この記事をかいた人
- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
ーー収録時に印象に残ったディレクションも教えてください。
細谷:炉六は凄腕の火狩りで、流れ者で、謎の多い男という設定だけがありました。他の火狩りよりも卓越した技術や腕があるので、冷静で物事に動じないキャラクターを作るつもりでした。それが『凄腕の火狩り』として視聴者に感じさせられたらなと。
最初に出た指示から、監督は“脳筋”というか豪快な雰囲気を望んでいるんだなと思ったんです。でも、キャラクターデザインの目つきを見たときにそうではないと感じたので、自分が思ったままやりました。結果それでOKが出たので、大丈夫だろうと(笑)。諦められたのか、良いと思われたのかはわからないですけど(笑)。
炉六は石毛翔弥さんが演じる煌四と関わることが多いんですけど、炉六と違って煌四はまだ若いので森や炎魔について知識はあっても、実地や経験はあまりない。炎魔が襲ってくるとわかったら心拍数があがるし、セリフのニュアンスも変わるし、呼吸音も大きくなる。体の反応が表に出やすいんですね。
だけど炉六は経験値の高い凄腕の火狩りなので、危機に陥っても第三者から見てわかりやすい反応をしないというか……。常に冷静で精神的に凪いでいる状態を維持しているけど、感情が無いわけではなくて「焦らない人」なんだなという事が伝わるくらいの雰囲気にしているつもりです。
ーー公式サイトで公開されていたキャストコメントについても伺わせてください。趣味の知識が作品世界の理解に役だったとのことでしたので、具体的にどんな知識が役だったのか最後に教えていただければと思います。
細谷:この『火狩りの王』の世界観って一度世界が滅んだ後から始まってて。決まった年数に1回地球の周回軌道上にある衛星が来るという設定があって。この設定が都市伝説界隈ではとても有名なアヌンナキの伝説に似ているんですね。
個人的に都市伝説や宇宙人の話が好きなので、そういう意味で理解しやすかった、という意味です。
例えば「地球は宇宙人に支配されている」なんて言うと周りから「おかしい人」と思われるじゃないですか。大体の話ですけど。
だけど映画やドラマやアニメに、そのメッセージを込めて世界に流行らせることで、それを受け取った人の世界や宇宙の見方が変わるかもしれない。
人々の宇宙人のイメージが、タコみたいな形から、グレイ型にいつの間にか変わったみたいに。
『火狩りの王』もそういう何かしらのメッセージを持った作品…かも知れないなと(笑)。ということを一人で考えて楽しんでいた、というだけです(笑)。
ーーオカルトや都市伝説みたいな方向から楽しめるとは……とても参考になりました。今回はお時間いただきありがとうございました!
[取材・写真/胃の上心臓] [衣装/YOHJI YAMAMOTO Inc.]
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拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。
放送・配信日:2023年1月14日(土)午後10時30分より放送・配信スタート(第1話無料放送)
人類最終戦争後の世界。
大地は炎魔が闊歩する黒い森におおわれ、人々は結界に守られた土地で細々と暮らしていた。
最終戦争前に開発・使用された人体発火病原体によって、この時代の人間は、傍で天然の火が燃焼すると、内側から発火して燃え上がってしまう。
この世界で人が安全に使用できる唯一の<火>は、森に棲む炎魔から採れる。
火を狩ることを生業とする火狩りたちの間で、あるうわさがささやかれていた。
「最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星、<揺るる火>が、帰ってくるー」と。
“千年彗星<揺るる火>を狩った火狩りは、<火狩りの王>と呼ばれるだろう”
紙漉きの村に生まれ、禁じられた森に入って炎魔に襲われたところを、火狩りに助けられた灯子。
首都に生まれ、母を工場毒で失い、幼い妹を抱えた煌四は“燠火の家”に身を寄せることを決意する。
灯子と煌四、二人の生き様が交差するとき、あらたな運命が動きだすー
原作:日向理恵子(「火狩りの王」ほるぷ出版 刊)
キャラクター原案:山田章博
監督:西村純二
構成/脚本:押井守
キャラクターデザイン:齋藤卓也
総作画監督:齋藤卓也・黄瀬和哉・海谷敏久
エフェクト作画監督:小澤和則
イメージイラスト/プロップデザイン:岩畑剛一
美術設定:中島美佳
メカニックデザイン:神菊薫
クリーチャーデザイン:松原朋広
美術監督:小倉宏昌
色彩設計:渡辺陽子
筆文字:勝又まゆみ
劇中画:水野歌
CG監督:西牟田祐禎
CG制作:レイルズ
タイトルデザイン/2Dワークス:山崎真紀子
特殊効果:櫻井英朗
撮影監督:荒井栄児
編集:植松淳一
監督助手:菅野幸子
音楽:川井憲次
音楽制作:フライングドッグ
音響監督:若林和弘
音響制作:プロダクション I.G
アニメーション制作:シグナル・エムディ
灯子:久野美咲
煌四:石毛翔弥
明楽:坂本真綾
炉六:細谷佳正
綺羅:早見沙織
緋名子:山口愛
クン:國立幸
照三:小林千晃
火穂:小市眞琴
油百七:三宅健太
火華:名塚佳織
焚三:宮野真守
灰十:三木眞一郎
紅緒:原優子
ほたる:宮本侑芽
炸六:真木駿一
炎千:上田燿司
火十:綿貫竜之介
ヤナギ:大原さやか
キリ:嶋村侑
ひばり:石田彰
ナレーション:榊原良子
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