュリー。無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
放送情報
毎週日曜午後5時~MBS/TBS系全国28局ネットにて放送
スタッフ
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇/富野由悠季
監督:小林 寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
メインキャラクターデザイン:田頭真理恵
キャラクターデザイン:戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田 航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
音楽:大間々 昂 ほか
キャスト
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂 他
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