TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』アルバム「結束バンド」発売記念!メインボーカル・喜多郁代役 長谷川育美さんインタビュー|喜多ちゃんに出会って、歌に対する自信がつきました
虹夏、リョウ、ぼっちが歌唱する楽曲の印象は?
――楽曲の話に戻りますが、今回のアルバムにはエンディングテーマもすべて収録されています。喜多ちゃん以外のメンバーが歌唱を担当した楽曲もある中で、特に印象深い曲を挙げるならどれでしょうか?
長谷川:「なにが悪い」です。第8話のエンディングで初披露されるまでの流れも完璧だと思いました。虹夏が本当の夢を語って、「ぼっちざろっくを!」と言ってバーンとエンディングに入るのが映画みたいだなって。「結束バンド」のみんなともLINEで「映画?」「映画これ?」って感じのやり取りをしていたんです(笑)。
しかも、虹夏の歌がいいんです。あの爽やかな空気感は、喜多ちゃんにもリョウさんにもぼっちにも出せない。それがちゃんと歌声に表れているし、曲調もマッチしていて、虹夏の曲だ! と思いました。すごく良かったです。
――爽やかだけどオシャレっぽさもあり、聞いていて癖になる独特の雰囲気がありますよね。話数の順番は前後しますが、第4話〜第7話のエンディングテーマ「カラカラ」はリョウが歌唱を担当しました。
長谷川:この曲もめちゃくちゃオシャレですよね。喜多ちゃんが歌う曲は本当にロックで熱く歌ったり張り上げたりする感じですけど、「カラカラ」は落ち着いているというか。綺麗な歌声にはちょっと哀愁もあって、リョウさんならではの空気感がいいですよね。心地よさがあります。この曲を喜多ちゃんが歌ったら、またちょっと違う歌い方になると思うんです。
――この2曲があったから、ぼっちは何を歌うのかと思っていたところで、最後に来たのは、あれ? なんか聴いたことのある曲だぞと。
長谷川:そうなんです。「転がる岩、君に朝が降る」ってタイトルも見たことがあるぞと。
――もともと『ぼっち・ざ・ろっく!』は、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)をリスペクトしたところがありますからね。最後にぼっちのアジカンカバーが来るとは。
長谷川:来たー!! って感じで大盛り上がりでした。みんな待っていたんじゃないですかね。私もぼっちがアジカンをカバーすると聞いたときは、めっちゃ嬉しかったですもん。でも、やっぱり原曲とはまた違って、ぼっちだからこそのちょっと弱々しさもある歌声で。最終話に聴くからこそ響くものがありましたね。最終話のVをいただいた時点ですでに入っていたので、めっちゃいい! めっちゃいい!! と何回も聴いていました。
――しかも、青山吉能さんがアジカンの曲を歌っているのではなく、やっぱりぼっちなんですよね。
長谷川:そうなんです。ぼっちが歌っているんです! その歌を待っていました! 大正解!! という歌声が最後の最後に流れるので、(オンエア後の)皆さんの反応が楽しみです。
喜多ちゃんに出会って、歌に対する自信がつきました
――主題歌や劇中曲だけでなく、アルバムオリジナル曲も収録されますが、こちらは結構バラードも多いですね。
長谷川:ほかの曲とだいぶ違いますよね。アルバムの曲を全部聴かないと「結束バンドはこういうバンドだ」とは語れないよ、というぐらいバリエーション豊かだから、どの曲も歌っていて楽しかったです。
それこそ「ひみつ基地」は独りぼっちの世界をすごく明るく捉えているような曲で、「そんな時間もあなたにとって大事な時間。宝物じゃん!」というのが詰まっているんです。独りなのは悪いことじゃないよね、ってすごく伝わってきて前向きになれます。
――バラードでいえば、「小さな海」や「フラッシュバッカー」はいかがでしたか?
長谷川:「小さな海」は、私の一番の共感ソングです。(歌詞に書かれているように)私も本当に日々ただ過ぎていく感覚なんです。このままでいいのかな? 私、なにも変わっていないな、と思いながら日々生きていて。だから、「小さな海」の歌詞にすごく共感するんです。
――共感する人は多そうです。
長谷川:そう思います。逆に「フラッシュバッカー」は、想像を委ねてくれるような歌詞だと感じました。タイトル通りフラッシュバックする思い出は、聴く人それぞれの人生によって全く違うものになるでしょうし、印象も変わるんじゃないかなと思います。
――これら以外も全曲堪能してもらいたいですね。では、今回喜多ちゃんを演じ、たくさんの曲をボーカルとして歌ったことで長谷川さん自身が得たこと、影響を受けて変わったと思えることはありますか?
