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映画『THE FIRST SLAM DUNK』最速レビュー・感想! 今日は、湘北の部員になれた日

原作を愛してやまないライターによる、映画『THE FIRST SLAM DUNK』最速レビュー・感想!|今日は、湘北の部員になれた日ーー「スポーツアニメ」の歴史を覆す最高の映像体験! 【ネタバレあり】

2022年12月3日(土)ついに多くのファンが待ち望んだ、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開となりました。

「(映画化発表から)約2年間も待たせやがって……!」と呟きながら、公開初日朝1番の上映回に向かうと、すでにグッズ売り場には長蛇の列が出来ており、スクリーンの開場を待つ筆者含めたファンの方々は、緊張と興奮が入り混じった様子でその時を待っていました。

エントランスには持参のキャラクターグッズを抱いている方や、「SHOHOKU」と描かれたジャージを着ている方、主人公・桜木花道が履く赤と黒のエア・ジョーダン1でしっかりとキメている方も多くいて、ファンの並々ならなぬ熱意と愛を感じましたね!

筆者は後追い世代で幼少期に『SLAM DUNK』に出会い、幾度となく読み返し、バスケやスポーツの面白さ、漫画というコンテンツの素晴らしさを本作から教わりました。

まさか『SLAM DUNK』の新作を見ることができるとは、直撃世代もその後のファンもみんなでこの作品を楽しむことができるとは思ってもいませんでした。

しばらくして、上映がスタートし、私達ファンはたしかに湘北高校のメンバーになりました。

そして、本編を観終わった後、興奮冷めやらぬままこの原稿を書いています。本稿では、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想・レビューを掲載させていただきます。

ぜひ、皆さんと感想を共有させてください!!!

※本記事にはネタバレが含まれます。

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THE FIRST SLAM DUNK
いつも余裕をかましながら頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する湘北の切り込み隊長、ポイントガード・宮城リョータ。沖縄で生まれ育ったリョータには3つ上の兄がいた。幼い頃から地元で有名な選手だった兄の背中を追うようにリョータもバスケにのめりこむ。高校2年生になったリョータは、湘北高校バスケ部で、桜木、流川、赤木、三井たちとインターハイに出場。今まさに王者、山王工業に挑もうとしていた。作品名THEFIRSTSLAMDUNK放送形態劇場版アニメシリーズSLAMDUNKスケジュール2022年12月3日(土)キャスト宮城リョータ:仲村宗悟三井寿:笠間淳流川楓:神尾晋一郎桜木花道:木村昴赤木剛憲:三宅健太木暮公延:岩崎諒太安田靖春:阿座上洋平潮崎哲士:櫻井トオル角田悟:遠藤大智桑田登紀:村田太志石井健太郎:堀井茶渡佐々岡智:星野佑典彩子:瀬戸麻沙美安西光義:宝亀克寿深津一成:奈良徹松本稔:長谷川芳明沢北栄治:武内駿輔野辺将広:鶴岡聡河田雅史:かぬか光明一之倉聡:岩城泰司河田美紀男:かぬか光明堂本五郎:真木駿一山王工業ベンチメンバー:江越彬紀、田所陽向、峰晃弘、金光宣明、武田太一、山本祥太宮城ソータ:梶原岳人宮城リョータ(少年期):島袋美由利宮...

 

目次

『THE FIRST SLAM DUNK』で描かれたモノとは……?

物語冒頭のアバンタイトルから度肝を抜かれたファンの方も多いはず! 予想は各所でされていましたが、本作はインターハイ2回戦、山王工業対湘北高校の試合の様子が描かれました。

しかし、ただの山王戦ではありません。「誰も見たことのない『SLAM DUNK』」が制作の際に重要なキーワードとなっており、なんと湘北のガードである宮城リョータの半生を交えながら、彼の視点で描かれた山王戦になっていました。

 
宮城の回想から、主題歌と共にキャラクターが一人ずつがモノクロで描かれて行き、「湘北高校」「山王工業高校」の文字が目に入った瞬間、予想はしていても発狂しそうになりましたよね!

そこからは基本フルCG(背景やキャラのアップなど要所で手描き)で試合が進んでいきます。実際にバスケットボールをプレイしているシーンは予告などで公開されていませんでしたが、これまた発狂ものです。

とにかく動きが滑らか且つ、井上雄彦先生のタッチそのままのキャラクターたちが激しくコートを躍動。想定を遥かに超えるクオリティの試合が始まったのです。


  

現実のバスケを見ているような感覚

本作で描かれた試合はかなり現実に近いものでした。スポーツを題材にしたアニメ作品ではキャラクターの思考や動きを理解しより楽しむために、モノローグなどが挿入されますが、本作では原作にあった細かいモノローグやギャグが程よくカットされています。

それによって試合展開や選手のスピード感が現実の試合とほぼ同等になっており、バスケの試合を大スクリーンでみているような感覚に。

パンフレット掲載の井上先生のインタビューでも言及されており、映画でこそ味わえる「バスケらしさ」を追求したと語っています。

 
選手の表情が細かく描写されているため、モノローグが無くとも何を思っているのか理解できますし、原作を読んでいるとセリフを補完することもできると思います。

現実のような展開の速さで、おなじみのキャラクターたちが大迫力のプレーをどんどん見せてくれるので最初は圧倒されて呆然としてしまいました……!

 

こだわり抜いたバスケの動き

細かい足の運びや目線まで、徹底してバスケらしい動きを再現するため、井上先生とスタッフの方々も何度も意見を交わしていたそうです。実際にバスケをプレイして感覚を掴んでいったスタッフの方もいるとか。

漫画という性質上、どうしても原作では描けない動作と動作の間も忠実に描かれており鑑賞していて「こうなってたんだ!」と思う事が多々ありました。

筆者がまた発狂しそうになったのは山王のセンター・河田雅史のポストプレイです。原作でも最高のセンターとして実力を発揮していた彼ですが、動いているところを見ると化け物っぷりがよく分かります。

 
湘北のセンター赤木を背負いながら、首や目線でフェイクを入れる、スムーズな重心移動、迫力のあるダンクなど、思わず見とれてしまうほどの美しい動きでしたよね!とにかくリアルです。

他にも、沢北と流川のマッチアップや、三井の3Pシュートの指先、宮城のドリブル、桜木のジャンプの速さなど映像で見ることによって、更にダイナミックに感じることが出来ます。

 

念願の湘北メンバーに

上記のようにとにかくリアルでハイクオリティな映像なので、映画後半に試合のピークを迎えると自分自身もベンチで応援しているかのような感覚に。

けして諦めないスタメンたちの背中を見て、同級生の石井(坊主メガネ)と一緒に手を取りながら「ぐひっ……湘北に入ってよかった……」と涙を流す始末。

それほどの試合への没入感。見たことのない『SLAM DUNK』どころか、見たことのない「スポーツアニメ」でしたよね。スピード感、細かい動き、バスケへのこだわり、どれをとっても最高峰で、間違いなく歴史に残る作品になっていると思います。

(C)2022 SLAM DUNK Film Partners
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