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『天官賜福』小説、アニメ、漫画まとめ|魅力や楽しみ方をご紹介

『魔道祖師』の著者・墨香銅臭先生が描く『天官賜福』の魅力とは? 小説、アニメ、漫画まとめ|オススメの楽しみ方をご紹介

 

『天官賜福』の魅力とは?

八百年、想い焦がれた相手と……

八百年にわたる美しく壮大なストーリーが繰り広げられる本作。そのなかで謝憐と花城のお互いへの思いも丁寧に映し出されています。

二人の関係は慎ましくもあり大胆でもあってドキリとさせられます。上天庭の神官と鬼王、お互いの肩書きなど関係なしに、ごく自然に共に過ごしている二人。花城が最上級の誠意と敬意を持って謝憐に接しているのがよく分かります。

三郎として謝憐のそばにいる花城は、自身の正体をかたくなに隠しているわけでもないようですが、自分からは明かしません。また、謝憐も薄々三郎の正体に気付いているけれどなかなか口には出さない。心の内は話さないけれど、相手に対する誠実な思いを行動や仕草などから感じることができます。

 

 

物語が進むにつれて少しづつ明らかになっていく謝憐と花城の過去。謎に包まれた部分が多い花城ですが、数日共に過ごしたなかで謝憐だけが知り得たこともあり、花城の深すぎる思いに悶えてしまう人も多いでしょう。八百年という長い年月の重みの片鱗を、さまざまなシーンから受け取ってください。

 

 

天界の神官でさえ恐れる「血雨探花」花城が謝憐の前でだけ見せる顔のギャップ

三郎と名乗る花城は、博識で大人びた印象のなかにあどけなさも残る少年。謝憐を「哥哥(兄さん)」と呼び、褒められたがっていたり怖くないのに怖いと言ってみたり。そして、謝憐には怪我をさせたくないし、汚いところにも触れさせたくない。

クールで余裕そうに見えますが、ふとした瞬間に彼の本心は漏れているし、心は乱れているんだろうなという場面も少なくないので、そのあたりも注目です。

 

 

そんな花城を見ていると彼が世間で恐れられる鬼王であることを忘れてしまいそうになりますが、紛れもなく彼は花城で、そのギャップもたまらない魅力となっています。彼は紳士的で気高く非常に美しい鬼。「絶」に区分される四大害の一人で、強大な力を誇っています。(四大害とは「血雨探花」「黒水沈舟」「青灯夜遊」「白衣禍世」を指します。)

任務の一環で花嫁に扮した謝憐を、血の雨から守るように花城が傘をさしてあげながらそっと正しい道へと導く美しすぎる名シーンがあります。とてもとても大切に謝憐に触れ、まさに花城のスパダリ感が詰め込まれたシーンでもあり、破るのが困難な陣をいとも簡単にさりげなく破壊していたりもします。

 

 

花城にはありとあらゆる姿があり、彼本来の姿について確かなのは、全身に紅衣を纏っていることと、血のにおいの嵐とともに現れ、銀色の蝶が彼の襟と袖の辺りを追いかけるように飛んでいることとされています。花城はかつて有名な事件を起こしていて、天界の神官たちは「銀の蝶」という言葉だけで震え上がってしまいます。

 

 

三十三名の神官に全勝した花城

ある日、花城は上天庭の神官三十五名に勝負を挑みます。そして、その挑発に乗った三十三名の武神と文神をことごとく打ち負かすという結果に。上天庭の神官といえば誰もが多くの信徒を抱え、非常に法力が高いのですが、花城により全員が徹底的に敗れています。

神官が負ければ天界から飛び降りて俗世の凡人になることを勝負の前に約束したにも関わらず、彼らがそれを守らなかったため、花城は三十三名の神官の宮観と廟宇をすべて焼き払ってしまいました。

この事件のあと、多くの者は天界を拝まなくなり、代わりに鬼を拝むようになったといいます。三十三名の神官は姿を消し、次代の新しい神官により大勢の欠員が補充されることに。それ以降、天界では「花城」「紅衣」「銀の蝶」という言葉を聞いただけで震え上がってしまうようになるのでした。

 

「太子悦神」の伝説をもつ謝憐、彼の過去に思いを巡らせる

 

謝憐は語り尽くせないほどたくさんの魅力を持ち、彼の過去は徐々に明かされるも、さらに謎が深まっていくのも面白いところ。

謝憐は一度目の飛昇のあと、祖国である仙楽国に大乱が起きた際に義のために迷うことなく下界に降りて介入し、その後天界から追放されています。幼い頃から寵愛を受けて育った彼は、人界で生きる苦しみを知らず、初めて飢餓や貧困、不潔といった状況に苦しみます。窃盗や強盗に手を染め、自暴自棄にも。

かつては「身は無間、心は桃源」(この身が無間地獄に堕ちようとも心は桃源郷のごとく清くあれ、との意)という言葉を口にしていた彼が、このような悲惨な状況のなかでは心を清いものに保つことができないと悟ることに。清らかな謝憐とは結びつけにくいこれらの事実に、八百年のあいだに彼の身にどんなことが起きたのか思いを巡らせてしまいます。

現在の謝憐はやはり義侠心が強く、物事の善悪や因果応報について説いたり、弱き者の味方であろうとしています。過去には「生きる意味がわからなければ、私のために生きなさい」といった言葉を残している謝憐。天界では厄介者扱いですが、彼に救われた者も多く、ゆえに彼を慕う者もいます。

かつて仙楽国の太子であった謝憐は人々に鮮烈な印象を与えており、「太子悦神」という伝説も残しています。

 

 

「太子悦神」

仙楽国の太子であった17歳の時。「祭天遊」(上元の祭礼行列)で神武大帝に扮した謝憐が城楼から転落した子供を受け止めた際に仮面が剥がれその美貌があらわに。それが四名景のひとつ「太子悦神」と呼ばれ伝説となっています。(四名景とは、上天庭にいる四名の神官が飛昇する前の美談で、あとの三つは「少君傾酒」「将軍折剣」「公主自刎」を指します。)

「仙楽太子悦神図」は片手に剣を握り、もう片方の手に花を持っている姿が描かれます。彼の神像には花が添えられており、宮観一面は花木で飾られていたため「花冠武神」とも呼ばれていました。謝憐は過去にはその頭文字をとって「花謝」と名乗っていたこともあります。

 

 

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