長谷川:変わったことで言えば、歌うことへの自信が変わりました(笑)。歌うことはもともと大好きでしたけど、ずっと自信がなかったんです。『ぼっち・ざ・ろっく!』は作品自体だけでなく、楽曲に対する反応もすごくて、私の歌を初めて聴いてくださった方も多かったんです。そういった方たちの反響を聞き、スタッフさんからも嬉しい言葉をかけていただいて、「歌に自信を持っていいかも」とめちゃくちゃ思えたんです。
でも、やっぱり自分の中ではまだまだ全然だなって思うんです。ただ、以前だったら「いや〜、私ってそんなもんだよな」となっていたのが、今は「私はまだまだだから、もっとこういうことができるようになりたい!」みたいに、歌に対して前向きになれました。この作品に自信をつけていただいたとすごく感じています。
――作品もキャラクターも、本当に素敵な出会いでしたね。
長谷川:はい。喜多ちゃんに出会えて本当に良かったなって思います。
――歌と言えば、昔は結構カラオケに行っていたそうで。
長谷川:はい。毎週のように1人で行っていました。
――そのときはロックも歌っていたのですか?
長谷川:歌っていないです。だから、私にとって『ぼっち・ざ・ろっく!』の楽曲って、すごく挑戦だったんです。歌えるのか!? 私? と思いながらトライしていたので、なんとかいいものになって良かったです。
――長谷川さんの演技の素晴らしさは以前から感じていましたが、最初に言ったように歌も本当にすごいです。
長谷川:歌を褒めていただけるのは本当に嬉しいですし、これからも歌う機会がどんどん増えていったらなって思います。
――楽しみにしています。ありがとうございました。
[文&撮影・千葉研一]
アルバム『結束バンド』 先行配信開始
アルバム『結束バンド』が、12月28日(水)のCD発売に先駆けて、各プラットフォームにて先行配信を開始しました!
配信ページはこちら
【収録楽曲】 全14曲
01.青春コンプレックス
02.ひとりぼっち東京
03.Distortion!!
04.ひみつ基地 (※アルバム新規収録楽曲)
05.ギターと孤独と蒼い惑星
06.ラブソングが歌えない(※アルバム新規収録楽曲)
07.あのバンド
08.カラカラ
09.小さな海(※アルバム新規収録楽曲)
10.なにが悪い
11.忘れてやらない
12.星座になれたら
13.フラッシュバッカー(※アルバム新規収録楽曲)
14.転がる岩、君に朝が降る
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イベント情報
「ぼっち・ざ・ろっく!」スペシャルイベント
【日時】2023年4月23日(日)
16:30 開場 / 17:30 開演 (※開場・開演時間は変更となる場合がございます)
【出演】 青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美 (※出演者は変更となる場合がございます)
【会場】 ヒューリックホール東京 (※会場へのお問い合わせはご遠慮ください)
【チケット料金】 全席指定¥7,500(税込)
Blu-ray&DVD1巻に優先販売申込券封入!
★BD&DVD1巻の購入はこちら
TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」作品情報
配信情報
Netflix/dアニメストア/U-NEXT/アニメ放題/Amazon Prime Video/バンダイチャンネル/Hulu/ニコニコ生放送/GYAO!/ FOD/ひかりTV/WOWOWオンデマンド/
TELASA/J:COMオンデマンド/みるプラス/auスマートパスプレミアム 他
イントロダクション
芳文社・『まんがタイムきららMAX』にて2018年より連載中の、はまじあきによる人気4コマ漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』。
極度の人見知りで陰キャな少女・後藤ひとりが《結束バンド》というバンドに加入し、伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代の3人の個性的なメンバーとともに成長していく様を描いた本作は高い支持と多くの共感を受けている。
そんな本作を映像化するのは、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』や『その着せ替え人形は恋をする』など、圧倒的なクオリティの映像制作で注目を集め続けるCloverWorks。
ライブハウスを中心にバンドを通して成長していく彼女たちの物語が2022年10月開幕!
陰キャならロックをやれ!
あらすじ
「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。
家で一人寂しく弾くだけの毎日だったが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。
人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか――
スタッフ
原作:はまじあき (芳文社「まんがタイムきららMAX」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成・脚本:吉田恵里香
キャラクターデザイン・総作画監督:けろりら
副監督:山本ゆうすけ
ライブディレクター:川上雄介
ライブアニメーター:伊藤優希
プロップデザイン:永木歩実
2Dワークス:梅木葵
色彩設計:横田明日香
美術監督:守安靖尚
美術設定:taracod
撮影監督:金森つばさ
CGディレクター:宮地克明
ライブCGディレクター:内田博明
編集:平木大輔
音楽:菊谷知樹
音響監督:藤田亜紀子
音響効果:八十正太
制作:CloverWorks
キャスト
後藤ひとり:青山吉能
伊地知虹夏:鈴代紗弓
山田リョウ:水野朔
喜多郁代:長谷川育美
原作情報
既刊1~5巻 発売中(芳文社・まんがタイムKRコミックス)
2022年あなたが選ぶ素晴らしかった作品アンケート募集中!
アニメイトタイムズでは、2022年に放送、公開、掲載、発売されたあなたが思う最も素晴らしかった作品のアンケートを募集中です! 募集対象はアニメ、ゲーム、漫画、ラノベ、主題歌、VTuberなどなど!あなたはどの作品が素晴らしいと思いましたか?アンケート結果は年末に掲載予定! ぜひご応募ください!
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