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『おにまい』スタッフに聞いた制作秘話【毎週更新】

冬アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』スタッフに聞いた制作秘話・裏話・見どころ【毎週更新】

第4話「まひろとあたらしいともだち」制作秘話・裏話 (1月27日更新)

――第4話を制作する上で、意識したところやこだわりのポイントをお聞かせください。

藤井慎吾監督:3話に続き、新キャラが登場する回なので魅力的に描けるように気をつけました。もみじはスタッフ人気が高いキャラでして、演出がこの話数を担当したいと言ってきたので、そのままお願いした感じになります。3話までとは違い、比較的ギャグ表現が多めの話数になっていると思います。


――かえでの妹・もみじが初登場となりましたが、制作する上でのコンセプトや注力したポイントをお願いします。

藤井慎吾監督:最初はまひろに少年と誤解されたところから始まるので、そのあたりのビジュアルや演技はこだわったところになります。


――アバンの女児向けアニメ映像について。本当にニチアサに流れているようなアニメになっていますが、この部分のこだわりや完成までに苦労した点をお聞かせください。

藤井慎吾監督:原作の元ネタからして某ニチアサアニメだったので、そのあたりの絵が得意なアニメーターに頼んでやってもらったという感じです。


――スーパーでもみじに助けられ一緒に買い物するまひろ。もみじはこの段階では男の子のようにも見えますが、アフレコでは演技について何かディレクションがあったのでしょうか? また、実際のアフレコで津田さんのお声を聴いた際の印象もお聞かせください。

藤井慎吾監督:一番最初の演技は今よりももっと少年っぽい演技だったのですが、そこから自分とねことうふ先生の意見で女性らしさも付け加えて貰って、現在の少年らしさもある少女というバランスの演技になった感じです。声優的には難しいキャラだったと思います。


――買い物のシーンでは、流れているテープのBGMや背景などからスーパーの雰囲気がリアルに再現されていました。特にジャガイモが映るワンカットはまるで写真かと見まがうような一枚で驚きました。本作において、こういった日常の一部をアニメで描く際に気を付けていることは?

藤井慎吾監督:実際に存在するものは可能な限り実物や写真を見たり、自分で演技したり、きちんと調べてから描いた方がいいとは新人に言っています。面倒に感じるかもしれませんが、上手い人はそのひと手間を惜しまない人が多いです。


――本作はキャラクター同士の会話シーンなどで、顔のアップの止め絵が続くことが少ない印象があります。キャラクターの表情やお芝居が細かくコロコロと変わるので見ていて楽しいのですが、実作業となる演出や絵コンテは大変だと感じております。作業された感想などいただけますでしょうか。

藤井慎吾監督:TVアニメですし、コンテではわりと最低限のものしか描いてないのですが、若いアニメーターたちが気合入れて、演技を膨らませて元気に動かしてくれているといった感じですね。

自分もアニメーター出身なので動かしたいという欲求はわかりますから、演出意図から大幅に外れてない限り、止める事はほとんどありません。純粋に上がりを見ているだけでも楽しいです。


第5話「まひろと補導とお誘いと」制作秘話・裏話 (2月3日更新)

――第5話を制作する上で、意識したところやこだわりのポイントをお聞かせください。

藤井慎吾監督:色々なイベントが詰め込まれた話数になってると思うので、その辺を楽しく描けたらなと思ってはいました。特に美容院のシーンは嘘がつけないので、描写をきちんとやらないといけないという思いはありました。


――今回のエピソードのように、最近のゲームセンターは、男性だけでプリクラコーナーに入場できないところも多く、作品を通して雰囲気を知る方もいるかもしれません。本作ではこういった女性特有の楽しみや苦労話が盛り込まれることがありますが、男性が知らない部分をアニメーションに落とし込む上で参考にしているものについてお聞かせください。

