TVアニメ『陰の実力者になりたくて!』ベータ役 水瀬いのりさんインタビュー|アレクシア、ローズ、イプシロンなど多くのキャラクターと掛け合う中で印象に残ったシーンは?【連載05】
逢沢大介さんによる人気ライトノベルを原作とし、2022年10月から放送がスタートしたTVアニメ『陰の実力者になりたくて!』。物語も後半戦に突入し、さらなる盛り上がりを見せています。
アニメイトタイムズでは、アニメ『陰の実力者になりたくて!』のキャストやスタッフへのインタビューを連載中。
今回ご登場いただくのは、シャドウガーデン「七陰」の第二席、銀髪、青目で泣きぼくろがかわいいエルフこと、ベータを演じる水瀬いのりさんです。
小説家として活躍する「ナツメ・カフカ」としての顔を持つキャラクターをどのように演じているのか。またアフレコでの思い出なども語ってもらいました。
蓋を開けてみたら、思っていたよりギャグだった
――オーディションでは、ベータを受けたのですか?
水瀬いのりさん(以下、水瀬):ベータのみ受けさせていただきました。その時にベータが、シド・カゲノーであり、シャドウであり、主様である主人公に心酔しているキャラクターだということが、セリフから感じ取れました。また「七陰」の中では、力の強さだけではなくブレイン的な、頭脳派なのかな?という印象も受けました。
ただ、(作品自体が)蓋を開けてみると、ものすごくギャグだったのは結構想定外の出来事でした。主人公がカッコつけまくればまくるほど、それが振りとなって効いてくる作品で、中二病もここまでこじらせていると美しいなと思いました(笑)。
台本だけだと、シリアスなのかギャグなのかが分からないところがあり、アフレコで「ここはギャグだったんだ!」と知ることはよくありました。
――シャドウも、ずっと「七陰」が自分の設定に付き合ってくれていると思っていますしね。だから、ひたすらボケているというか。
水瀬:ツッコミ不在のボケですよね(笑)。もっと“陰の実力者”という部分が立ってくる作品なのかと思ったら、シドのモノローグが立っているし、すごく決めてセリフを言っているところに心酔しちゃっているベータという図は、ひたすらコントを見ているかのようで面白かったです。
――ベータはいろいろな顔を持っていますが、そういう一面についても面白そうだと感じていましたか?
水瀬:オーディションを受けた時は、そこはあまり抜粋されていなかったので、クールで崩れないキャラだと思っていたんです。実際は崩しどころがいっぱいあったので、演じていて「こんなに幅を広くやっていいんだ!」と、いい意味で裏切られた気分でした。
あとは、「七陰」が集まるとこんな風にメンバーと話すんだ!という部分は、アフレコで彼女たちのパワーバランスを知ることができたので、オーディション時とはだいぶ印象が変わりましたね。
――作品タイトルの「陰の実力者」にちなんで、実は私はこうなんです、といったあまり知られていない一面や特技などはありますか?
水瀬:私、運動ができないイメージを持たれているみたいなんですが、実は水泳教室や体操教室に通っていたし、空手もやっていたし、意外と運動神経は悪くないんです。別に陰に潜めていたわけでもないんですが、「実は運動できるぞ!」というのはあまり知られていないかもしれません。
――運動神経、悪く見られていたんですね。
水瀬:なんでですかね? 体は確かに硬いので、ポーズを取ったりした時の不自然さから言われてしまったのかもしれないです。
でも実は習い事をしていたし、二重跳びだってちゃんとできますし、ドッジボールでも活躍していました。そういった私の輝かしい学生時代の運動能力が、なぜかこの業界では陰を潜めてしまったんですよね……(笑)。