アニメ映画『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第三章 初日舞台挨拶オフィシャルレポートが到着! 大迫力の第三章本編映像 特別解禁!
2022年11月25日(金)より上映中の『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第三章。本作の上映開始を記念して、多田俊介監督と磯部真彩プロデューサーが登壇した第三章初日舞台挨拶付き上映会が、新宿ピカデリーにて実施されました。
このたび、上映会の様子を記したオフィシャルレポートが到着。イベント内で第三章の見どころの一つとして多田監督が挙げた、帝国軍の諸将たちが集結しているシーンの映像も解禁となりました。
11月25日(金)『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第三章初日舞台挨拶付き上映会オフィシャルレポート
11月25日(金)から全国47都道府県の劇場で3週間限定上映がスタートしている『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第三章。上映初日の夜には新宿ピカデリーで初日舞台挨拶が開催。本編の上映後に登壇した多田俊介監督と磯部真彩プロデューサー(Production I.G)が、細部までこだわり抜いた制作陣の想いが伝わる注目シーンの数々を紹介しました。
本編を見終えたばかりの観客の大きな拍手が響く中、多田監督と磯部プロデューサーが登場。ついに『策謀』の最終章である第三章の上映初日を迎えた感想を語った後、本編映像のスライドをスクリーンに映しながら、制作陣だからこその視点から選んだ『策謀』第三章(第45話~第48話)の見どころを語っていきます。
※以下、本編のネタバレを含みます。
多田監督が最初に挙げたのは、第45話で、元内務省社会秩序維持局長のラングがオーベルシュタインの執務室を訪れて、自分を売り込むシーン。ここでの注目ポイントは、演出や作画ではなくラングの語るセリフの内容です。
多田「『銀英伝』はお話が面白いだけの作品ではなくて、僕らは『銀英伝』を通して、田中芳樹先生からいろいろなことを勉強させてもらってきました。このシーンではラングが、多数派工作は4分の1を握るだけでできるという多数決の恐ろしい真実を語っている。そこを聴き逃さないように観ていただけたら、田中先生の作品ならではの魅力がより伝わると思い選びました」
MCの「この知識は会社の会議などでも活用したいです」という言葉に、会場からは大きな拍手が響きます。また、ラングのキャラクターデザインを担当したのは、多田監督が20代の頃から一緒に作品作りをしてきたアニメーターの寺岡巌さんであることも紹介されました。ちなみに寺岡さんは、ラングの他にも『激突』に登場した拷問係など個性的な脇役のデザインを担当しています。
第46話の見どころとして、磯部プロデューサーが最初に挙げたのは、ラインハルトが諸将の前で作戦名「神々の黄昏(ラグナロック)」を発表するシーン。実は、このシーンを選んだのは、キャラクターデザインと総作画監督を務める菊地洋子さん。
磯部「菊地さんに見どころを伺ったら、『私が描いたところではないけど、観たときに鳥肌が立ちました』と仰っていたシーンです。本当にカッコいいシーンなので、何度も観て欲しいです」
また、磯部プロデューサー自身の第46話の注目ポイントとしては、ベッドで寝転んでいるユリアンの作画。この話数のユリアンの作画はどれも美しいのですが、このシーンは、「線画の時点から、特に素敵だった」そうです。
第47話の見どころとして多田監督が挙げたのは、ずらりと並んだラインハルト陣営の諸将が順番にアップで映されていくシーン。トゥルナイゼンなど初登場のキャラクターも描かれているシーンを動画で見ながら、本作における3人のキャラクターデザイナーについて語ってくれました。
多田「その人のやりたいこと、希望や個性に合わせて割り振っていますが、だいたい40歳以上のキャラクターは寺岡巌が担当して、メイン級のキャラクターに関しては、総作画監督の菊地洋子さん。20代くらいの個性派は、津島桂さんが担当していることが多いです。今回だと、トゥルナイゼンを津島さんが担当しています。寺岡もそうですが、個性の持たせ方がとても上手で、僕もお気に入りです」
多田監督が最後に挙げたのは、銀河帝国に占領された後のフェザーンで、ヒゲを生やした男性がタバコを吸っている第48話のシーン。名も無きモブキャラで「誰だろう?」と思った人も多いと思いますが、実はこの男性は『激突』の第30話でドミニクが歌を歌っていた酒場のバーテンダー。一庶民が仕事前に朝の一服をしている姿を描くことで、銀河帝国に占領されても生活は変わらないフェザーン的な生活感を象徴して見せる狙いがあったそうです。