藤井慎吾監督:基本的には、脚本の横手さんや制作の女性に意見を聞いたりしてます。それでも足りない部分は実際に調べてもらうといった感じです。

たとえば、5話の美容室のシーンなどは演出が知り合いの美容院に頼んで、道具やカットする演技を実際に撮らせてもらって参考にしていました。


――ゲームセンター内の描写について。格闘ゲームなどのビデオゲームコーナーや、音ゲーコーナーの雰囲気が良く出ていましたが、演出でこだわったポイントをお願いします。

藤井慎吾監督:自分も中学生時代入り浸ってたので、その経験が生きてるのかも知れません。90年代当時はもっと殺伐としている印象があった気はします。今はそんなことないですね。


――美容室に行くまひろとみはり。美容師に話しかけられアワアワしているまひろの表情変化が細かく、見ていて楽しい印象があります。演じる高野さんのリアクションもそれに応じたものになるかと思いますが、ディレクションなどはあったのでしょうか?

藤井慎吾監督:あのあたりはアニメーターさんが盛ってくれた演技に合わせて演じてもらったという感じになります。コンテ段階からかなり表情芝居は多い話数だったと思います。美容師のキャラも印象的なキャラになればいいなと思って、がんばってもらいました。


――かえで宅でのハロウィンパーティ。まひろが外に出るようになったことで、これまで主な舞台となっていた緒山家以外も見られるようになってきたように思えます。今回、まひろとみはりが赴く穂月家は緒山家とはまた違った雰囲気がありますが、部屋の設定を作る際にこだわった部分は?

藤井慎吾監督:緒山家やまひろの部屋とは違った感じにしたかったので、その雰囲気が出てるなら良かったと思います。実際には緒山家のほうが圧倒的に出てくることが多いので、そちらの方が設定に苦労しました。


第6話「まひろと二度目の中学生」制作秘話・裏話 (2月10日更新)

――第6話を制作する上で、意識したところやこだわりのポイントをお聞かせください。

藤井慎吾監督:新キャラ登場&学校編の開始ということで、これまでとは違った雰囲気を出せればと意識しました。同級生?たちも増え、一気に画面が賑やかになると思います。


――前回のラストで少しだけ登場した桜花あさひと室崎みよが本格的に物語に関わってきました。ふたりを登場させる際に気を付けている点をお聞かせください。また、演じる優木かなさん&日岡なつみさんへのディレクションなどはあったのでしょうか?

藤井慎吾監督:みよはおっとりとした感じ、あさひは天真爛漫でとにかく明るい感じでお願いしました。優木かなさんは最初にみよ役でオーディションを受けてもらったのですが、「あさひの方が合うのでは?」と音響監督や原作者に相談した結果、あさひ役に決まったという経過があったと記憶しています。

性格が全然違う新キャラの2人ですので、動かしやすかったですね。特にあさひは今後の話数でも動き回って暴れまくるので見てるだけで楽しいと思います。


――女子制服のまま男子トイレに入り込むミスをやらかすあたりの一連の流れ。スカートをたくし上げいざ!というところが完全におじさんだったり、横にいた男子たちのリアクション含め非常に細やかな描写でした。このシーンのこだわりをお聞かせください。

藤井慎吾監督:アニメの劇中では既に女性の体になって半年近く経っているのですが、学校という新たな環境でかつての癖が出てしまった、という感じで追加させてもらいました。

あまり生々しくなりすぎないようには配慮したつもりですが、当事者の男子たちにしてみれば衝撃的だったかもしれません。油断した時に男だった時の癖が出てしまう、という心と体が一致しないといったシーンは他にもいろいろ散見されると思います。


――おそらく女性特有の生理だと勘違いされたことから体育を見学するまひろ。後にサボる口実になると話すまひろにみはりが「本当の時に困る」と釘を刺していました。女性特有の苦労や楽しさを打ち出すことは作品全体を通して意識されているのでしょうか?

藤井慎吾監督:当然、女性の体でしかわからない悩みは逃げずに描くようにしていますし、まひろがそれを実感することによって、意識が少しずつ変わっていくといった演出をできたらいいな。と思っています。女性の体にとって当たり前の生理現象ですので、アンタッチャブルにしたくなかったというのもありますね。

とはいえ、大前提はまひろたちのほのぼのとした日常ですので、そこは崩さないように脚本段階でバランスをとってもらった感じはあります。


(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
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