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冬アニメ『便利屋斎藤さん、異世界に行く』ラファンパン役 東山奈央さん×モーロック役 チョーさん第1話振り返りインタビュー|いろいろな話がてんこ盛りでつかみはバッチリ! チョーさんとモーロックには悲しい共通点が……?【連載第2回】
ラファ&モーロックの印象と共通点
――東山さんが演じるラファンパンの印象についてお聞かせください。
東山:ラファンパンは、「守銭奴の妖精さん」と最初に紹介されますが、実際、お金が大好きでちゃっかりものとして描かれています。でもなぜお金に執着するのかには理由があって……分かった時はより愛おしく感じられると思います。
ビジュアルもキュートでかわいいんですが、羽がぴょこぴょこ動きっぱなしなので、作画スタッフの方にはお手数をお掛けしてしまいますが(笑)、かわいく動かしていただいて感謝の気持ちでいっぱいです!
意外にケセラセラなタイプで、サイトウを仲間に迎え入れた時も、警戒することなく、「試しに入れてみたらいいんじゃない?」と言ってしまう軽やかさもいいですよね。また、サイトウにカバンを作ってもらったお礼をしようして、サイトウから「代わりにモーロックさんの腰を治療してあげて」と言われた時、「そういうの好きじゃないな」と言いながらも受け入れるところもよかったです。サイトウへの信頼度がどんどん上がっていく様子も見えてくるので、ぜひ注目して見ていただけたらと思います。
――ラエルザがサイトウに好意を寄せていることを察知したりと、仲間や周りのことがよく見えていると思います。
チョー:パーティーの中で一番しっかりしてるよね。
東山:飛んでいるから俯瞰で見られるのかもしれませんね(笑)。明るいキャラに見えますが、生い立ちやツライ過去を経験してきたからかなとも思います。パーティーのムードメーカー的な存在になれていたらいいなと思います。
――チョーさんが演じるモーロックについての印象や自身との共通点は?
チョー:モノ忘れが激しくなっているところは似ています。みんなには今はまだ分からないだろうけど、少しずつ忘れていくんだよ(笑)。
東山:そんな静かなトーンで(笑)。
――魔術師が呪文をちょこちょこ忘れるというのはかなり斬新ですよね。
チョー:「年をとる」というのはそういうことです。一歩動くと忘れて、元のところに戻ったら思い出したり。そして、都合が悪いことを忘れたり、聞いていなかったフリをするのは人生の経験から得た知恵です(笑)。一方で、女の子が大好きなところなど、根底の部分は若い時と変わらないんでしょうね。
――モーロックはただ年老いたから忘れっぽいのではなく、理由があることを知っていると演じるのも難しくはないですか?
チョー:自分では台本に書いた通りにやっているだけですね。すごく苦労をされてきた方々はたくさんいらっしゃいますが、表面上には見せないし、むしろ明るかったりするんですよね。それは忘れたかったり、思い出したくないから明るくなったんじゃないかと思うので、僕も意識したり、考えてやったりはしていません。
――モーロックがどこでモノ忘れが発動するのかを期待する視聴者も多いのでは?
チョー:そうなんですかね?
東山:シリアスなシーンや盛り上がった後に、オチが付くところがおもしろいですよね。
――お互いのキャラクターの印象とお芝居についての感想をお聞かせください。
チョー:東山さんにピッタリだなと思います。小生意気なところとかもキュートで。今後描かれる、月に映し出されたラファもすごくかわいかったです。
東山:ありがとうございます。私はモーロックがモノ忘れをしてしまった時のチョーさんのお芝居がすごく好きです。すっとんきょうな声でお芝居されているのを聴くと、チャーミングかつ素敵で、ただただ「すごい!」となります。