アニメ『陰の実力者になりたくて!』キャラクターデザイン 飯野まことさんインタビュー|キャラクターデザインでは「美形・美人かつ格好よく」を意識【連載06】
逢沢大介さん人気ライトノベルが原作のアニメ『陰の実力者になりたくて!』もいよいよ終盤戦へ。剣士ジミナ・セーネンに扮し、ブシン祭をモブらしく勝ち抜くシド。一方、オリアナ王国の王女であり、ミドガル魔剣士学園の生徒会長のローズに起きた大事件にアレクシアも関わって……と目まぐるしい展開となっています。
アニメイトタイムズではアニメ『陰の実力者になりたくて!』にまつわるキャストやスタッフなどへのインタビュー連載をお届けしてきましたが、第6回はアニメのシドや七陰たちなど魅力的なキャラクターをデザインし、総作画監督も担当されている飯野まことさんにご登場いただきました。
飯野さんは本作のアニメに関わる前から原作を読んでいた『陰実』の大ファンで、自身でアニメ化の企画書を提出したというエピソードも持っているほど。そんな飯野さんが『陰実』に感じる魅力や、キャラクターデザインする際や作画監督の時に意識された点などを教えていただきました!
人物に強い個性があり、ブレないのが魅力! 4~5年前にはアニメ化の企画書提出も!?
――『陰の実力者になりたくて!』の原作を読まれた感想や魅力を感じた点をお聞かせください。
キャラクターデザイン 飯野まことさん(以下、飯野):設定がわかりやすく、文章が読みやすいのが何よりの魅力だと思います。シド、七陰をはじめ、人物に強い個性があり、キャラクターがぶれないところも継続して読める長所です。
――今作でキャラクターデザインを担当することになった経緯をお聞かせください。
飯野:アニメ化のお話をいただく以前から小説のWEB版を読んでおり、次あたりにアニメ化するなら『陰実』かなと中西監督と話していました。個人的には4,5年前、別スタジオにいた時に社内で同作の企画書を出したこともあります。(その時は別作品の企画が通りダメだったのですが……)
キャラクターデザインでは「美形・美人かつ格好よく」を意識。七陰の各キャラを描く上でのポイントとは?
――キャラクターデザインをするにあたって意識した点をお聞かせください。また監督や編集サイドからオーダーやリクエストはありましたか?
飯野:まずは「髪のまとまり」「肩幅の広さ」「腰の細さ」。七陰は、エルフや獣人ということもあり、東西さん(小説版のイラスト担当)のデザインを崩さないように美形・美人かつ、格好良くを意識しました。自分はどうしても原作を重視しすぎる部分が強いので監督からは、全体的な線量は調整して欲しいとお願いされました。アニメーションにおける引き算です。
――シドや七陰のメンバーそれぞれを描く上でのポイントをお聞かせください。
飯野:アルファは「メインヒロイン」、ベータは「インテリメガネ美人」、ガンマは「大人の色気あり美人さん」、デルタは「可愛くやんちゃな暴れん坊」、イプシロンは「可愛いツインテール、ときどきポンコツ」、ゼータは「好戦的なお姉さん」、イータは「内向的知的博士ポジ」です。性格がぶれないように表情づけに気をつけています。