磯部さんの第48話の注目ポイントは、空中に浮かび上がったハイネセンまでの立体航路図の中をラインハルトが歩いて行くシーン。ここも菊地洋子さんに聞いた注目シーンとのことで、動画とともに紹介されました。
磯部「ここは菊地さんがこだわりを持って描かれたシーンで、『特にラインハルトの髪のゆらぎを見て欲しい。本当に繊細に描きました』と仰っていました」
多田監督の解説によると、右を向いたり左を向いたりしながら歩いていることで、髪やマントの揺らぎを単純なパターンで描くことができないため、非常に難しく手間のかかるシーンになったそうです。
トークコーナーの後は、今後も行われる舞台挨拶やスタッフトークなどの告知を紹介。最後には、磯部プロデューサーと多田監督から、感謝の気持ちと今後のノイエ銀英伝に対する思いが語られました。
磯部「スタッフ一同、また皆さんにお目にかかれる日が来るように全力で祈っておりますので、引き続き『銀河英雄伝説Die Neue These』をよろしくお願いいたします」
多田「今回で、テレビフォーマットでいう48話まで来ました。4クール1年分にもなるのですが、原作ファンの方は、まだ道半ばにも来てないことをご存じだと思います(笑)。この先も作っていきたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします。あと、作画チームの一番の親方、総作画監督の後藤隆幸さんが最近、『もう年だから定年したい』とか言い始めているので止めています。皆さんも機会があれば、ぜひ全力で優しく止めてください(笑)」
会場からは、今後の展開への期待がこもった大きな拍手が響き、『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第三章の初日舞台挨拶は終了しました。
舞台挨拶付き第三章完成披露上映会 イベント概要
日時:11月25日(金)18:30~(上映後に舞台挨拶を実施)
場所:新宿ピカデリー
登壇者(敬称略):多田俊介監督、磯部真彩プロデューサー
『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』作品概要
【上映日】
第一章:9月30日(金)
第二章:10月28日(金)
第三章:11月25日(金)
全国47都道府県の劇場にて 各章3週間限定上映(一部劇場を除く)
上映館:https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=gineidenanime4th1
スタッフ
原作:田中芳樹(東京創元社刊)
監督:多田俊介
シリーズ構成:高木登
助監督:森山悠二郎
キャラクターデザイン:菊地洋子、寺岡巌、津島桂
総作画監督:後藤隆幸、菊地洋子
特技監督:竹内敦志
メカデザイン:竹内敦志、臼井伸二、常木志伸
オリジナルメカデザイン:加藤直之
プロップデザイン:太田恵子
プロップデザイン・紋章デザイン:秋篠Denforword日和
3D:ランドック・スタジオ、I.G3D
3D監督:磯部兼士
美術:Bamboo
美術監督:竹田悠介
美術設定:塩澤良憲、曽野由大、金平和茂
美術デザイン:渡部隆
色彩設計:竹田由香
音響監督:三間雅文
音楽:橋本しん(Sin)井上泰久
音楽制作協力:Sony Music Publishing (Japan)Inc.
主題歌:「dust」SennaRin(SACRA MUSIC)
テーマソング「melt」SennaRin(SACRA MUSIC)
撮影監督:荒井栄児、小澤沙樹子
編集:黒澤雅之
制作:Production I.G
監修:らいとすたっふ
企画協力:ROOFTOP
制作協力:徳間書店
宣伝協力:アールアールジェイ
製作:銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
キャスト
ラインハルト・フォン・ローエングラム:宮野真守
ヤン・ウェンリー:鈴村健一
ユリアン・ミンツ:梶裕貴
パウル・フォン・オーベルシュタイン:諏訪部順一
ウォルフガング・ミッターマイヤー:小野大輔
オスカー・フォン・ロイエンタール:中村悠一
アレックス・キャゼルヌ:川島得愛
フレデリカ・グリーンヒル:遠藤綾
ワルター・フォン・シェーンコップ:三木眞一郎
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト:坂本真綾
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ:花澤香菜
オリビエ・ポプラン:鈴木達央
ダスティ・アッテンボロー:石川界人
アドリアン・ルビンスキー:手塚秀彰
ドミニク・サン・ピエール:園崎未恵
ルパート・ケッセルリンク:野島健児
ナレーション:下山吉光
公式ホームページ:https://gineiden-anime.com/
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